こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当銘柄として人気の、通信キャリアのソフトバンクの財務状況をチェックしていきたいと思います。
株式投資家の中ではソフトバンクグループと区別するために、
「ソフトバンクKK」と呼ばれたりしていますね
「ソフトバンクKK(証券コード 9434)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
YouTubeの動画(リベラルアーツ大学) で紹介されていた方法で企業の財務分析をしていきます。
チェックの目的は「今後も安定して配当金を出すことができるか?」になりますので、目的が違えばこれら指標の解釈も変わってきますね。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「8316 三井住友 FG」の財務を見ていきます(^^)



営業収益(上昇トレンドであるか?)



綺麗に右肩あがり!
通信業なので、一般企業の「売上」にあたるのが営業収益となりなす。
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「営業収益が少なくとも維持」できている事が1つの目安ですね。
その意味では大丈夫そうですね。
そういう意味では、ほぼ堅調ではありますが、そろそろ頭打ち感がでていますので、今後の再成長になるかが注目ですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)



ソフトバンクは上場が2018年12月なので、近年の情報のみ開示です。
売上から経費を引いたのが「営業利益率」ですが
約18%あるので高い利益率です。
国からの値下げ圧力がありますが、その上で営業利益が維持できれるかが、配当維持を実現する上でも注目です。
携帯キャリアなので儲かりやすい事業ですね
EPS(一株当たり当期純利益)



堅調ですね。
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
そして2021年の予想では、コロナの影響もとくに感じられず堅調な動きを見せていますね
配当金(高いほど良い)



配当金は「株を持っていると貰えるお金」ですね。
上場が2018年なので、直近の「1株85円」が目安です。
株価が1200〜1300円なので超高配当と言えます。
超高配当株ですね。
配当性向:配当金÷EPS



「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
日本企業の目安は一説では30%くらいと言われています。
ソフトバンクKKは直近ですと配当性向は「84%」
配当利回りは7%くらいなのですが、高配当株の理由は「利益をほとんど株主に還元しているからです」
大株主が親会社のソフトバンクグループなので、
そこに収益を集約しているという構造ですね。
自己資本比率:基本的には高いほど良が銀行には当てはまらない



ドコモやKDDIに比べると
10%と自己資本比率はめちゃくちゃ低い
ソフトバンクKKが敬遠されるとしたら、この自己資本比率の低さですね。
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
ソフトバンクKKというかソフトバンクグループの場合は、
借金をして、それ以上に稼ぐというスタンスです。
ソフトバンクはどんどん借金をしていくことは・・・
もし儲からなくなったら借金返済に追われることになります。
ここは「通信業界が今後も多額の利益が見込めるので返済も大丈夫」と見れるかどうか?がポイントになります。
フリー・キャッシュフロー



フリーキャッシュ・フローは簡単に言うと「今年、現金がいくらプラスになったか?」の数字です。
私達の家計と同じで「収入 – 支出」がプラスならどんどん現金が積み重なっていきます。
2020/03も3000億円を超えていて、安定してプラスですね。
現金を稼ぐ力は全く問題なし!
営業CFで分かる。借金をしてもソフトバンクは大丈夫!?



リスクをとってリターンを取るのがソフトバンクです。
つまり借金を沢山抱えているのソフトバンクKKですが、
営業活動によるキャッシュフローが右肩あがりです。
そして直近予想では1兆を超えてくる模様。
稼ぐ力が強いので、借金も返せるし、配当金もだせる!
このように、営業活動によるキャッシュフローが今後も維持、成長ができれば問題ないと言えます。
【まとめ】ハイリスク、ハイリターンだが結果を出していて高配当なソフトバンクKK
ソフトバンクKKの財務分析のまとめです。
- 売上(営業収益)・・・右肩上がりで成長中
- 営業利益率・・・18%と高い水準
- EPS(一株当たり当期純利益)・・・堅調に推移している
- 配当金・・・1株85円、86円と増加傾向
- 配当性向・・・驚異の配当性向85%
- 自己資本比率・・・低い。ハイレバレッジ経営
- フリー・キャッシュフロー・・・3000億円超えで堅調に推移
配当利回りは直近ですと7%を超えており非常に魅力的な銘柄です。
しかし、逆に言うと不人気銘柄ということで、今後の状況が投資家から不安視されている銘柄とも言えますね。
しかし、安定的な収益体質から、このままの業績を維持できていければ配当金も維持できそうです。
また、親会社であるソフトバンクGの方向性の関係で配当性向が変わることも考慮しておく必要がありそうです。
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