株式投資・金融知識

【高配当】「双日 (2768)」は9つのセグメントを持つ商社。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は日本の大手総合商社「双日」の財務分析をしていきます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

双日は商社株のなかでも比較的高配当になりがち。
高配当銘柄としておすすめです。

「双日」は化学・金属資源を中心とした9つのセグメントを持つ商社

2022年3月期2Q決算資料より

資源(石油・石炭)がメイン

「双日」の事業利益はおもに「資源(石油・石炭)」から生み出されています。
石油・石炭といったエネルギーは脱炭素の流れから不人気なカテゴリですが、なんだかんだ言っても儲かるビジネスです。

金属や資源を中心に、化学・自動車・生活産業などさまざまな商品を取り扱っています。

「双日」は資源を中心としたを総合商社。
高配当株として投資家から人気がある。

タイミングにもよりますが、定期的に高配当化する「配当金に魅力がある」銘柄です。

双日の事業セグメントは9つ

  1. 化学
  2. 金属・資源
  3. リテール・生活産業
  4. 自動車
  5. 食料・アグリビジネス
  6. 機械・医療インフラ
  7. エネルギー・社会インフラ
  8. 産業基盤・都市開発
  9. 航空産業・交通プロジェクト

時価総額は調査時点で「4693億円」ということで大型株ですね。
PERは6.19倍と割安です。総じては不人気銘柄と言えますね。

今回は「双日」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「双日」の配当利回りを見る


配当利回りは下がっています

「双日」の配当利回りは3〜4%です。
高配当銘柄ですね年々高配当化している傾向です。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「双日」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は近年は2兆円未満で推移

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

双日はコロナショックでもそこまで大きなダメージはありませんでした。
2022年度は2Qまでの進捗動向を見てみると売上は2兆円前後に着地しそうです。

ここ数年の中では好決算ですね。

「双日」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は低いのが商社の特徴です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「双日」の営業利益率は3%ほど。

商社のビジネスモデルはわかりやすく言ってしまうと、
「商材を仕入れて顧客に売る」です。

そのため利益率は低くなります。
薄利多売を事業規模で補って利益高を最大化するビジネスです。

「双日」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは一気に100円を突破してきました。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「双日」のEPSは上昇傾向です。

近年は自社株買いも積極的に実施していますね。
利益水準は安定していて、稼げる安定企業としての立ち位置を築いています。

「双日」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は高い水準です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「双日」の自己資本比率は27%程度です。
有利子負債はありますが、少しずつ減少しており、自己資本比率も高くなっています。

「双日」の配当金(高いほど良い)


長くに渡り増配を続けています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「双日」は連続増配企業です。
特に2021年は2倍ほど増配しています。

2022年は1株54円の配当と増配予定です。

「双日」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「双日」の配当性向は直近決算だと30%を公言しています。
業績が不調なときは一時的に超えてもなるべく配当を維持する姿勢を見せる企業です。

配当性向を調整することにより、配当金の上下をマイルドにしていますね。

「双日」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定的にプラスです

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「双日」の営業CFは安定しています
2017年はギリギリでしたが、それ以外は安定して数百億円の営業CFが出ています。

概ね1000億円の営業CFをだしていて、事業の調子次第で下ブレるビジネスを展開している感じでしょうか。

「双日」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 


現金はジリ貧です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「双日」の現金は近年は減少続きです。
そこまで現金を保つ必要もないということでしょう。

2021年度は久しぶりに現金保有額は増加しています。
積極的な事業投資を継続しているなか、企業体力は横ばいかジリ貧と見て良さそうです。

「双日」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?


配当総額は増加中です。

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「双日」の配当金は増配を重ねており、近年の配当総額は増えています。
自社株買いをおこない少しずつ配当総額を減らすかたちにはなっています。

配当性向が30%ぐらいだとこのぐらいの配当総額になるということです。
現金保有額や利益水準から、無理して配当している感じではないですね。

「双日」の当期純利益は上昇中か?


利益は好調だと700億円ほどです。

「双日」は近年の推移をみると、利益は成長しています。
売上は横ばい傾向ですが、利益は毎年成長しており稼げる企業へと変貌していることがわかります。

盤石な経営体質になるように毎年少しずつ改善を積み重ねられていますね。

【まとめ】「双日」は売上は横ばいながら、利益が増加している高配当企業


高配当銘柄としてチェックしたい商社です

双日の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3〜4%
売上高横ばい
営業利益率3%ほど
EPS(1株利益)増加中
自己資本比率27%
1株配当長い目で増配傾向
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー安定
現金など減少傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、安定的な商社であるといった印象です。
資源系の事業が業績に寄与するところが大きいので利益のアップダウンが激しそうですので、その点は注意しておいたほうが良いかと思います。

たまには減配するかもくらいな気持ちで保有するのがおすすめです。

【チャートは?割安?】「双日」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】下がった時に買いたいのが商社株

この記事の執筆時点(21/11/03)では株価は1,797円。

最近はあげてますが、割安感は乏しいです。
安くなった時に仕込む株なので、景気が循環して業績が下がってきた時に買いたい株です。

※投資は自己責任でお願いします。

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