株式投資・金融知識

【SaaS企業】「スタメン(4019)」は社内ツール「TUNAG」を展開するHRテック企業。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「スタメン」の財務分析をしていきます。
スタメンは2つのサービス「TUNAG」と「FANTS」を展開している企業です。

  1. TUNAGU…社内コミュニケーションツール。従業員エンゲージメントの向上ができる。
  2. FANTS…自分のオンラインサロンを開設できるサービス。

主力サービスは「TUNAGU」です。
こちらは人財管理サービスなためプラズマコイはHRテック企業として位置づけています。


2020年のIPO組です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

日本において「従業員エンゲージメント」を重要視する経営者がどのくらいいるのかが課題

「スタメン」は「社内向け」「著名人向け」の会員制プラットフォームを展開する企業

TUNAGの機能一覧。過不足のない機能に最適化されている。
プラズマコイ

市場規模は小ぶりだが解約率が低そうなサービスです

「スタメン」の事業利益はおもに「TUNAGU」のサービスで生み出されています。
画像を見る限りインタフェースはFacebookのような配置ですね。

コロナ化においてテレワークが推進されるなか、
「TUNAGU」のような非対面のコミュニケーションの重要性が注目されています。

サービス事態は他社でも同様のサービスはあるので差別化ポイントとしては3つあります。

  1. 単なる共有のツールではなく「エンゲージメント向上」のためのツールである
  2. 自社の制度に合わせて設計・運用が自由にカスタマイズできる
  3. 売り切りではなく、導入後も伴走支援がある

プラズマコイ的にはツールの性能もそうですが、コンサル技術にも注目していきたいです。
この手のサービスは企業運営において必須のサービスではないので「上手く活用するためのノウハウ」が企業側にはありません。

上手く運用ができないと結果として解約に繋がってしまうため、上手に使うための導入サポートや導入後の改善支援は必須になるのです。

「スタメン」は「TUNAGU」を提供するHRテック企業
従業員エンゲージメント経営を行う企業にマッチしたサービスを展開している。
課金体系はストック型なため安定収益が見込める。

メイン事業「TUNAGU」の他には、会員制のオンラインサロン「FANTS」も提供しています。

スタメンのサービスは2つ

  1. TUNAGU
    社内コミュニケーションツール。従業員エンゲージメントを向上させるためのツールとして魅力。
  2. FANTS
    月額課金の会員制オンラインサロンを簡単に提供できるサービス

時価総額は調査時点で「84億円」と超小型株ですね。
PERは652.69倍です。黒字転換したばかりで高いPERとなっています。

今回は「スタメン」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出せるようになる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「スタメン」の配当利回りを見る

プラズマコイ

無配の企業です。

スタメン」は現状は配当をだしていません。

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当を期待できるか?

チェックしていきましょう。

「スタメン」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

売上は徐々に上昇中

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「スタメン」は売上成長率が高いのが特徴です2021年度も40%の売上成長が予想されています。
成長率は年々鈍化してくるのが創業期の会社の特徴です。

まずは2021年度のガイダンス達成と、2022年度のガイダンスが株価の上下に大きく関わってきそうです。

公式サイトより引用

SaaS企業のため、売上は安定的に上昇しています。
今後も新規導入をすすめ、既存企業に解約されないよう魅力的な機能や導入支援を行っていけるかが重要になります。

「スタメン」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

プラ転したが営業利益率は伸び悩み

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「スタメン」の営業利益率は3%ほど。

SaaS型サービスなら営業利益率は高くなるポテンシャルはあります。
もしかすると「TUNAGU」よりも「FANTS」のほうが手間がかからないのでグロースしたら営業利益率には貢献してくれるかもしれませんね。

「FANTS」は他のブランドのオンラインサロンプラットフォームとしてOEMで提供すれば一気に伸びそうです。

「スタメン」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは上昇中

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「スタメン」のEPSは低いですが上昇中です。

現状では評価はできませんが、毎年伸ばしていけるかに注目していきたいです。

「スタメン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は高い

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「スタメン」の自己資本比率は2020年度終了時点では63%程度です。
2020年に自己資本比率があがっていますがIPOをして現金が増えたからですね

有利子負債もありますが問題の無い水準です。
IPOで調達した現金でどこまで売上を伸ばせるかが注目ポイントです。

スタメン」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

無配の企業です。

まだまだグロース期の企業ですので配当は出していませんね。

「スタメン」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

営業CFは減少中

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「スタメン」の営業CFはプラスです。
営業CFは1億円にも満たないのでこれからですね。

プラ転はしていますが投資フェーズには変わりがないので、
そのなかで今後は営業CFをどこまで伸ばせるかが注目です。

「スタメン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は12億円ほど

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「スタメン」の現金は2020年は12億円ほど。
IPOで事業資金を調達した格好です。

広告宣伝費や人件費など事業投資が活発な企業なので現金の増減にも注目していきたいです。

「スタメン」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

今は赤字、今後に期待

「スタメン」の当期純利益は2020年に黒字転換しました。
2021年も3倍ほどに増加する見込みです。

利益は今後2億、3億くらいが当面のターゲットでしょうか。
事業規模が小さすぎると投資家の注目も集まりにくいので2億円くらいには伸ばして欲しい所です。

【まとめ】「スタメン」は「TUNAGU」「FANTS」を展開するプラットフォームビジネスを展開するSaaS企業

プラズマコイ

ストック型の収益モデルからの継続的なキャッシュフローが魅力

スタメンの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り
売上高上昇中
営業利益率3%
EPS(1株利益)上昇中
自己資本比率63%くらい
1株配当
配当性向
営業キャッシュフロープラス
現金など問題なし

総評として、今後は少しずつですが成長してくるかと思います。
1番の注目項目は「売上高成長率」でしょう。

市場のポテンシャルとしては提供サービスが急激に拡大するかは不透明かと思いますのでサプライズ決算や材料ができたときを見逃さないようにしたいですね。

【チャートは?割安?】「スタメン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】一旦底値をつけたかたちに見える

この記事の執筆時点(21/09/26)では株価は1,007円。
上場からギャーとは下落傾向ですが短期では一旦底をつけているように見えます。

2021年の業績は2Qまでしか進捗していませんが、多少下振れしてもこの推移でいくかと思います。
最も注目したいのは2022年のガイダンスでしょう。それ次第で株価のレンジが決定するかと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

スタメンは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

スタメン自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。

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上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。

以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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