株式投資・金融知識

【高成長】「ウィルグループ(6089)」は人材派遣、業務請負会社。株価は?投資すべき?【高利回り株】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ウィルグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「ウィルグループ」は人材派遣会社です。
販売スタッフ、コールセンター、工場作業など企業がアウトソースしたい業務の人材を派遣しています。

介護職、スタートアップ支援、建設業など、専門カテゴリーの派遣業も展開しているのが強みですね。

プラズマコイ

業績が伸びており注目していいます

業績は右肩あがりの成長企業です。
株主還元も魅力的な企業ですね。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「ウィルグループ」はカテゴリーに特化した派遣・紹介、業務請負を行う会社

セールス、コールセンター、ファクトリー(工場)、介護・保育の4領域がメイン

軽作業から、カテゴリー特化の派遣業を行っています

「ウィルグループ」の事業利益は主に「セールス、コールセンター、ファクトリー(工場)、介護・保育の4領域」から生み出されています。

成長分野として、建設領域、介護領域、スタートアップ人材支援の領域に注力投資し、さらなる業績成長を進めています。

「ウィルグループ」は人材派遣会社。
専門カテゴリーに特化した派遣業を行っており業績を伸ばしている。

海外売上比率は、国内が67%、海外が31%ほどです。
日本でのビジネスがメインですね。

ウィルグループの6つ国内事業セグメント

  1. セールスアウトソーシング
    家電量販店販売支援、アパレル人材派遣、商品サービス拡大支援、キャンペーン企画・運営、業務請負、採用代行
  2. コールセンターアウトソーシング
    通信会社向け中心のBPO/業務プロセス受託、スタッフ派遣、チーム型派遣、人材紹介
  3. ファクトリーアウトソーシング
    食品製造業中心の軽作業派遣、チーム型派遣、生産工程業務請負/仕分け・梱包・組立・加工
  4. 介護ビジネス支援
    介護スタッフ派遣、チーム派遣、一般派遣、施設業務請負、人材紹介、採用代行業務
  5. スタートアップ人材支援
  6. 建設技術者

海外の事業セグメント

  1. 海外HR
    人材派遣、人材紹介

時価総額は調査時点で「285億円」ということで小型株ですね。
PERは9.4倍と割安水準です。

今回は「ウィルグループ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「ウィルグループ」のPER推移を見る


PER的には標準の水準です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ウィルグループ」の今のPERは9.4倍。

過去の推移をみるとほぼ妥当な水準に見えます
2021年は業績悪化で一時的にPERがあがりましたね。

あのタイミングで商社株をバルグ買いしたバフェットはさすがの慧眼でした!
今では当時から株価が1.5倍〜2倍にあがっています。

「ウィルグループ」の配当利回りをみる

利回りは下落中

「ウィルグループ」の配当利回りは3%あたりです。

配当は増配傾向ですが株価が上がっている状況で配当利回りが低下しています。
今後は連続で増配が予定されており、プラズマコイ的には配当利回りは少しずつ上昇していくかと思っています。

株主優待はクオカード最大で200株3年保有で4000円相当

「ウィルグループ」は長期保有でお得になるクオカードの株主優待があります。
200株3年保有で4000円相当まで成長するので、株価次第ですが利回りが1.5%ほど上乗せされる可能性があります。

対象株数優待品
100株初年度:500円相当
1年保有:1,000円相当
2年保有:1,500円相当
3年保有:2,000円相当
200株初年度:1,000円相当
1年保有:2,000円相当
2年保有:3,000円相当
3年保有:4,000円相当

「ウィルグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇中です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ウィルグループ」の売上は上昇中です。
2018年はユニー・ファミリーマートホールディングスを買収して10兆円規模の企業になりました。

今後も大企業の資本を生かして企業買収をするシーンもでてくるかもしれませんね。

「ウィルグループ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は8%程度です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「ウィルグループ」の営業利益率は約3%ほど。

食料セグメントなど、主力のビジネスの多くは「商社ビジネス」のため営業利益率は低くなりがちです。

特にここ3年は3%台ですね。
商社で6、7%というのも達成が難しそうですが・・利益率が高いセクターが増えてくれば達成できるかもしれません。

「ウィルグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇傾向です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「ウィルグループ」のEPSは2022年は550円を超える予定です。
利益が増加しており、EPSも力強い上昇を続けています。

業績的には右肩あがりを続けています。

「ウィルグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は30%前後です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ウィルグループ」の自己資本比率は30%程度です。
有利子負債も多く、事業規模が大きく、投資も必要なため自己資本比率は低めになるのが商社の特徴です。

一方、自己資本比率は上昇傾向で財務の安定度は年々あがっています。

「ウィルグループ」の配当金(上昇傾向か?)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ウィルグループ」は連続増配の企業です。
2021年以降は大幅に増配が予定されます。

2022年の一株配当は110円と大幅に増配予定です。

配当金や自社株買いのといった株主還元に期待できる企業です。
累進配当を意識している部分も嬉しいですね。

「ウィルグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%あたりです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ウィルグループ」の配当性向は30%が目安です。
配当性向は低いですね。

累進配当を掲げながらも低い配当性向で推移できるのは、
株主にとっては理想的な企業の形です。

「ウィルグループ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは増加しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ウィルグループ」の営業CFは増加傾向です。
2020年は大きく成長しました。

ここ2年は特に過去最高を更新しており、キャッシュ・フローも力強く伸びています。

過去を見ると一時的にマイナスに転じる場面もあるので、赤字になる可能性は留意しておいたほうが良さそうです。

「ウィルグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は減少傾向です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「ウィルグループ」の現金は2021年終了時は5440億円程度です。

ここ数年は「財務活動によるCF」が大きくマイナスでキャッシュアウトが続いている傾向です。

そのため現金は減少傾向にあります。
配当も大きく増配予定なので、業績がコケると財務不安も一気に加速しそうです。

「ウィルグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上昇傾向です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「ウィルグループ」の配当総額は上昇中です。

連続増配企業で今後も増配予定のため、配当総額の増加は既定路線です。
配当金の増加には今後も期待できる企業です。

「ウィルグループ」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は過去最高を更新予定

「ウィルグループ」の当期純利益は上昇傾向でした。
2022年は2倍の利益で過去最高益を更新予定です。

資源ビジネスが絶好調で好調です。
原油高などが続けば業績にもプラスになるでしょう。

米中問題や今だとウクライナ問題でしょうか。
世界情勢の緊張度が低くなると業績が悪化する可能性があります。

【まとめ】「ウィルグループ」は連続増配の優良銘柄。商社の中でも人気の企業

プラズマコイ

業績は好調ですが株価があがってきています。

ウィルグループの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3%
売上高横ばい
EPS(1株利益)上昇
営業利益率3%
自己資本比率30%
1株配当連続増配
配当性向30%くらい
営業CF上昇中
現金など減少中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、株主還元意識が高い優良銘柄です。

商社は景気敏感株の代表セクターですが、PERは常に低いバリュー株で、安定配当、高配当株銘柄として注目をしたいセクターです。

伊藤忠は商社セクターでも1位、2位を争う代表的な企業なので、
バフェットのように割安水準のときに買って利益を得たいところです。

「ウィルグループ」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】高値を更新しているがここ1,2年がピークか

この記事の執筆時点では株価は3,672円。

決算はよく、安定感もある大型株で、決算が好調なことから1、2年は堅調な株価推移をする可能性があります。

一方、現在は高値を更新しており、原油価格など資源セクターの市況が悪くなると業績悪化が予想されるので、大きく下落する場面は覚悟しておきたいところです。

むしろその下がった場面で変えたらと思っています。

過去の株価推移からいくと2000円あたりは買いポイントでしたね。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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