株式投資・金融知識

【安定業績】「京セラ(6971)」は半導体が好調な国内大手の部品メーカー。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は日本の大手電子部品メーカー「京セラ」の財務分析をしていきます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

京セラは毎年堅調な需要がある部品メーカーです。
安定的なビジネスを展開できるのが魅力です。

「京セラ」は電子機器用の部品を作っている大手メーカー

部品の種類では、多数のセグメントを持っている。

様々な産業機器の部品をつくっている企業ですね

「京セラ」の事業利益はおもに「電子部品の製造販売」から生み出されています。

電子機器は基本的にすべての産業製品に使われます。
グローバルに顧客を持つ総合電子機器メーカーとして京セラの業績は今後も堅調が予測できると言えそうです。

安定的なだけに、買い場が難しい企業でもありますね。

「京セラ」は電子機器を作る総合電子機器メーカー。
安定業績で安心感がある企業。

京セラといえば、創業者の稲盛和夫さんが「経営の神様」として有名ですね。

京セラの事業セグメントは4つ

  1. 産業・自動車用部品
  2. ドキュメントソリューション(プリンタ)
  3. 電子デバイス
  4. 半導体関連部品

時価総額は調査時点で「2兆5636億円」ということで超大型株ですね。
PERは17.7倍とそこそこの水準です。割安感はありませんね。

今回は「京セラ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「京セラ」の配当利回りを見る


配当利回りは2%を超えるのは珍しいです

「京セラ」の配当利回りは2%弱あたりが多いです。
2.5%を超えることがあまり無いですね。

長期では増配傾向にあるので、前もって勝手おけばどんどん高配当株化する銘柄としても期待できます。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「京セラ」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は横ばいですが増加傾向です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

京セラはコロナショックもダメージは少なく、堅調に売上を伸ばしています。
2022年度も二桁成長が予想されており、5Gのメガトレンドなど状況次第で今後の成長にも期待できそうです。

「京セラ」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は6%〜8%ほどでしょうか

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「京セラ」の営業利益率は6〜8%ほど。まずまずと言った所でしょう。

電子機器パーツの大手とは言え、競合も多く、なかなか営業利益率は挙げられないという状況が見えますね。

しかし8%くらいあればまぁまぁと言った所ですね。

「京セラ」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは一気に100円を突破してきました。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「京セラ」のEPSはアップダウンはありますが300円前後で推移をしています。

そのため株価も右肩あがりというよりはレンジの中で推移する形となりそうです。

「京セラ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は高い水準です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「京セラ」の自己資本比率は74%程度です。
有利子負債もありますが自己資本比率は高い水準で継続できています。

財務的には問題ないですね。

「京セラ」の配当金(高いほど良い)


長くに渡り増配を続けています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「京セラ」は増配を続けています。
減配をする年もありますがすぐに過去以上の配当金に増配をしている企業です。

2022年は1株180円の配当と過去最高を更新予定です。
減配をするくらいの業績悪化があっるなら、そのタイミングで購入をすれば翌年には株価も回復しそうです。

「京セラ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は50%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「京セラ」の配当性向は50%を公言しています。
安定業績を盾にして手厚い株主還元を行っています。

配当性向は最近50%水準まであがってきていますので、これ以上は上げづらいかもしれませんね。

「京セラ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは最近は増加傾向

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「京セラ」の営業CFは安定しています
ここ3年は2000億円を達成しており、業績の好調さが伺えます。

稼ぎの水準が一段回あがりましたね。

「京セラ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 


現金はジリ貧です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「京セラ」の現金はここ2年は減少しています。
投資に多額の資金を使っており、そのため現金が減っていますね。

現金保有額の上下をみていると、利益や有利子負債をつかって設備投資に資金を振り分けていることがわかります。

次世代の部品を作るための設備が必要ということでしょう。

「京セラ」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?


配当総額は増加中です。

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「京セラ」の配当金は増配を重ねており、近年の配当総額は増えています。
増配を続けていますから増えていますね。

現在の利益水準や現金保有額からいくとそこまで心配な材料ではありません。
業績が悪ければ減配する企業ですが、配当総額からも業績が好調なところが見られます。

「京セラ」の当期純利益は上昇中か?


利益は1000億円ほどです。

「京セラ」は業績好調ですね2022年は最高益を達成する見込みです。
その後は反動により1000億円の利益を死守できるかがポイントになってくるでしょう。

営業CFの推移が一段回あがっており、
当期純利益も一段回あげることができるかが今後のポイントになります。

【まとめ】「京セラ」は売上は横ばいながら、利益が増加している高配当企業


高配当銘柄としてチェックしたい商社です

京セラの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2%
売上高横ばい
営業利益率6~8%ほど
EPS(1株利益)横ばい
自己資本比率74%
1株配当増配傾向
配当性向50%目安
営業キャッシュフロー増加
現金など投資により減少だが問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、安定的な部品メーカーなのでタイミングをみて投資をしたい企業です。

長期では株価は上昇するかもしれませんが、時価総額も高く、機関投資家向けって感じがしますね。

【チャートは?割安?】「京セラ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】株価も高く、個人投資家は手出し無用

この記事の執筆時点(21/11/03)では株価は7,151円。

個人投資家にとっては、配当株としても成長株としても中途半端。
安定業績で人気が堅調になる大型株なので手出しは無用かなと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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