学び

なぜ僕たちは楽して儲けてはいけないと思うのか【貴穀賤金(きこくせんきん)の考え方】

こんにちは、プラズマコイです。
今日は、僕たち日本人に染み付いている、汗水たらしている方が偉いという思想のルーツについて触れたいと思います。

江戸幕府の公式学問「朱子学」

日本人の日本人たらしめている「勤勉さ」のルーツは元をたどれば、
江戸時代にまで遡ります。

士農工商の順番で偉いという思想

学校の授業でも習う江戸時代の身分制度「士農工商」は、
商人が最も低い身分です。

これは戦国時代を経て、天下を平定した徳川家康が、過去の歴史を振り返り、
「忠、孝」という、国に忠義、孝行を行い、反乱を行わないようにと、
朱子学を採用したため、自動的に付いてきた考え方です。

ここで貴穀賤金という考え方が公式の学問に採用され、

  • 物を生産するものは貴い(米が第一、それに次いで物)
  • 物を生み出さない商人や金融業は賤しいという前提が作られます。

この考えが、現在に至る日本の国民性を培うことになりました。

そのため、物やサービスをを生み出さない投資家や投機家が、お金をたくさん稼ぐのは許せないと思いやすい国民性となっています。

貴穀賤金の思想が日本人には染み付いているが、現実は異なる

人々の役に立つものを生み出す方が貴いという、貴穀賤金の思想は、美学、哲学として僕たち日本人の文化として染み付いてますが、現実としては資本主義でお金が広く、大きな力を持ちます。

そうすると、理想と現実の問題がでてきます。

  • 理想・・・日本人としては、世の中の役に立った人や、日本人的な人格者が得して欲しい
  • 現実・・・お金がNo1の力を持つので特をするのはお金儲けが上手な人(資本主義のルール)

「江戸時代 → 高度経済成長時代」までは、時代と合っていた日本人の国民性

こういった部分があるので、日本人はこの江戸時代から培われた国民性により、

高度経済成長時代はそれが上手くマッチした為時代の流れにのれました。
士農工商で言うと「農→工」へのシフトは上手くできたということです。

これは元々の、国民性である、物を生み出す方が貴い、国(企業)に忠義を尽くすという性質に合っていたからです。

現代は、商人が強い時代。日本人の国民性とは合わない時代

2019年の現代は、資本主義ですので、商人が一番強く、偉い時代と言ってもいいでしょう。
アメリカのトランプ大統領の例を見ると、商人が国のトップにまでなっていることからもわかりますし、日本でも経済界の実力者は政界にも影響力があります。

しかし、今の日本の現役バリバリの世代は、その国民性や国の教育方針からもこういった商人の育成が遅れてています。つまり今の世の中は日本人には合っていないのです。

日本はもう終わりなのか?

ここで、日本はもう終わりなのか?という問いについて考えてみます。

今の流れが続くならば、経済大国としての日本は年々順位を下げていく可能性は高いです。
理由は、日本の国民性が時代と合っていないからというのは先に述べた通りです。

そこで今後日本が「いい感じ」になる方法を考えてみました。

日本がいい感じになるには

お金以外の所で幸せになる

例えば、フィンランドは2018年の国別幸福度ランキングで1位とのことでした。(資料→)
しかし、GDPとしては44位のようです(資料→

そんなわけで、もう別にお金じゃないでしょ?っていう従来の東洋的な思想をとり戻す方向に立ち返ればよいという案です。

もともと、資本主義や欧米化は明治維新によってもたらされたものなので、もう経済大国になるには時代が国民性と合ってないから諦めて、幸福度No1を目指して行きましょうという考え方ですね。

国策として経済大国になるように新しい人材に投資する

実際は年齢の問題ではないですが、今の大企業は「昭和」の40代、50代以上の人が意思決定権を持っている事が多いです。

10代、20代のイキの良い企業家が伸びてくるのを待ってもよいですが、それでは日本は更に次の失われた20年を迎えてしまいますし、その間にイキの良い若者もおじさんになってしまいます。

少し話はそれますが、1945年の戦後、日本の大企業の多くは幹部がやめさせられた歴史があります。この時は、反乱分子の追放が目的でしたが、
このように、次の時代を作るビジョンやモチベーションがある人が力を発揮しやすいように、

  • 今のビジネス(今までのやり方)を上手く回せる人から
  • これからのビジネスを生み出す人

を積極的に採用、投資していき、経済的な競争力を得る。という戦略もあります。

ただ、これは1企業としても国として非常にリスキーですので、これは現実味は薄いかなとは思っています。

個人単位なら頑張ればイケる

現在はインフルエンサー、YouTuberといった、個人がメディアを持てます。そういった活動をしていけば、お金や、ひいては自由を得られます。

10代や20代前半はこういった文化に親しんでいますし、社会的にも前例があるので、個人単位でなら「いい感じ」にはなれるかなと思います。

ただそのためには、何かしらの成果につながる努力が必要ですね。
そのためには、何かしら行動しないとですね。

たとえば↓の方のように

参考

https://nagoya301.at.webry.info/201801/article_3.html

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