ビジネス・仕事

オウンドメディア戦略は、個人アカウントと企業アカウントでどのように変えるべきかを考えてみる

こんにちは、プラズマコイです。
私は今、上場企業のとあるBtoCのマーケティングとして、オウンドメディアを担当しています。

今日はオウンドメディアの戦略、戦術について考えて行きたいと思います。

個人でやる場合、法人でやる場合でもやることは同じ

いきなり結論ですが、今の時代は個人アカウントでも企業アカウントでもやりかたは変わらないですね。

これからは個人の時代だ!と叫ばれてかなり久しい今日このごろですが、
インフルエンサーの数もSNS周りなどで非常に多く、企業の優位性というのは完全になくなっています。

個人でフォロワーやPVを獲得出来ている人の方が、0から成功をしていますし、デジタル媒体はとにかく参入障壁が低いので、
個人と法人でやることは変わらないと考えています。

最も大事なのは、コンテンツ力

何を始めるのかは重要視されるが、どう運用していくかは重要視されない。

オウンドメディアの担当者としての経験で思うのは、
どの媒体を始めるのかは重要視されますが、
どのように運用していくかはあまり重要視されなかったりします。

つまり、ブログ、webサイト、メルマガ、LINE、Twitter、Facebook、Instagramなど、どの媒体を始めるのかは考えますが、その後はあまり考えられないです。

理由は判断材料が容易に見つけられるかどうかで、

たとえば、Twitterは若者が多い、Facebookは年配が多い、といった二項対立で考えることが出来る要素は判断がしやすいので、重要視をしやすいです。

しかし、そのなかでのPDCAをしていくのはとても大変ですし、手探りでやるしかないので、判断ができないため、重要視ができないのです。

ユーザーはどこにだっている

例えば、Twitter、Facebook、Instagramは、
どこにだってターゲットとするべきユーザーはいて、多少の文化的要素は違っても「面白いものは面白い」という当たり前の事には向き合わなければなりません。

年齢 × 性別でターゲットを絞る罠

例えば、ファッションなど、ターゲットユーザーを20代女性。とするのも良いですが、だからFacebookにはその人達はいないのでしょうか?
もしFacebookに20代女性向けで成功しているアカウントがなければそうかもしれませんが、ビジネス用途であれば、ターゲットユーザーはTwitter、Facebook、Instagramのどこにでも一定数存在はします。もちろんLINEやtiktokにも存在します。

ペルソナを作ってターゲットを絞るのも良いですが、実は性別や年齢などは、他のでも別に当てはまる場合も多かったりします。
丸の内OLは毎日バッグを片手に社外でランチを食べるのである。というイメージなどは連想しやすいですが、必ずしもそうではないのではないでしょうか。

最も重要なのはコンテンツ

そうなってくると、どの媒体を選んでも「いいね」や、拡散をされるのは、良いコンテンツであることが必要になってきます。

メルマガやブログには拡散という機能や文化がなかったりしますが、それでも、見てもらい続けるためには、良いコンテンツを配信し続ける事が必要です。

良いコンテンツとは?

良いコンテンツとは「役に立つ情報」だと思います。
そして、ここが重要ですが、何に役に立つ情報なのか?ということですが、

感情を揺さぶるのに役立つ情報がそれに当たります。

例えば以下の感情です。

  • 元気をもらった!
  • 考えさせられた
  • 行こうと思った!
  • 実行しようと思った!
  • 学びになった!

これができると「いいね」されます。

拡散される内容は、他人にとっても役立つ情報だと思われる情報がそれに当たります。

例えば以下の情報です。

  • 日本人が偉業を達成する
  • 他人が知らないことで、これを知っていると人生が豊かになる
  • 見ることで誰もが幸せになる
  • 自分が参加したイベントの事を他の人が投稿している

個人アカウント、企業アカウントのメリットデメリット

主にSNSの場合ですが、個人アカウントでも、企業アカウントでも、最も大事なのはコンテンツ力で、どちらだから有利というのはないです。

ただ個人と企業で多少、もともと持っている前提というものがありますね。
それがユーザーの印象としてスタート時には影響してきます。

個人アカウント

個人アカウントは、一個人としての発言という意味合いになりますので、言葉が刺さりやすいです。

何故かというと、個人アカウントの場合、本音と建前の、建前を言う必要が無いので信用されやすいです。

どんなドラマの名言も、必ず個人が発信してますよね。

  • 炎上しても問題ない・・・場合によるが、炎上する事が認知拡大のメリットになったりもする
  • 組織的な問題とは無縁・・・企業アカウントにはない自由さがある
  • 個人としての発信力が必要・・・芸能人や企業のように、既存のファンがいない場合、発信するコンテンツによって信用を積み重ねる必要がある

個人の場合は、アイコンをキャラクターにしたりして、親しみをもったり工夫できる場合も多いので、自由度は高いですね。

企業アカウント

企業の場合は、会社の名前で勝負することになるので、発信自体も法人としての宣伝やブランディング要素といった形になりがちで、良くも悪くも安定しますね。

  • 権威性がある・・・この道、何十年の実績があるので発言に重みがある
  • 資産がある・・・ファンが既についている
  • お金がある・・・広告費をたくさん投入できる
  • 冒険ができない・・・リスクのある表現ができない
  • ミスができない・・・ビジネスアカウントの場合、発言や金額を間違えると大問題になったりする場合がある(社会性が強いため)
  • 炎上できない・・・厳密にはしても問題ないですが、炎上すると担当者がかなり怒られる事が予想されて、その後凡庸な事しか言えなくなります。

ただその中で、個人感を出すと
「企業なのにそんな事言っちゃうの!?」
というギャップから強烈なインパクトを与えて、ファン化する事例もあります。Twitterのタニタやシャープ、NHKのアカウントなどそれにあたりますね。

最後に

比較的SNS寄りの内容になりましたが、個人アカウント、企業アカウントとして優位性の違いはなく、

それぞれの媒体ごとの特性以前に、その人に役立つコンテンツを発信出来るかが最も重要です。

そこに過去の成功体験は邪魔になる場合が多いので、企業だから、個人だから、こうするべきという考え方は、全時代的といえますね。