こんにちはプラズマコイです。
今日は小売業やサービス業、その他あらゆる業種が何故「キャンペーン」を行うのかについて考えて見たいと思います。
大前提として、ユーザーの為というのはありますが、日々行っているサラリーマンはそれいがいの理由で動くことが多いですね。
それ故に、顧客志向が大事である。と言うことが声高に叫ばれるのです。
その裏で、顧客志向にできない理由も本記事の裏テーマとして挙げています。
キャンペーンは企業の「売上、利益高」のため
まずは王道な理由です。
成熟産業の大企業には、利益高が最も重要です(短期的には)
そして利益を出すには基本的には多く売ることが大切になりますので、売上も大切な数字になります。
経営者の多くは毎年黒字でないと、いろんな人に怒られます。
そして、キャンペーンは概ね割引企画になります。
キャンペーンは企業の「お客さん獲得」のため
キャンペーンの目的は具体的には以下2点があります。
- お客さんの需要喚起を行い購買をしてもらうため。
- 他社に負けない価格にして自社で購入してもらうため。
ここで注意したいのは、
割引企画は長期的には企業の体力を削ぐので、儲からなくなります。
ここは後述します。
キャンペーンは「自社の存在を」認知させるため【ブランディング】
CMや広告を打つ時、ただ「◯◯株式会社」をよろしくお願いします!
ではインパクトに欠けますよね。
そこで、一例になりますが、
キャンペーンを打ち出して、この商品がお得!と伝えるためにより
この会社は自動車を販売していて、常にお得なキャンペーンをやっているというイメージがつきます。
よって、キャンペーンをすること自体が、お得な販売店であるというブランディングになるのです。
キャンペーンは「パートナーとの関係性」のため
例えば小売業などは、メーカーから商品を仕入れて、お客様に売ることによりビジネスが成立します。
そうすると「パートナー=メーカー」の利益になるようにしないといけません。
よって「Aブランド キャンペーン」のようにブランド単品のキャンペーンが行われたりします。
そういった活動は、お互いの利益になるので、二人三脚で商売をしているということですね。
「キャンペーンの数」は業績が悪いほど多くなる
ここかはネガティブな要素にもスポットをあてます。
キャンペーンの数は、業績が悪いと増えます。
基本的に、売上、利益は前年よりよくないといけないですし、
減れば減るほど赤字に向かっていくので、
売上や利益が目標に満たない場合、
簡単に数字を作るたために、割引キャンペーンを多用したりします。
キャンペーン数が多いと現場が疲弊する
そうなると、当然業務量が多いので社員は疲弊していきますし、業績が悪いので給料も増やせません。
この構造は、鎌倉時代の「御恩と奉公」といった封建制度と似ていますね。
つまり、社員の業務量や成果量は増えているが、給料が上がらないので、社員が潰れていったり、他社に行ってしまう構造になります。
キャンペーンは、企業の体力を削ぐ
現場が疲弊もしますし、企業視点からも疲弊しますね。
ここでは少し目線を経済的な視点にしてみましょう。
経済が伸びているうちは良いのですが、いまの日本は人口も減少していき、
各産業の需要が減少していっている今、供給過多である場合が多いです。
需要<供給 という構図ですね
割引企画は、経営者としては数字は作るものですので、なんとかして売上や利益を作るために、厳しい戦場で知恵を絞り、あの手この手で争っているわけです。
そうすると、毎回天才的な策が思いつくわけではないので、やがて赤字になったり、それが予想されたりで、企業の体力を削いでいって、
経営者も、簡単に会社を潰す事もできないので、毎年黒字にしなければなりません。
そうなると思い切った事業転換などもできないので、
大企業こそ100年続く企業が珍しいのもこういった理由ですね。
以上です。今回もありがとうございました。