投資歴7年のプラズマコイです(^^)
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今回は「三菱HCキャピタル」の財務分析をしていきます。
三菱HCキャピタルは、三菱UFJリースと、日立キャピタルが21年4月に経営統合して誕生しています。
24年連続増配企業(23/6/4時点)で、25年目も増配を予定している「高配当・連続増配株」として投資家に大人気です。
今日は三菱HCキャピタルを買いました?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) October 7, 2021
鯉のお堀に高配当株PFに新たな銘柄が加わりました?
常に配当利回りが高い連続増配株です
三菱HCキャピタルは23年も増配を続けられる理由は何でしょうか?
事業基盤に強みをもっていることが予想できますね。
最新の平均年収(給与)は866万円。
過去5期分の平均年収の818円から増えていることからも事業の強さを感じます。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
見ていきましょう。
- 「三菱HCキャピタル」は多数のセグメントをもつ大手総合リース企業
- 「三菱HCキャピタル」の配当利回りを見る
- 「三菱HCキャピタル」の配当利回りを見る
- 「三菱HCキャピタル」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「三菱HCキャピタル」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「三菱HCキャピタル」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「三菱HCキャピタル」の自己資本比率(通常は40%以上が目安)
- 「三菱HCキャピタル」の配当金(高いほど良い)
- 「三菱HCキャピタル」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「三菱HCキャピタル」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「三菱HCキャピタル」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「三菱HCキャピタル」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「三菱HCキャピタル」は業績安定の連続増配企業
- 【チャートは?割安?】「三菱HCキャピタル」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「三菱HCキャピタル」は多数のセグメントをもつ大手総合リース企業
産業用の機械、器具などのリースがメイン事業。
不動産も利益が多いです
「三菱HCキャピタル」の事業利益はおもに「法人向けのカスタマービジネス」によって生み出されています。
国内外、法人向けの機械・器具備品のリースですね。
リース企業は長年連続で増配できるだけの収益力があるということですね。
ではリースとはどんなサービスなのでしょう?
企業はリース会社を使うことで「大きな初期投資を行う必要がなく」機材を利用できます。
財務的には「固定資産を持たなくてよいのがメリット」ですね。
機材の保守や管理もリース会社が代行してくれるため、企業は本業に注力できるため広く使われているサービスですね。
また、21年4月に三菱UFJリースと、日立HCキャピタルが合併して
以下のように事業セグメントも増えています。
三菱HCキャピタルの事業セグメントは9つ
- カスタマービジネス
- アカウントソリューション
- ベンダーソリューション
- ライフ
- 不動産
- 環境・再生可能エネルギー
- 航空
- ロジスティクス
- モビリティ
日本を代表する高配当株の銘柄として投資家にも人気の企業です。
基本的には「お金を貸して金利を得るビジネス」のため、融資先の企業を間違えなければ、将来的にも利益を伸ばしやすい企業ですね。
「三菱HCキャピタル」の株価が安い理由は?将来性に懸念あり?
時価総額は調査時点(23/3/3)で「1兆532億円」ということで超大型株ですね。
PERは9.37倍と一般的にはそこそこ割安です。
「三菱HCキャピタル」は他のリース会社に比べて株価が低いにで大丈夫?将来性に懸念あり?と思う人もいるかもしれません。
結論、大丈夫です。
個人投資家に買いやすくするため発行株式数を増やし、1株の値段を抑えているようです。
企業価値として見られる「時価総額」はリース系企業ではオリックスに次いで2位です。
オリックスはリース以外の事業もあるため、リース業としては実質「三菱HCキャピタル」が1位と見てよいでしょう。
株価は安くても企業価値である「時価総額」が高いため問題ないと言えます。
今回は「三菱HCキャピタル」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「三菱HCキャピタル」の配当利回りを見る
PERは上昇傾向です。
「三菱HCキャピタル」の調査時点(3/3)のPERは9.37倍。
過去の水準からみると割安感はありません。
それでも10倍未満は低い水準で、買えない水準ではないですね。
近年の推移から見るとPERは8倍〜10倍が想定範囲と言えそうです。
「三菱HCキャピタル」の配当利回りを見る
配当利回りは4%〜5%が目安です。
「三菱HCキャピタル」の配当利回りは4.3%程度(3/3時点)です。
近年の推移を見ると配当利回りは右肩あがりです。
2020年以降は配当利回り5%を超えることもあり、
常に高配当がねらえる企業として魅力です。
株価は追いついてないですが、23年の連続増配により配当利回りも上昇傾向にあります。
日本を代表する高配当企業ですね。
いつ買っても良い高配当株といえるでしょう。
「三菱HCキャピタル」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は増加傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「三菱HCキャピタル」はの売上は増加傾向です。
2022年は経営統合の影響で大きく上昇しています。
売上規模が一段回あがり、組織構造の変化から、
売上の上昇率に影響がでるかもしれません。
2023年以降の上昇力は注目ポイントですね。
「三菱HCキャピタル」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は10%近くでしたがここ2年は下落。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は3〜7%が目安です。
「三菱HCキャピタル」の営業利益率は6.5%ほど。
利益率は減少傾向です。
日立キャピタルと経営統合をしても大きな変化はありませんでした。
利益率の上昇サイクルは終了したように見えますが、
今後の推移も増配力にも影響してくるので注意したいですね。
「三菱HCキャピタル」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、100円以上」が一つの目安です。
「三菱HCキャピタル」のEPSは70円あたりですが上昇傾向で好感が持てます。
緩やかではありますがEPSは上昇中で1株の価値もあがっているため、長期ホルダーにも嬉しい企業といえますね。
「三菱HCキャピタル」の自己資本比率(通常は40%以上が目安)
リース会社なので自己資本比率は低いです。
「三菱HCキャピタル」の自己資本比率は13%程度です。
リース業界(金融業界)なため、自己資本比率は低いのが普通ですね。
「三菱HCキャピタル」の配当金(高いほど良い)
24連続増配が最大の魅力です!
「三菱HCキャピタル」は23年連続増配で24年連続増配を予定ています。
長期に渡り増配をつづけていて、増配株投資や高配当株投資には欠かせない企業ですね。
2023年は1株31円と3円の増配予想です。
連続増配を継続ですね。
株主還元意識が非常に高く、
ビジネスモデル的にも企業への貸出残高が増えるほど、返済時の現金収入が増え続け、毎年増配を続られる企業ということですね。
「三菱HCキャピタル」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%目安です
「三菱HCキャピタル」の配当性向は40%が目安です。
配当性向も年々上昇していますが、まだ余裕はありますね。
このまま行くと、増配を続けるうちに配当性向が上がってくると予想しています。
今後は業績をあげていかなければ、どこかで増配はストップしてしまうでしょう。
このままの業績でも、5年ほどは増配できそうです。
その後も増配を続けるには、日本経済の活性化や海外展開を推進する必要がありますね。
「三菱HCキャピタル」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは回収フェーズです。
「三菱HCキャピタル」の営業CFは基本的にはマイナスです。
リース企業は少し特殊で、営業CFがマイナスのときは、貸付残高が増えており将来的な利益が見込めるのでOKということです。
その意味では2021年、2022年は営業CFがプラスでした。
貸付残高の回収フェーズといえそうで、事業成長としては一休みという状況です。
「三菱HCキャピタル」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金保有額は上昇してます
「三菱HCキャピタル」の現金は上昇中。
有利子負債も追加して保有現金を増やしています。
2022年は日立キャピタルの現金保有額がプラスされて5000億を超える金額になっていますね。
「三菱HCキャピタル」の当期純利益は上昇中か?
2023年は1100億を見込みます
「三菱HCキャピタル」の当期純利益は経営統合により1000億円近くになりました。
2023年も続伸の予想で、過去最高を更新予定です。
2023年は前年から10%の成長と強気の予想です。
【まとめ】「三菱HCキャピタル」は業績安定の連続増配企業
今後は企業統合の効果に期待
三菱HCキャピタルの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4.8% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | △ | 6%で下落中 |
EPS(1株利益) | ▲ | 横ばい |
自己資本比率 | ◯ | 問題なし |
1株配当 | ◎ | 24年連続増配中 |
配当性向 | ◯ | 40%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 問題なし |
現金など | ◯ | 増加中 |
総評としては、業績も堅調で魅力的な高配当株です。
24年以上「連続増配株で配当利回りが4%を超えている」企業は日本では他にありません。
今からはじめる高配当株なら購入検討の最有力の企業でしょう。
2024年開始の新NISAで買うべき企業としてもおすすめできる優良企業ですね。
【チャートは?割安?】「三菱HCキャピタル」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】株価は上場来高値の付近まで上昇しました。
この記事の執筆時点(23/3/3)では株価は718円。
①業績がよく ②配当利回りが高く ③減配リスクは低いという高配当株に最適な3要素を兼ね備えています。
株価も低く、100株を7万円という低価格で買えるところも増配株・高配当株として手が出しやすい企業でしょう。
一方、最近は三菱HCキャピタルのような、バリュー株(割安株)の高配当株が人気で株価は大きくあがっています。
現在の株価は上場来高値圏にあることは留意しつつ購入検討をしましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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