こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
「たぱぞうさん」の「米国個別株投資 最速で資産1億円!」という本を要約していきます。
たぱぞうさんは、人気の米国株ブロガーで他にも米国株の書籍を多数出されている方です。
プラズマコイも米国株や保険の必要性について調べているとき何度もブログにお世話になりました。
まず本書は誰向けに書かれたものでしょうか?
この本は「投資初心者→中級者」にステップアップする方を対象にかかれています。
タイトルの通り本書では米国の個別株を45個紹介されていますが、
どちらかというと、全くの初心者向けではなく、初級・中級者向けに書かれている本です。
- 個別株投資をできるだけの生活防衛資金(貯金)がある
- インデックス投資に毎月積み立てをしている
- インデックス投資に慣れてきて、そろそろ個別株に興味が出てきた
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
意外と知らない個別株投資の最大のメリットとは?
単純にお金を増やす事より大切なメリットがあります。
個別株をはじめる動機としてよく見られるのは「お金を2倍、3倍にふやすため」です。
これを読まれている方が、もしそれだけで個別株を検討するなら少し考えたほうが良いかもしれません。
プラズマコイは本書にも書かれている内容ですが「個別株投資は楽しい」という点が最も重要なメリットかと思います。
なぜ米国株の個別株投資をするのでしょうか?
- なによりも楽しいから!(ゲーム性がある)
- 米国株は人口成長、経済成長する国なので一過性のブームではなくこれからのスタンダードになるから
- インデックス投資よりもチャンスが大きい
- インデックス投資よりも、資産の増加スピードを上げることができる
もし単純にお金を増やしたいなら「インデックス投資+副業」という方法もあるなかで、個別株をやる理由は・・・楽しいからです。
ちなみにプラズマコイが個別株投資をしている理由は3つです
- 経済の勉強になる
- 税金など金融知識の勉強になる
- お金も(たぶん)増える
逆に言うとこの3つに楽しみを見い出せないようであれば、個別株投資は向いていないかもしれません。
そのため、個別株投資をする場合は一種のスポーツという観点でその行為自体に興味を持てると、リスクを抑えながらも運用を出来るようになるのです。
本書の内容は5章立て。個別株は巻末で紹介されている
どの株を買うかもだが、どういった過程で選ぶかに重きが置かれているのが本書です。
本書の目次は以下で構成されています。
本書の目次は5章立て+巻末に個別株紹介
- まずは貯金とインデックス投資で守りを固める
- 投資を始める前に「目的」と「目標」を定めよう
- セクター別のETFを検討しよう
- 個別株の基本を勉強しよう
- ファンダメンタルズ分析を身につけよう
- 【個別株紹介】たぱぞう厳選!大注目の米国株45銘柄
3章までは、個別株を始める前の予備知識が紹介されています。
4章、5章で個別株投資を行う上での「最初の一歩」が優しく解説されています。
具体的な個別株は巻末で紹介されています。
本書の内容は非常にやさしく、誰にでもわかるような内容で書かれています。
そのため、各分析手法の詳しい記載はありません。
専門的な分析手法に興味がでてきたら他の書籍もみてみよう。
もし個別株をやってみて色々な分析手法に興味が湧いてきた方は、
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の教科書的な本があるので、この記事の最後にリンクを掲載しておきます。
本書は「前半部分が為になる」そこを要約していきます
今回の記事では「第1〜第3章」までを要約していきます。
プラズマコイも個別株投資をしていますが、
むしろ個別株に行くまでのこの前半部分に非常に共感をしたためです。
第1章:まずは貯金とインデックス投資で守りを固める
本書は米国の個別株投資を紹介する本ですが、米国株にかかわらず投資をする上では大原則があります。
まずは原則をおさらいしましょう。
投資は「当面の生活費の貯金」からはみ出した余剰資金でやる
毎月使うお金の3ヶ月〜6ヶ月分をためてから投資を始める
まず投資初心者がうっかり見落としがちなのは
「投資は十分な貯蓄が溜まったあとにやる」という大原則です。
米国株投資は株式投資なので、お金が減ってしまうリスクがあります。
そのため「投資は余ったお金でやる」というのが鉄則なのです。
家計アドバイザーの第一人者の横山光昭さんは
「生活費の6ヶ月分を生活防衛資金として預金で持っておくべき」と主張されています。
しかし多くの方は、もっと早く投資を始めたいと思うでしょう。
プラズマコイ的にはこの生活防衛資金を「6ヶ月にするかは家庭による」と思っています。
独身か子持ちかなど、各々の状況によると思うのです。
たとえば両親がご健在の独身者であれば生活防衛資金は3ヶ月(60万円〜100万円)あたりではじめても良いかと思います。
※最悪仕事をクビになっても実家に帰省すれば良いのです。
【コア・サテライト戦略】個別株投資の前に「VTI」か「S&P500連動」のETFもコツコツ買い続ける
有名投資家もやっている戦略
本書は個別株投資をおすすめするための本ですが
今から個別株投資をはじめるかたには、余剰資金の全てを個別株投資に向けるのは推奨していません。
そこで登場するのがコア・サテライト戦略です。
人気投資家の「広瀬隆雄さん」もおすすめしている投資戦略ですね。
インデックス投資であるVTIやS&P500を軸(コア)に置いて守備的に運用し、
残りの部分でアクティブに攻めるという投資スタイルですね。
コア(VTI)、サテライト(個別株)の比率はどうすればいいの?
コアとサテライトの割合は本書では書かれていませんでしたが、
プラズマコイ的にはコア:サテライトを「7:3」から始めるのが良いかと思います。
コアを7割、サテライトを3割からスタート
- コア部分・・・7割は「VTI」か「S&P500連動」のインデックス投資にあたるETF
- サテライト部分・・・3割を個別株を自分で選んで買ってみる
慣れてきたら場合により「コアを3割にして、残りの7割を個別株にする」といった構成にしてみてもいいですね。
第2章:個別株投資を始める前に「目的」と「目標」を明確にする
老後資金をためるだけならインデックス投資で十分かも?
個別株投資をする前に、本当に自分にとって必要があるかを考えましょう。
例えばこんな人には個別株投資は必要ありません。
- 目的:老後資金を貯める
- 目標:65歳(30年後)までに2000万円の資産を貯める
この場合は30年の運用期間があります。
30年の長期でお金を増やすのであれば、毎月2万円をVTIに積立れば良いのです。
※過去の統計から期待リターンを考えると高い確率で到達できます。
今はiDeCo(イデコ)やつみたてNISAといった税制が優遇された制度もあるので、
インデックス投資で老後資金を作る環境は整っています。
そのため、個別株投資を行うためには以下など「個別株を行う理由」が必要になってきます。
個別株をやるべきな人は、理由は例えば以下に当てはまる人。
- 株式投資を趣味として楽しみたい
- 株の売買を通じて社会や経済、税金など金融リテラシーを向上させたい
- インデックス投資より速いペースでお金を増やしたい
- 日本株で高配当株投資をしたい
「目的」や「目標」は実際に売買を行っている際もブレないために定期的に思い出す必要があります。
例えば個別株投資で「売買ルール」を決めるとき、目的や目標がないと必要以上のリスクをとってしまったり、知らないうちにギャンブル的な行為をしてしまったりするからです。
第3章:個別株投資を始める前に「セクター別ETF」の購入も検討する
個別株はセクターごとに分散して株を持つのが王道
投資の大原則の1つに「分散投資」があります。
1つの株に集中すると資産が2倍になることもあれば半分になることもあります。
多くの人はお金が半分になる可能性に、長くは耐えられません。
長く投資をするためには「投資対象を分散することが大切なのです」
VTIやS&P500といったインデックス投資も、
米国の数多くの企業に投資をすることで「分散効果」を狙っています。
米国には11のセクターがある。それぞれ「景気変動に強い・弱い」という特徴がある
不況に強いセクター、弱いセクターを半分ずつ持っておけばOK
話を「目的」「目標」の部分にもどします。
あなたがインデックス投資以上のリターンを目指すといった「目的」を定めた場合、
セクター別ETFを買えば良いかもしれません。
そして、個別株を買うときも「このセクターは好景気・不景気のいつに強いのか?」を把握しておく事は重要になります。
個別株投資を行うと、ついつい自分が好きなセクターに偏ってしまいがちですが、
コア・サテライト戦略のサテライトは「好景気のときも、不景気のときもどちらでも市場平均以上のリターンを狙う」のが目的です。
そのため、セクターごとの特徴を
米国企業は11のセクターと、対象を購入できるバンガード社のETF
- エネルギー・・・VDE
石油関連ビジネスが多い。成熟産業。 - 素材・・・VAW
化学品、産業用素材が多い。景気に非常に敏感。 - 資本財・・・VIS
航空、宇宙、防衛、鉄道、建設機器などの産業の企業が多い - 一般消費財・・・VCR
生活必需品まではいかないが、一般消費向けの製品を販売している小売業が多い。景気に敏感。 - 生活必需品・・・VDC
生活に必要な消費財を提供している。高配当で景気に影響されない企業が多い。 - ヘルスケア・・・VHT
医薬品や医療機器を提供としている。医療は需要が高いので高配当で景気に影響されにくい。 - 金融・・・VFT
銀行、保険、投資銀行、証券会社といった金融業界のセクター。高配当だが金利に影響されるので景気に敏感。 - 情報技術・・・VGT
今最も人気のセクター。GAFAMなどの米国IT企業が盛りだくさん。成長産業なので配当金は少なめ。 - コミュニケーション・・・VOX
携帯電話の会社から、SNSのIT会社など、成長企業と成熟企業が入り混じったセクター。 - 公共事業・・・VPU
電気、ガス、水道といった社会のインフラを扱う企業のセクター。成熟産業なのでディフェンシブな産業。 - 不動産・・・VNQ
不動産会社を展開している企業が多いセクター。日本のネット会社だと買えない場合が多い。
ちなみに、人気のETFにQQQというものがあります。
QQQは概ねVGTと同じ構成銘柄になります。
違いは「VGTは情報技術セクターに投資する」ためのもので「QQQはナスダック100指数に投資する」ものとなります。
今はIT企業が人気なのでで似通っていますが、今後ナスダック市場にIT産業以外の新興産業の企業が登場しえきたらパフォーマンスにも差が出てくるでしょう。
【まとめ】米国の個別株投資をするなら是非読んでおきたい1冊
米国株の魅力と注意点の入門書
最後にこの記事のまとめと補足です。
この記事のまとめ
- 個別株投資の最大のメリットとは「楽しい」
- 本書は「前半部分が為になる」セクターETFまでの部分は基礎知識として重要
- コア・サテライト戦略は、個別株投資を行う上でも基本になる戦略
- 個別株投資を始める前に「目的」と「目標」を明確にする
- 個別株投資を始める前に「セクター別ETF」の種類と「景気変動に強い・弱い」という特徴を把握しておく
書籍ではこの記事で紹介してきた内容以外で、具体的な個別銘柄の分析方法や、注目銘柄の紹介をされています。
たとえばこんなものが紹介されていいます。
- 基本的なテクニカル分析、ローソク足の見方
- ファンダメンタルズ分析では「営業キャッシュフローの増加を重要視する」
- 大注目の米国企業45選(紹介であり買い推奨ではない)
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
なかなか本を読む時間って取れませんよね。
時間がなかったり、本を読むのが苦手な方は耳で聞くのがおすすめです。
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30日の無料体験期間中に解約すれば聞き放題のタイトルはタダです。
課金したくない方は聞き終わったら解約を忘れないようにしましょう!
本書で紹介されている45銘柄をまとめて、比較しました。
分析手法について書かれた本です。
ファンダメンタルズ分析について詳しく書かれた本です。
テクニカル分析について詳しく書かれた本です。
【生活防衛資金という言葉を覚えておこう】
株は証券口座で保有しますが、売ってから銀行で引き出せるようになるまで2,3営業日ほどかかります。
また、買ったときより株価がさがっていると、精神的に売りづらいので使う予定がない余剰資金で行うべきです。
そのため当面の生活資金である「生活防衛資金」は別で現金でもっておく必要があります。