株式投資・金融知識

【大型成長株】「ソニーグループ(6758)」はソフトウェア、ハードウェア、金融の3事業を展開!将来性は?今は買いなのか?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ソニーグループ」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

ソニーグループは大きく「ソフトウェア、ハードウェア、金融」の3事業を展開する会社です。
事業がバランス良く展開されているコングロマリット企業です。

その中でもゲーム・音楽・映画といったエンタメ系事業の強さが目立ちます。

プラズマコイ

バランスが良いながらどれもハイレベルな事業ポートフォリオが魅力です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「ソニーグループ」は株式投資など金融情報サービスを展開

事業フォートフォリオはバランスが良い

ソフト、ハード、インフラなどバラエティー豊かな事業を展開

ソニーグループのセグメントは6つ

  1. ゲーム&ネットワークサービス
    家庭用ゲーム機「PS5」、周辺機器、ゲームソフト、ネットワークサービス
  2. イメージング&センシングソリューション
    CMOSイメージセンサー、各種LSI、レーザー、ディスプレイデバイス、カメラモジュール
  3. エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
    液晶テレビ、オーディオ、デジタルカメラ/動画カメラ、スマートフォン「Xperia」
  4. 映画
    映画製作/ソニー・ピクチャーズ、テレビ番組制作、メディアネットワーク
  5. 音楽
    音楽制作、音楽出版、映像メディア・プラットフォーム
  6. 金融
    (生命保険/ソニー生命保険、損害保険/ソニー損害保険、銀行/ソニー銀行)、メディカル(医療用映像機器、細胞分析装置)
日本以外の国でも幅広く売上が分散されている

「ソニーグループ」の事業利益はおもに「ゲーム&ネットワークサービス」で生み出されています

事業ポートフォリオや国別の売上が上手く分散されていて、日本企業としては珍しいバラエティに富んだ企業となっています。

主にゲーム・映画・音楽といったエンタメ系のコンテンツが中心ですが、
テレビ・スマホ・カメラといったハードウェアメーカーとしての顔も健在です。

近年ではソニー生命、ソニー銀行などの金融事業でも利益を伸ばしています。

「ソニーグループ」はハードウェア、ソフトウェア、金融を世界で展開するコングロマリット企業

エンタメ領域の事業を中心に、バランスの良い事業ポートフォリオを展開している。

時価総額は調査時点(22/5/16)で「14兆989億円」ということで超大型株ですね。
PERは16.7倍と一般的には標準並みです。

今回は「ソニーグループ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイ調査のため事実と異なる内容の可能性があります。

「ソニーグループ」のPER推移を見る


PERは上昇傾向です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ソニーグループ」の調査時点のPERは16.7倍。
過去の水準からみると割安感はありません。

この企業のポイントは過去の赤字からの復活です。
2015年までは赤字で経営難が続いていましたが、そこから復活して近年はPERも上昇傾向になっています。

業績好調で少しずつPERも上昇して人気があがってきていることがわかります。

「ソニーグループ」の配当利回りをみる

利回りは低いです。

「ソニーグループ」の配当利回りは0.5%ほどです。

配当利回りは低いですが上昇傾向です。
後述しますが配当性向も高く、今後も業績連動で増配を期待できる企業だと思っています。

株主優待は「株主特典AV」クーポン

株主優待は「ソニーストアで使える割引クーポン」です。
オンラインストアや直営店で利用することができます。

対象株数優待品
100株テレビ、カメラ、オーディオなどのAV商品が15%割引
VAIO製パソコンが5%割引

※各クーポンとも5回ずつ利用可能

「ソニーグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇中です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ソニーグループ」の売上は右肩あがりで成長しています。
近年は緩やかに上昇しており、2021年以降はしりあがりに上昇しています。

気がつけば10兆円近くになっています。
2023年には10兆円の大台を軽く突破していく予想です。

「ソニーグループ」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は10%前後です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本企業の平均は4〜7%ほどと言われています。
「ソニーグループ」の営業利益率は10%あたりです。

高い営業利益率ですね。
利益率の高いビジネスを多数展開しており、総合的に営業利益10%を達成。
この規模の会社にしてはかなり高い水準です。

「ソニーグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは最高から下落傾向

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは「上昇中であるか、100円超え」を目安としています。

「ソニーグループ」のEPSは700円前後と高い水準です。
近年は少しさがってきているのは気がかりですが十分高い水準です。

自社株買いも毎年、積極的におこなっています。

「ソニーグループ」の自己資本比率(最低40%目安)

自己資本比率は上昇傾向

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ソニーグループ」の自己資本比率は25%程度です。

自己資本比率としては盤石とは言いづらいですが、
銀行や生命保険といった金融業が事業ポートフォリオにあるので自己資本比率はその分下がります。

そのため数字よりは悪くないと見るべきでしょう。

近年は有利子負債を追加していますが、それでも自己資本比率が20%を超えきており財務的な安定度は増しています。

「ソニーグループ」の配当金(上昇傾向か?)

配当金は増配傾向です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
企業は儲けたお金の一部を株主に還元してくれます。

「ソニーグループ」の配当は増配傾向です。
2016年以降は増配傾向で進捗しています。

2023年は下期の配当予想が未開示ですが大きな問題がなければ1株65円以上なりそうです。

「ソニーグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は10%以下です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ソニーグループ」の配当性向は10%以下です。
市場平均に比べて低い株主還元率です。

まだまだ資金は業績成長に使うフェーズのようです。

「ソニーグループ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しています。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ソニーグループ」の営業CFは安定推移です。

毎年概ね1.2兆円を稼ぎ出しています。
それにしても安定的に推移しています。

営業CFからは順調に経営ができていることが伺えます。

「ソニーグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加傾向です。

基本的には保有する”現金等”は多い方が良いです。
現金の重要性は個人の家計でも、企業の財務でも同じです。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
使い方も重要です。

「ソニーグループ」の現金は2022年終了時は2兆円程度です。

毎年1.2兆円ほど営業CFがあるため現金は積み上がりやすい経営体質といえます。
その中の多くは事業買収など投資活動に使っていますが少しずつ現金も上昇しています。

現金保有額は問題ないでしょう。

「ソニーグループ」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は横ばいです。

「ソニーグループ」の当期純利益は安定上昇を続けています。
近年は少し停滞気味ですが、一時の赤字体質を脱出したことを思えば堅調に経営できているといえるでしょう。

今も様々な企業の買収や出資をおこなっており、グループ企業を次々と拡大していっています。

今後”来る”とされるメタバース社会においても、コンテンツを持っており、なおかつ自社でハードウェアも作ることができるソニーグループは期待が持てる企業です。

【まとめ】「ソニーグループ」は日本を代表する大企業

プラズマコイ

多様な事業を展開して総合的に成長を目指します。

ソニーグループの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0.5%
売上高上昇中
EPS(1株利益)減少中
営業利益率10%前後
自己資本比率24%前後
1株配当増配傾向だが少ない
配当性向10%目安
営業CF安定
現金など安定増加

総評としては、バランスの良い事業ポートフォリオを持つ巨大企業です。

過去は大きく業績を落とした場面があり、今後も事業ポートフォリオが多数あるとはいえ、エンタメ系のコンテンツは不況に弱いという側面もあります。

それでも「世界のソニー」のテクノロジーは日本を代表するコンテンツや産業製品を生み出しており、日本を代表する企業であることは間違いありません。

「ソニーグループ」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】現在は様子見

この記事の執筆時点(5/17)では株価は11,180円。

株価は2020年のコロナショックを”ちょうどよい”押し目として急上昇してきています。

最近は地合いに押され株価は軟調ですが、業績の好調さを裏付けにかなり買われています。
株価が高すぎるのと”値がさ株”なので個人投資家には手が出しづらい企業ですね。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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