株式投資・金融知識

【売上成長率50%】「ツクルバ(2978)」は「IT活用のリノベーション」サービスを提供。不動産テックで株価も好調。今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「IT活用のリノベーション」サービスを提供している
「ツクルバ」の財務分析をしていきます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

中古リノベーション家屋のマッチングサービスを提供

先日の決算とガイダンスは「THEグロース銘柄」の内容でした。

「ツクルバ」は「カウカモ」を柱とした不動産会社

プラズマコイ

住んでよし、売ってよしの物件がたくさんありそう

「ツクルバ」の事業利益は主に「カウカモ」のサービスで生み出されています。
近年人気の東京の不動産。そのなかで「中古のリノベーションマンション」の仲介を行うのが「カウカモ」です。

しかしまずは「カウカモ」事業の拡大が優先です。
ビジネスモデルは「カウカモ」での取引手数料ですね。

ツクルバは「カウカモ」が主な事業。
売り主、買い主むけに「中古リノベーションマンション」の仲介プラットフォームを展開。

その他ではマンション1棟などの建築デザインを行う「不動産企画デザイン」の事業もあります。

ツクルバのセグメントは2つ

  1. カウカモ事業
    中古住宅の仲介サービス「カウカモ」を展開。
  2. 不動産企画デザイン事業
    シェアードワークプレイス「co-ba」等の運営、空間プロデュース(企画・デザイン・設計)を軸とした事業企画・開発

時価総額は調査時点で「130億」ということで小型株ですね。
PERは赤字なのでなしですね。PSRは8.69倍です。

今回は「ツクルバ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出せる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ツクルバ」の配当利回りを見る

プラズマコイ

無配の企業です。

「ツクルバ」は事業投資に注力するため現状は配当をだしていません。

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当を期待できるか?

チェックしていきましょう。

「ツクルバ」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

売上成長率は毎年50%を予想

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ツクルバ」の売上は上昇中です。
2020年、2021年度は成長がダウンしましたが2022年は再び再成長を予想してます。
コロナの影響も一服したということですね。

売上規模が小さいのでこのぐらいの成長力はいけるかなと思う一方、
50%の成長は魅力的です。

売上が強気のガイダンスなのでここもポジティブ材料です。

「ツクルバ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

グロース企業なので営業利益は赤字

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ツクルバ」の営業利益率はマイナスです。

いまは売上成長をするために、人材や広告費に投資をする時期です。

赤字幅は拡大しています。
売上を50%成長させるために、一時的に大きな営業赤字を出すのはよくある例なのでここはOKでしょう。

今後は市場のポテンシャル次第ですが売上成長を達成するために、資金管理の範囲内で営業赤字を続けていくものと思います。

しかし3年以内には黒字化しそうだと思っています。
売上原価率が20%ほどで、販管費を抑えれば黒字にするのは難しいことではないでしょう。

「ツクルバ」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

戦略的に赤字を拡大中

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ツクルバ」のEPSはマイナスです。
赤字企業ですがグロース企業らしく、積極的な広告投入で市場シェアを獲っているフェーズです。

そのためEPSもマイナスになっています。
マイナス幅は拡大中なので、落ち着く気はないという経営者の意志を感じます。

「ツクルバ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は低下気味

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ツクルバ」の自己資本比率は27%程度です。
6/30付で増資を発表しており、10億円ほどの資金調達を発表しています。
自己資本比率が下がってきており、自己資本比率を増やす対策ですね。

有利子負債もありますが、借入金が増えると自己資本比率がさがるので「増資」という手が使われています。
ちなみに「増資」のような、株主資本が増える手法はエクイティファイナンスと呼ばれていますね。

「ツクルバ」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

無配の企業です。

まだまだグロース期の企業ですので配当は出していませんね。

「ツクルバ」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

今はマイナス

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ツクルバ」の営業CFはマイナスです
営業赤字が続いているいま、キャッシュフローもマイナスです。

グロース期なのでマイナスなのは納得です。
問題なしですね。

「ツクルバ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は順調に増加中

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ツクルバ」の現金は増加しています。
有利子負債や、増資などで資金調達をしています。

当面は赤字が続いています。
事業成長の投資資金として資金を保有するよう、ファイナンス手法をつかって現金を増やしています。

「ツクルバ」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

過去最高の赤字で成長に本気

「ツクルバ」の当期純利益は2022年は過去最高の赤字予定です。
それまでも毎年赤字を続けています。

まだまだ成長期で我慢の事業投資フェーズですね。

【まとめ】「ツクルバ」は事業投資フェーズの成長企業

プラズマコイ

まずは売上成長に注力する

ツクルバの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り
売上高高成長中
営業利益率赤字
EPS(1株利益)赤字
自己資本比率資金調達した。
問題なし
1株配当
配当性向
営業キャッシュフローマイナス
現金など問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、売上成長に期待した国産グロース企業です。
東京の中古リノベーションマンションを取り扱うという意味でユニークな事業内容です。

日本は東京の不動産価値が高まっており、資産価値のある物件として富裕層に人気になっている地域です。
そのため、今後の引き合いも高くなる傾向があります。

【チャートは?割安?】「ツクルバ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【買い】売上成長50%のガイダンスが強気材料

この記事の執筆時点(21/09/14)では株価は1,241円。
6月までは700円ほどでしたが、6/30の増資発表後に株価が高騰しました。

そんな中で、来期の売上が強気のガイダンスを出してきています。
今後は強気トレンド入りする買いの銘柄かと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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ツクルバを1単元(100株)買おうとするとまとまった金額が必要になります。

初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。

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