学び

「Turn It Into Love」「愛が止まらない」から学ぶ【同じ素材でも全く違った作品にアレンジできる】

プラズマコイです。
今日は、アートの感覚を持つとこんな学び、喜びがあり、オリジナルな仕事を実感できるというお話をします。

物事をアートで解釈する事が注目されている

2017年に以下の山口周さんの本がビジネス書籍界隈で話題になりました。

上記書籍の内容をざっくり言うと、
これからは創造力が必要な時代で、そのためには美的な感性が必要ですよというお話です。

論理的思考がもてはやされていた時代からの揺り戻しも感じますが、結局の所、論理だけでは解決できない問題が出てきたのでビジネスも美意識でアプローチする必要性があるということです。

僕は今回、同じ素材でも、アート・美意識の要素が違うとこれほどまでに違う作品になる、と言うことを意識したので具体的に書いていきます。

Turn It Into Loveとの出会いから考えを巡らす

先日、ゴルフの練習場のラウンジでくつろいでいたとき、どこかで聴き覚えがある曲が流れてきました。それはカイリー・ミノーグの「Turn It Into Love」という曲です。
このyoutubeのタイトルから1988年あたりみたいですね。

日本ではWINKがカバーして代表曲になったヒットソングですので、聞いたことがある方も多いかと思います。

しばらくはずっと英語の方をヘビロテで聞いてしてたのですが、
そのタイミングでもう一度WINK版と、そもそもの原曲版のヘイゼル・ディーンのも合わせて聞いて比べてみました。

聴き比べて、自分が何かを捉えた事に気がついた

カイリー・ミノーグ版と、そのカバーであるWINK版。
僕はどういった流れで日本版がヒットしたのか?もしくはヒットさせたのか?などの裏事情は知りません。

まずは裏事情を調べる前にこの2曲を聴き比べて、自分の感覚で

  • なぜWINKがカバーをするに至ったのか?
  • 曲のアレンジの変化とその理由

を考えていきたいと思います。

なかなか表現が難しいですが、この”何か”に気づくことがアート的な感覚かなと思っています。

一つの曲の英語版と日本語版を聴き比べ、気付きを言葉で表してみて「新しい発見」とするのは楽しいですね。

自分で気づくために、あえて検索をせず考えてみる

現代は、ネット検索スキルが重要なのですが、ここで敢えて検索せず自分の感性で分析をしてみます。

調べる時間がなくても「答えられる引き出しれを持っておくことも大切だからです。

例えば友人との会話や会議の発言など、瞬発力が必要になる場面は色々あります。こういった直感で判断をするための訓練は結構大事かなと思います。

曲の比較をしてみます。

自分で気づきを感じる為にまず「Turn It Into Love」の英語版と日本語版の作品の違いをだしていきたいと思います。

聴き比べると歌詞やサウンドのアレンジも結構違いますね。

カイリー・ミノーグの「Turn It Into Love」はどんな感じ?

歌詞の内容

これは和訳や英語から見るに、
女性から男性に向かっての全力メッセージですね。

その二人は友人で、おそらく男性が別の女性にフラれているか、友達関係を壊したくないと思っているのかだと思います。
そんな彼に私を好きになれば幸せになれるのに!私を好きになって!という想いが綴られています。

メロディーなど曲の雰囲気

80年代のユーロビート。4ビートの軽快なテンポで、とてもダンサブル(踊りに合う)ですね。
そしてサビがとてもキャッチーなメロディーで気分が上がる曲ですね。

歌声、歌い方

クリアな歌声と高い歌唱力、情熱を込めたパワフルな表現で欧米の歌姫感が満載です。

WINKの「愛がとまらない」はどんな感じ?

歌詞の内容

大本の女性から男性に向けた想いという幹は踏襲しつつ、
原曲のようなはっきりとした欲望は日本人向けに「奥ゆかしさ」を醸し出す歌詞にアレンジしている。

また、言葉の紡がれかたと、WINKの歌い方も相まって当時のトレンディードラマの雰囲気を歌詞のなかでも色濃く連想することができる仕上がりになっている。

メロディーなど曲の雰囲気

まず、曲の出だしのイントロサウンドが強めでキーも高めのアレンジとなっています。そういった節目節目のアレンジはカイリーの原曲よりエレクトロになっているかなと思います。

歌声、歌い方

しっとり艶っぽく歌謡曲のテイストで歌い上げています。日本女性の秘めやかに燃え上がる想いともどかしさが非常によく表現されていて、WINKにピッタリだと言えると思います。

振り付けも当時の時代を感じつつ、WINKの特徴であるマリオネット感でアレンジされており独特の情緒感をだしています。

結論:同じお題でも「自分アレンジ」で違うオリジナリティーが出てくる

今回の歌は誰が歌うかで違うアレンジになったように、仕事でも全く同じ条件でおこなうことはありません。

自分がやると自分の色が出ますよね。

すると必然として結果もオリジナリティーがでてきます。

  • 時には誰かのマネも取り入れるし、
  • 流行の要素を取り入れるし、
  • 手法によっても完成物は全く変わります。

最終的には自分が「どう考え、どう解釈するか」によって他の人が作るのと全く違う、自分だけの作品ができるわけです。

経験を積んだり年齢があがってくると「解釈の幅が広がって」人生の引き出しや楽しみ方が増えてきます。

今回は以上の気づきがありましたし、喜びを発見できました。カイリーとWINKにありがとうと言いたいです。

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