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【要約】落合陽一 忘れる読書 【新しい時代に必要な4つの能力、身につける方法】

プラズマコイです(^^)
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今回は、落合陽一さんの著書「忘れる」を要約、紹介します。

この本で落合陽一さんが語るのは「読書(本を読むこと)」についてです。

タイトルだけ見た場合「読書した内容を忘れても良いってこと?」と思いますが違いますね。

本書のテーマは「読書との向き合いかた」です。
本書を読むことで「自分の思考や行動の糧(かて)にするための読書法」が学べます。

この本は1回目にさらりと読んで終わると消化しきれないかもしれません。
でも2回目、3回目に読むとまた違った味わいがでるスルメのような本です。

▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼

それでは内容を一部紹介していきます。

本書のもくじ、各章の紹介書籍

  • 第1章 持続可能な教養―新しい時代の読書法
    ・紹介本:風姿花伝 Amazon 楽天
    ・紹介本:ツァラトゥストラはこう言った 上 Amazon 楽天
  • 第2章 忘れるために、本を読む
    ・紹介本:市民政府論 Amazon 楽天
    ・紹介本:ガウディの伝言 Amazon 楽天
  • 第3章 本で思考のフレームを磨け
    ・紹介本:いかにして問題をとくか Amazon 楽天
    ・紹介本:21世紀の資本 Amazon 楽天
    ・紹介本:新板 夜と霧 Amazon 楽天
  • 第4章 「較べ読み」で捉えるテクノロジーと世界
    ・紹介本:テクニウム  Amazon 楽天
    ・紹介本:サイバネティックス Amazon 楽天
    ・紹介本:幸せな未来は「ゲーム」が創る Amazon 楽天
    ・紹介本:ホモ・デウス 上(文庫) Amazon 楽天
    ・紹介本:自然なきエコロジー Amazon 楽天
    ・紹介本:ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 Amazon 楽天
    ・紹介本:シンプリテシティの法則 絶版
  • 第5章 「日本」と我々を更新する読書
    ・紹介本:失敗の本質 Amazon 楽天
    ・紹介本:ミカドの肖像 Amazon 楽天
    ・紹介本:日本教の社会学 Amazon 楽天
    ・紹介本:日本的霊性 Amazon 楽天
    ・紹介本:華厳の思想 Amazon 楽天
    ・紹介本:禅と日本文化 Amazon 楽天
  • 第6章 感性を磨く読書
    ・紹介本:薔薇刑 絶版
    ・紹介本:海辺のカフカ Amazon 楽天
    ・紹介本:ニューロマンサー Amazon 楽天
    ・紹介本:アンドロイドは電気羊の夢をみるか? Amazon 楽天
  • 第7章 読書で自分の「熱」を探せ
    ・紹介本:エジソンの生涯 絶版
    ・紹介本:狂雲集 Amazon 楽天
    ・紹介本:南方録 Amazon 楽天
プラズマコイ

今回は一部を抜粋していきますね♪

今回の記事では、重要度が高かったり、すぐ活かせそうな内容をピックアップしていきます。
興味をもったら本書を手にとって落合陽一ワールドにひたりましょう(^^)

読書で「課題に気づく力」が鍛えられる


アイデアを出しやすくなります。

本書では読書をすると”気づく力”が身につくと書かれています。
「気づく力」とは何でしょうか?・・・
それは”課題を見つける能力”と言い換えることができます。

「気づく」には以下の3ステップを経る必要があり、そのために読書が有効だということですね。

「気づく」人になるための3ステップ

  1. 読書をして様々な知識を身につける
  2. 様々な知識(点)をつなげる
  3. 点と点をつなげて課題の解決方法「気づく」

【具体例】点と点をつなげて生まれた「Uber」
Uberは点(タクシーが捕まらない人)と、点(使っていない一般人のクルマ)を結びつけたサービスです。


読書をすると様々な課題を解決する「気づく力」が身につきます。

知識だけでは足りない「気づく」ために必要な「抽象化の力」


「抽象化」ができると
色んな課題の解決法に「気づく」ことができます。

読書をするとものごとを”抽象化”する力も身につきます。
抽象化をすることで色んなことに「気づく」ことができますね。

まず抽象化とは?を解説しますね。

抽象化とは・・・「物事の本質を定義する」こと。
本質がわかると別の場面にも応用が効くようになります。

気づく力と抽象化を組み合わせると、限定的な場面だけではなく「色んな場面での問題解決ができるようになります」

こんなイメージです。
「気づく力」x 「抽象化」= ”応用力が高まる”

抽象化する思考を鍛えることはとても重要なことだと言えます。

  • 本書には「気づく力」と「抽象化する思考」の2つの力が重要と書かれています。

    2つの力をあわせることで「持続可能な教養」が身につきます。
  • 先行きのわからないこれからの時代を生きるには「持続可能な教養」が必要になってくるというわけです。

読書は「3つの点」に着目すると深い読み解きができる


本は3つの点を意識して読みましょう

本書では「本を読む時に注目する3つの点」が解説されています。
3つの点で分けてみると「その本の構造や著者の思考回路がよくわかる」ためです。

3つの点を見て、本の内容を”深読み”する

  1. 材料…どんなコンテンツ(媒体・内容・技術)を使うのか?
  2. 主張…著者の主張
  3. 方法…著者の主張を伝えるための方法

具体的には以下のイメージです。

落合陽一さんの「日本再興戦略」からみる3つの点

前提:「日本再興戦略」は日本の国家ビジョンを見直すための戦略をまとめた本です。

  1. 材料
    アップデート(日本再興)のための材料としてテクノロジーを挙げる
  2. 主張
    テクノロジー礼賛ではなく、近代の課題を乗り越える!という主張
  3. 方法
    「こっちの世界の方がいいから、こっちにいこうぜ」という未来イメージを提起

本は「材料、主張、方法」の3つの点に着目すると深く読むことができますね。

読書を通じ世界を「俯瞰的」に見て必要な「資本(スキル)」を知る


読書を通じて世界を「俯瞰的」にみることで、
今から取るべき行動が見えてきます。

本書では「俯瞰する読書」をすることで、今から取るべき行動が見えてくると書かれています。

なぜ「俯瞰する読書」が必要でしょうか?
その答えとして、自分が周りに影響力を発揮するには「資本」が必要という事実から始めましょう。

資本はわかりやすく言うなら「スキル」と言い換えてもいいかもしれません。
今の世の中に必要な「資本(スキル)」は何かを知るために「俯瞰する読書」が必要になります。

影響をあたえるためには「資本(スキル)」の掛け合わせが必要

  1. お金
  2. プレゼンテーション力
  3. 技術力
  4. 対話力(コミュニケーション力)

特に大規模な経済活動では「お金」が重要になる場面が多い

本書で例示されている具体例はピケティの「21世紀の資本論」を読んだときの落合陽一さんの解釈です。

広義での「資本」をどう効率的に集めるかという方法論をあらゆるところでうまく使える人、速度の速い人が、今の世の中では勝ち残ります。

p97

世の中の本には「偉人の成功例」や「世界の真理」など、
世界経済のセオリーがたくさん書かれています。

自分が成功するには、どんな「資本(スキル)」が必要なのか?という俯瞰的な見かたで読書を行うことが大切だということですね。

「俯瞰する読書」で今から取るべき行動が見えてきます。

資本って何?という方はこちらでも詳しく解説しています。

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言語化は最強の思考ツール【読書を通じて言語化する】


言葉にしてつたえるために読書が最適です

読書で知識を蓄え「俯瞰的な目」で見て「気づく」ことができたとしましょう。

次に必要なのが「言語化」する力です。
ビジネスシーンでは言語化を行う過程で現代に必要なスキル「思考の整理」「仮説力」「伝える力」も同時に養うことができます。

「言語化」をすることで付属的に「3つの力」も身につく

  1. 思考の整理力
    物事の良い面、悪い面を分けて考えることができる
  2. 仮説力
    思考を整理したことで、今後の行動で起こり得る状況を予想する
  3. 伝える力(ストーリーテリング)
    同僚や上司を説得するために、順番に論理立てて説明することができる

読書が言語化に役立つのは多くの概念とそれを表す「単語」に出会えるからです。

落合陽一さんの著書「魔法の世紀」の”魔法”は「デカルトからベイトソンへ―世界の再魔術化」の引用から始まっていると本書にかかれています。

さらに本書では「書く」ことで「思考を言語化できる」と書かれています。
書くことは他の多くの本でも重要と紹介されており、思考の整理術として定番ですね。

これからの時代に必要な4つの能力、学べる4冊の本


新時代を制するには4つの能力が必要になります。

本書では「これからの時代に必要な4つの能力」が紹介されています。
理系・文系といった「別の学問に精通している人材が求められる時代」になっていくわけです。

これからの時代に必要な4つの能力

  • サイエンス…データ、知識からやるべきことを導き出す
  • アート…職人的な超絶技術・技巧(ぎこう)
    ※技巧…精密・繊細に行える技術
  • デザイン…わかりやすく、面白くするための技術・技芸(ぎげい)
    ※技芸…芸術的な表現を行う技
  • エンジニアリング…問題解決の技術 ※ITに限ったことではない

ここで疑問が生まれます。
4つの能力が全ての人に必要なの?という疑問ですね。

さらに多くの人には4つの能力を全てマスターすることは難しいでしょう。
4つの能力を全て極めるのは超人技といえるレベルです。

本書で語られている視点は「世界を変えるため」といった大きなビジョンを達成するための視点に見えます。

しかし、一般人である私たちに活かせるとしたら「4つの能力を全て3級程度は学んでおこう」という点です。
それを詳しく解説するため、本書に記載のあった「子どもにプログラミングを習わせるべきか?」の回答を紹介します。

プログラミングができれば良いわけではない

本書では「子どもにプログラミングを習わせるべきか?」の回答として以下の記載があります。

「これからの時代に必要な知識や技能=プログラミング」と短絡的に結びつけるのは、ナンセンスです。

p131

どんな技術も風化してしまうため、数年後にはプログラミングの技術が不要になっているかもしれません。
プログラミングという一つの手法だけに精通するのでは不十分で、4つの能力(サイエンス・アート・デザイン・エンジニアリング)を身に着けていく必要があります。

先程「4つの能力を全て3級程度は学んでおこう」と書きましたがこれはプラズマコイの解釈です。
”3級”は誰でも無理なく学べるレベルの知識という意味で使っています。

読書はその4つの能力を身に着けていくための有効なツールになると本書では書かれています。

本書では4つの能力を学ぶためのおすすめの4冊が紹介されています。
手に入りにくい書籍もありますが、手に入れやすいものから順番に読んでいきましょう!

4つの能力を身につけるためのおすすめ4冊

  1. サイエンス…ご冗談でしょう、ファインマンさん
  2. アート…風姿花伝
  3. デザイン…シンプリシティの法則
  4. エンジニアリング…いかにして問題をとくか

まとめ「読書の結果」が自分になる

プラズマコイ

読書で培ったものが原動力の「熱」になります

本書は落合陽一さんによる「新しい時代の読書法」の解説本です。

新しい時代にはどんな能力が必要か?
どんな本を読めばよいのか?を教えてくれています。

また、本書は「優良本ガイド」の役割も担っています。
そのため、1度目読んだあとの2度目、3度目のほうが読み応えがあるかもしれません。

ぜひ本書で紹介されているおすすめの書籍を読んだあと、答え合わせ的に本書を読んでみるのをおすすめします。

新しい気付きが得られるかもしれません。

さらに付け加えるなら、本書の第七章は「読書で自分の「熱」をさがせ」というテーマで書かれています。
多読するなかで、自分が情熱を注ぎたい領域がクリアになってくるのも「読書の結果」ですね。

本書を通じて新たな読書ライフが広がるかと思います。

この記事で要約した本書の内容

  • 読書で「課題に気づく力」が鍛えられる
  • 読書は「3つの点(材料、主張、方法)」に着目すると深い読み解きができる
  • 読書を通じ世界を「俯瞰的」に見て必要な「資本(スキル)」を知る
  • 言語化は最強の思考ツール【読書を通じて言語化する】
  • これからの時代に必要な4つの能力(サイエンス、アート、デザイン、エンジニアリング)、学べる4冊の本

▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼

冒頭で紹介した本書で紹介されている書籍一覧を再掲します。

本書のもくじ、各章の紹介書籍

  • 第1章 持続可能な教養―新しい時代の読書法
    ・紹介本:風姿花伝 Amazon 楽天
    ・紹介本:ツァラトゥストラはこう言った 上 Amazon 楽天
  • 第2章 忘れるために、本を読む
    ・紹介本:市民政府論 Amazon 楽天
    ・紹介本:ガウディの伝言 Amazon 楽天
  • 第3章 本で思考のフレームを磨け
    ・紹介本:いかにして問題をとくか Amazon 楽天
    ・紹介本:21世紀の資本 Amazon 楽天
    ・紹介本:新板 夜と霧 Amazon 楽天
  • 第4章 「較べ読み」で捉えるテクノロジーと世界
    ・紹介本:テクニウム  Amazon 楽天
    ・紹介本:サイバネティックス Amazon 楽天
    ・紹介本:幸せな未来は「ゲーム」が創る Amazon 楽天
    ・紹介本:ホモ・デウス 上(文庫) Amazon 楽天
    ・紹介本:自然なきエコロジー Amazon 楽天
    ・紹介本:ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 Amazon 楽天
    ・紹介本:シンプリテシティの法則 絶版
  • 第5章 「日本」と我々を更新する読書
    ・紹介本:失敗の本質 Amazon 楽天
    ・紹介本:ミカドの肖像 Amazon 楽天
    ・紹介本:日本教の社会学 Amazon 楽天
    ・紹介本:日本的霊性 Amazon 楽天
    ・紹介本:華厳の思想 Amazon 楽天
    ・紹介本:禅と日本文化 Amazon 楽天
  • 第6章 感性を磨く読書
    ・紹介本:薔薇刑 絶版
    ・紹介本:海辺のカフカ Amazon 楽天
    ・紹介本:ニューロマンサー Amazon 楽天
    ・紹介本:アンドロイドは電気羊の夢をみるか? Amazon 楽天
  • 第7章 読書で自分の「熱」を探せ
    ・紹介本:エジソンの生涯 絶版
    ・紹介本:狂雲集 Amazon 楽天
    ・紹介本:南方録 Amazon 楽天

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