こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
岐阜県にある未来工業は「社員が日本一幸せ」な楽園企業として数年前に話題になった企業です。
2022年の新卒採用サイトより創業者の想いから生まれたユニークな社風とその魅力を3つ紹介します。
■年功序列
成果主義では、評価する人とされる人の気持ちが、必ずしも一致しません。
〜 中略 〜
社員と会社、お互いにとってベストな形が、年功序列だと考えています。
■ノルマなし
営業は売上アップを目標に掲げますが、個人のノルマはありません。営業の最大の役割は、次の製品につながるユーザーからの情報収集。一般的な会社の営業スタッフが売上や行動を報告するために書く「営業日報」の代わりに、当社では「情報日報」にお客様の要望を書きます。そして開発と共有し、どこよりも早い商品化をめざします。
■改善提案活動
業務改善などのアイデアを1件出せば、500円を支給します。どんな小さなことでもOK。さらに、優秀提案1級に選ばれれば3万円、多数提案年間200件を超えれば15万円の報奨金があります。
今回は東洋経済のこちら記事にある「創業者のことば」を元に、
現役の東証一部上場企業で「バリバリ管理されていて、管理をしている」プラズマコイが、
- 共感できる部分、素晴らしいと思う部分
- 大企業にになれるほど難しく、最適解ではなくなっていく理由
上記2点を考えていきたいと思います。
応援クリックをお願いします!- 社員の生産性を上昇させる「本質的な考え方」
- 簡単に生産性を向上させる「手っ取り早い方法との矛盾点」
- 最高を目指すために必要な「ノーペインノーゲインの精神」(投資が必ず先に行われる)
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社員の生産性を上昇させる「本質的な考え方」
「管理」をする行動自体は、
「大きなコスト」であり「成長を阻害する」行動です。
さきほどの東洋経済の記事に紹介されている、未来工業の創業者、山田昭男さんの3つの言葉から
社員の生産性を上昇させる「管理をせずに上手く機能する形こそ理想」という本質をご紹介します。
(山田語録1)『ダメな上司』ほど、部下を管理したがるもんや
全部俺に確認しろ!だと何も考えない部下ができあがる
大企業社員のプラズマコイが思うのは、たとえ大企業でも上司が部下を管理しなくても良い状態が理想なのです。
そのためには、働く人財が「プロ社員」に成長することが大切だと思います。
プラズマコイが考える企業においての「プロ社員」とは?
- 自分の頭で考えて、自分で自分の仕事をチェックすることができる
- 上司が求めていることを「細かく聞かなくてもだいたい分かる」状態になれる
- 自分の職域について「他のだれよりも真剣に取り組む」ことができる
日本の企業は社員が「考えなくても回る仕組み」を作っています。
ほとんどの業務が定形作業だからです。
そうすると、考える場面が不要になってきますし、考える力が弱い人間ばかりになってきます。
(山田語録2)『嘘をついてもエエぞ』と言われると、人はなぜか真面目になるもんや
「信頼しているよ」って伝えると人は頑張る
あなたが上司に次の事を言われたらどう思うでしょうか?
「失敗しても良いよ、報告しなくてもいいよ」
きっと、この人は「器が広い人だ」って思いますよね。
社会人を「いつまでも子供扱いするよりは大人として信頼するほうがいい」って場合もあります。
新卒、2年目、3年目とキャリアを積んできたら、徐々に信頼して任せて見せると良いですね。
(山田語録3)「管理しない」ほうが人は自分の頭で考えて、よく働くんや
権限と責任感は比例する
企業は「問題解決力、判断力が高い優秀な社員が欲しい」って思っています。
プラズマコイの企業の経営スローガンでも、毎年必ず社員のスキルアップが項目に入っています。
社員が個人で「やるべきことを考え、決断してほしい」と思っているのです。
その場合、上司の役割は目的に対して正しい解決方法になっているか?です。
しかし、上司のチェックがあると考えるだけで「問題点を指摘されるリスクを避けるのが人間です」
そのため、チェックすらなくして、自由にやらせたら高い成果が出ることを考えて実行してくれるということですね。
生産性を向上させる「手っ取り早い方法」との矛盾点
未来工業の考え方を「他の企業が真似できない理由」は?
未来工業の考え方は素晴らしく、僕たちにとって理想郷のような企業です。
発想がユニークで面白く、しかも「管理をしなくても上手くいく」というマネジメントが不要の状態だからです
しかし他社事例で導入をしている例を見ることは少ないです。
ビジネス書ではたまに見かけますが、大きい組織では見かけない経営スタイルです。
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しかし、製造業など従来型の産業ではあまり見かけません。
その理由を解説します。
生産性は「1つのことに集中する」ことで高まる
新しいことをしないほうが生産効率が高まります
生産性は「単一時間内で”より優れた”成果を出すこと」で向上します。
物事は時間をかけないと習熟できないので「新しいことをしないほうが良い場合が多い」のです。
例えば以下の3つを同時に全部やることは時間的にも体力的にも難しいですよね
- 野球もサッカーもマラソンも頑張る
- デザインもプログラミングもプランニングも頑張る
- 勉強も仕事も家事も全部頑張る
組織が大きければ大きいほど、1つの決められたことを黙って実行することが求められるのです。
要はムダをなくすことで生産性はあがるのです。
優秀ではない人の「新しいこと」は生産性を下げる可能性が高い
アイデアを考えて決定するのは「経営者の仕事」
基本的には組織というのは「超優秀な経営陣が出した1つの正解を下の人が具現化する」ことで成り立ちます。
経営者がうーんと唸って決めたことより、いち社員が優れたことをいう可能性は低いわけです。
※例え優れたことでも、社内政治が上手くないと通せません。
特に未来工業のようなメーカーではない「小売業」は新しい製品を生み出す必要性がありません。
ならば社員にアイデアを求める必要性もないですね。
あなたは「どんなアイデア」を求められているか?
未来工業はメーカーであり、他社に負けない製品を作り続けるために、
常にホームランを狙う企業にならざる負えないという背景があります。
創業者の山田昭男さんは「新しいこと」が好きという性質が重なって、
企業のミッションが「新しいアイデアを出し続けること」になったわけです。
そのため「社員が新しいアイデアを出さなくても成長できる企業」にとってはアイデアは本質的には不要なのです。
ほとんどの企業は「経営者のやりたいことを実現するため」に動きます。
つまり社員は社長や幹部、部長の言うこと頭の中にあることを具体化することを求められていると言ったほうがいいでしょう。
そのため「あたながしたい事ってこれですよね?」という具体案のアイデアが求められるのです。
上を目指すために必要な「ノーペインノーゲインの精神」
先に損をすることが成長には必要
世の中の法則として「何かを得たいと思ったら、先に自分が何かを支払う」必要があります。
これが「ノーペインノーゲインの精神」です。
つまり自分が先に損をしないと何も得られないということです。
例えば未来工業の例をみてみましょう。
「新しいアイデアを出し続ける」企業になるため、会社が先に損をする必要がある
- 年功序列
今の時代は年功序列を守る方が難しい部分もあるが、安心してアイデアをだしてもらうために会社がリスクを取っている。 - ノルマなし
社員がサボったら売上があがらなくなるリスク - 改善提案をすると500円支給
もし1件も採用されなければムダな支払いになるリスク
ビジネスでもそうですね。
そもそも開業するためにはお金がいりますし、お客さんに何かを買ってもらおうと思ったら、先に接客やサービスをするのが基本です。
【まとめ】あなたの組織はあなたに「どんなアイデア」を求めているかを考える
あなたの組織が求めることは、あなたがしたいことなのか?も重要です。
※違ったら転職です。
生産性をあげるために社員に「考えさせる」こと「考えさせない」ことを上手く使い分けるのが良い組織の特徴ですね。
この記事のまとめです。
- 生産性をあげるためには、自分で考える「プロ社員」を育成すること
- 理想(プロ社員の育成)を諦めて「管理することにした」のが今の会社の基本
- 人生を豊かにすごすには「ノーペインノーゲインの精神」(先に支払う)を覚えておく
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