こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は毎年の業績成長が著しい「モノタロウ(MonotaRO)」の財務分析をしていきます。
日本のグロース株では最近よく注目されている銘柄ですね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論:急成長中ですが、そろそろ息切れ感がでてきました。
- 「モノタロウ」は主に「製造業向けの工具」をインターネット通販で販売している企業
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「モノタロウ」の配当利回りを見る
- 「モノタロウ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「モノタロウ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「モノタロウ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「モノタロウ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「モノタロウ」の配当金(高いほど良い)
- 「モノタロウ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「モノタロウ」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「モノタロウ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「モノタロウ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「モノタロウ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「モノタロウ」は「工具通販」の会社。今後もシェアを伸ばし続けられるか?
- 【チャートは?割安?】「モノタロウ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「モノタロウ」は主に「製造業向けの工具」をインターネット通販で販売している企業
業務用の専門的な工具がネットで手軽に手が入ることで人気です。
「モノタロウ」の事業利益は主にの「工具通販」の事業で生み出されています。
顧客の業種としては中業企業の「建設業・製造業」ですね。
近年は大企業連携の件数も増えています。
また売上の貢献は企業よりは少ないと思いますが一般人でも買えますね。
近年は工具もネットで買うという習慣が根付いてきていそうです。
また日本以外でも韓国、インド、インドネシアにも進出していますが、まだまだ業績は上がっておらず課題が多そうです。
モノタロウのセグメントは5つ
- 事業者向けネット通販事業(monotaro.com)
- 購買管理システム事業(大企業連携)
- ロイヤリティ事業
- データサイエンスに基づくマーケティング力向上
- サプライチェーン高度化の新ITプラットフォーム構築
時価総額は調査時点で「1兆2612億円」ということで大型株ですね。
PERは72.37倍とかなり割高と見ていいかと思います。
今後の成長力に陰りが見えたら株価が半額になるという場面も想定されます。
今回は「モノタロウ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「モノタロウ」の配当利回りを見る
配当狙いで買う株ではないですね。
「モノタロウ」の配当利回りは0%台です。株主還元の意識は普通ですが、PERが高いので配当利回りも低下しています。
株主優待はPB製品
「モノタロウ」の株主優待はプライベートブランド商品がもらえます。
継続保有期間 | 優待額 |
---|---|
半年以上 | 3,000円(税抜) |
3年以上 | 5,000円(税抜) |
5年以上 | 7,000円(税抜) |
個人投資家で株主優待を目当てで買う人はすくないかなーと思います。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「モノタロウ」の売上(上昇トレンドであるか?)
毎年20%の成長力が魅力の銘柄
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「モノタロウ」の売上は長期間に渡り成長力を維持しています。
毎年高い成長力を維持できていますね。
2021年7月30日に発表された「2021年12月期 第2四半期 決算概要」でガイダンス(会社予想の売上)み未達でしたので、下期にまきかえして通期の予想を達成できるかが今後の注目点です。
「モノタロウ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は12%〜13%
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「モノタロウ」の営業利益率は13%ほど。通販事業ですが小売業なのでこのあたりで収まるといったところでしょうか。
営業利益は現状でも十分ですね。今後も劇的にあがるということは無いかなと予想しています。
「モノタロウ」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇傾向だが低い
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「モノタロウ」のEPSは上昇中ですが、21年4月に株式分割を行ったこともあり30円台になっています。
売上、利益が3倍くらいにならないと100円が達成できないので、ちょっとこの辺りはどうでしょうか。
決算資料によると「市場規模は5兆〜10兆」ということで当面は「シェア20%の1兆〜2兆を目指していく」かたちでしょうか。
「モノタロウ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は60%くらいを維持
「モノタロウ」の自己資本比率は60%前後で推移をしています。
有利子負債も徐々に増加していますね。
心配するほどではないですが多少の財務レバレッジを効かせて事業成長を狙うかたちです。
自己資本比率はこの水準であれば問題ないですね。
「モノタロウ」の配当金(高いほど良い)
連続増配の企業です。
「モノタロウ」は連続で増配をしている銘柄です。
2021年度の予想では11.5円と増配を継続する方針です。
業績が伸びている限りは増配も期待できる企業ですね。
「モノタロウ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%が目安
「モノタロウ」の配当性向は30%を目安としているようにみえます。
株主還元の意識は普通の企業並といったところですね。
成長企業であることを考えると、株主還元が強い企業とも考えられます。
「モノタロウ」の営業活動によるキャッシュフロー
キャッシュ創出力はかなり高くなっている
「モノタロウ」の営業CFは近年は強い伸びをしています。
キャッシュ・フローの伸びは顕著ですね。
数年前までは60億円でしたが、直近では150億円とまさに桁違いの成長を遂げています。
「モノタロウ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
好調な業績とともに事業資金も追加
「モノタロウ」の現金は増加中でそろそろ200億円に到達しそうです。
事業の成長にともない手元の現金保有額も増えてきそうです。
事業が広がると一時的なキャッシュアウトの額も増えますからね。
(配当金も増えていますし。)
「モノタロウ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
45億〜50億円くらいが配当総額のターゲット
「モノタロウ」は連続増配の企業です。
そのため当面は45億円〜50億円くらいを配当総額のターゲットにしたいところです。
現金の保有額からはそこまで余力はないです。
しかし業績が好調の企業で、キャッシュフローも強い伸びを示しているので配当の支払いに関して心配はないですね。
「モノタロウ」の当期純利益は上昇中か?
毎年20%の成長中!
「モノタロウ」の当期純利益は毎年20%の成長を達成しています。
10年以上の長期に渡り右肩あがりの成長率を達成できている企業は少ないですね。
ここまでは文句のつけようのない成長力を誇っている企業です。
今後も市場規模的には売上、利益の成長は十分見込めます。
【まとめ】「モノタロウ」は「工具通販」の会社。今後もシェアを伸ばし続けられるか?
足元の業績は心配だが、まだまだ伸ばせるはず
モノタロウの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 0%台 |
売上高 | ◎ | 毎年成長中 |
営業利益率 | ◯ | 12% |
EPS(1株利益) | △ | 30円台 |
自己資本比率 | ◯ | 60%前後 |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 30%目安 |
営業キャッシュフロー | ◎ | 力強い成長 |
現金など | ◯ | 当面は問題なし |
総評としては、今後も強い伸びを示しているか決算を随時確認したい銘柄です。
この10年伸び続けている業績がいつ止まるのかは個人では予想ができない部分があります。
しかし、モノタロウはこの10年伸び続けている企業です。
製造業などの「工具の市場規模」は5兆円あることを考えれば次の10年も伸び続ける可能性はあります。
【チャートは?割安?】「モノタロウ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】目標株価は2000円
この記事の執筆時点(21/08/1)では株価は2516円。
足元ではガイダンスをミスしたので下落する可能性が高いと思っています。
下期で巻き返して好決算をだしてこればその後は株価も回復してくるかと思います。
7/30のモノタロウの2Q決算は成長してますが、計画には未達でした⏬
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) July 31, 2021
通期の進捗率も50%に届かず、直近の株価にはネガティブかなと思います。 pic.twitter.com/UZo690clU6
※投資は自己責任でお願いします。
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