株主優待の株

【配当+優待】「コメダホールディングス(3543)」は”不況にも強い”コーヒーチェーン店。株価は?今は買いなのか?

こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は名古屋初のコーヒーチェーンで「シロノワール」が有名なコメダ珈琲を展開する、
「コメダHD」の財務分析をしていきます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

今後はどこまで出店数を増やせるかがポイント

「コメダHD」はコメダ珈琲を展開する会社

公式サイトn決算説明資料より。
プラズマコイ

店舗数の増減が非常に重要な指標

「コメダHD」の事業利益は主に「FC店への商品の販売・ロイヤリティ」で生み出されます。

コメダ珈琲は直営店は少なく、実は95.7%はFC店舗なのです(20年8月末時点)。
そのためコメダHDの利益を上げていこうとおもうと、国内、海外の店舗を拡大していくことが必要になります。

コロナ下でも飲食業界にしては”結構耐えた”ように見えます。
郊外型の出店が多く、ダメージはFC店のオーナーが吸収してくれたので
本体の影響は抑えられたと見てよさそうです。

不況に対する耐性を見せたというところは評価ポイントかと思います。

コメダHDの主な事業セグメントは大きくは1つ

  1. コメダ珈琲の運営
    製品開発を行い、直営店を一部運用しながら、ほとんどはFC店として展開する

時価総額は調査時点で「933億円」ということで中型株です。
PERは19倍と成長力はそこまで期待されていない事がわかります。

今回は「コメダHD」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

チェックは「IR BANK」で行う

今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。

※ページの下の方に「決算まとめ」のリンクがあります。

「コメダHD」の配当利回りを見る

コメダHD(3543)
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配当利回りは低い

「コメダHD」の配当利回りは2.5%と、結構高い水準で推移しています。
結構配当を出しているなという印象です。

これは個人投資家には魅力的ですね。
株主優待も含めた優待利回りだと100株で3.6%に届くのでお得な優待株でもありますね。

コメダHDは「コメダ珈琲」で使える株主優待が魅力

コメダHDの株主優待はプリペイドカード「KOMECA」のポイントチャージで付与されます。
「KOMECA」カードはコメダ珈琲などで使えるポイントカードです。

対象株数優待品
100株以上合計2,000円相当のポイント付与。
※1,000円相当 (×年2回)
300株以上で更に3年以上保有上記に加えて1000円相当を付与

今後は株価成長の期待を持ちつつ、

  • 今後キャピタルゲインを狙ったり、
  • 今後の配当の伸びを期待できるか

チェックしていきましょう。

「コメダHD」の売上(上昇トレンドであるか?)

コメダHD(3543)
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2022年には過去最高を達成する見込み

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「コメダHD」の売上は、2021年はさすがに業績が悪化しました。
しかし2022年度は業績が回復して、過去最高を見込むと強気の姿勢を見せています。

懸念点としてはまだ緊急事態宣言が継続している地域があり、
夜の営業時間が20時までと制限されているため、ダメージは今も継続しているというところです。

毎月の月次を見ると、出店は随時進めています。
1000店舗達成に向けて歩みを進めていますね。

「コメダHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)

コメダHD(3543)
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営業利益は20%超えとOK

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「コメダHD」の営業利益率は20%を超えています。

直営店が少ないため、営業利益率が高く保てるのが強みですね。
ちなみにワークマンも同じ用にFC店舗が多いので、営業利益率は高いです。

FC戦略がうまくいくと、小売でも営業利益率が高くできますね。
最近の業績好調なチェーン店はFC店舗をうまく活用して進捗しているイメージがあります。

リスクは最小に、リターンは最大に

FC戦略は、本部のマネジメント力が高いとうまく機能します。

  • FC店への運営マニュアルを直営店で蓄積して、誰でも運営できるようにする。
  • FC店へのインセンティブも、頑張ったらそのぶん儲かるようにする。

直営店を実験店舗として、そのノウハウをFC店に展開することにより、
本部もリスクは最小に、リターンは最大に事業を展開できます。

「コメダHD」のEPS(一株当たり当期純利益)

コメダHD(3543)
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EPSは100円くらい

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「コメダHD」のEPSは100円くらいで停滞中です。

利益がここ数年停滞しているということですね。
売上は好調に伸びていますが、営業利益率が下がってきており、利益は実はあまり残っていないのが理由です。

自社株買いもあまり行われておらず、ここ数年の株主価値は横ばいと言えますね。
※2021年4月に自社株買いが発表されています。

「コメダHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

コメダHD(3543)
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30%とちょっと心配な水準

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「コメダHD」の自己資本比率は30%台です。
借入金も増えており、バランスシート上の財務状況としてはあまりよくありません。

過度に心配する必要はないかもしれませんが、
資産に”のれん”もあるので、業績があまりに下がってくると、債務超過に陥るリスクがあります。

「コメダHD」の配当金(高いほど良い)

コメダHD(3543)
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連続増配を行っています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「コメダHD」は比較的多めに配当を出す企業です。

そのため、2021年度は業績悪化にともなって減配しました。
2022年度は51円に復活と、強気の業績予想に合わせて配当金の予想も増配してもどしてきました。

株主還元の意識は強い企業ですね。

「コメダHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

コメダHD(3543)
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配当性向が結構たかい企業

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※【目安】業種によるが、市場平均は30%くらい。

「コメダHD」の配当性向は40%〜45%が目安と言ったところでしょうか。

基本的には配当性向は40%くらいにしたいという感じに見えます。
しかし株主還元の意識がつよいので、業績が悪化しても50%を超えるくらいは許容してくれています。

「コメダHD」の営業活動によるキャッシュフロー

コメダHD(3543)
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営業CFの伸びは順調

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「コメダHD」の営業CFはこの2年でかなり伸びました
キャッシュ・フロー計算書を見てみると2020年、2021年は20億ほど「その他の金融負債の増加」が見られます。

利益が積み上がっているわけではないので、好評価にはしずらいですね。

「コメダHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)

コメダHD(3543)
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現金は増加中だが、借り入れによるもの

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「コメダHD」の現金は増加中。
事業規模が拡大しているので、手元の運用資金も多額が必要になってきています。

利益が積み上がっているわけではないので、
まだまだキャッシュリッチ企業への道は遠いですね。

「コメダHD」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

コメダHD(3543)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

とりま20億くらい配当金として用意できればOK

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

配当を維持するためには「短期的に利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「コメダHD」は直近では配当金は20億くらいが目安。
自社株買いの進捗しだいですが20億円くらいを見込んでおけばよいかと思います

そのため配当維持のためには、当期純利益を50億円くらい、毎年稼ぎ出す必要があります。

「コメダHD」の当期純利益は上昇中か?

コメダHD(3543)
プラズマコイ

あんまり利益は増えていない

「コメダHD」の当期純利益は上場してからあまり増えていません。
増加傾向ではありますが、上場後に倍になっている企業もめずらしくないあります。

そういう意味では物足りないと言えます。
そのため株価もあがっていないですね。

今後株価があがっていくためには、利益が伸びる必要があります。

【まとめ】「コメダHD」はFC戦略を軸にコメダ珈琲などを運営する企業

プラズマコイ

国内やアジアなど海外展開にも期待

コメダHDの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2.5%台
優待も魅力
売上高(営業収益)成長中
営業利益率20%くらい
EPS(1株利益)100円超えだが
横ばい
自己資本比率30%台
1株配当株主還元の意識は高い
配当性向40%目安
営業キャッシュフロー安定しているが実質は伸びていない
現金など一旦は問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、店舗数はのびていて、不況にも強いところは見せてくれました。
今後の課題は、利益を残せる企業になることだと思います。

そのためには、営業利益率を維持したまま、出店攻勢をかけられるかがポイントですね。
客単価のアップも合わせて行っていきたい所です。

「コメダHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】長期でみると株価は横ばい

この記事の執筆時点(21/06/04)では株価は2,025円。

上場してから株価があがっていないため、今買うなら「配当+優待」の利回り目当てでしょう。

もしくは、今後の成長力を信じて買うという考えもありますが、
現状では材料的には新規では買いづらい銘柄かと思います。。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

コメダHDは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
割安だなと思ったときに、少しずつ買っていくことができます。

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上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。

以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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