連続増配の株

【16年連続増配】「GMOペイメントゲートウェイ(3769)」はEC決済システム会社。将来性は?今は買いなのか?【高成長株】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「GMOペイメントゲートウェイ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「GMOペイメントゲートウェイ」は「オンラインでの決済システム」を提供する企業です。
主力の総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」キャッシュレス決済をすべて一括で導入出来るので非常に便利です。

出典:公式サイト

近年は、セキュリティ・支払いのスムーズさの観点など「キャッシュレス決済」はオンラインストアの決済手段では当たり前になっています。

決済システムはECサイトのインフラ部分であり「GMOペイメントゲートウェイ」のサービスはネットショップのインフラであると言えます。

PERは急激に下がっており、今は30倍まで下がってきています。
なぜ急に下がったかもチェックしていきましょう。

プラズマコイ

16年連続で「増収・増益・増配」の実績は圧巻です。

またリアル店舗のキャッシュレス決済領域は子会社のGMOファイナンシャルゲート (4051)で展開しています。

グループ内でオンライン・リアル店舗の両方のキャッシュレス決済をカバーできるのも強みです。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「GMOペイメントゲートウェイ」はECサイトで「キャッシュレッシュ決済」システムを提供

16年連続の増収・増益を達成 決算説明資料より引用
システム導入・利用により4つの公式サイトより画像を引用

GMOペイメントゲートウェイのサービスの収入ポイントは4つに分かれる

  1. イニシャル売上(初期導入費用)
  2. ストック売上(毎月固定の契約料)
  3. フィー手数料(毎月の決済処理の件数による収入)
  4. スプレッド手数料(毎月の決済処理の売上金額による収入)

「GMOペイメントゲートウェイ」の事業利益は「キャッシュレス決済のシステム利用料」のによって生み出されています。

システムの導入費の他、キャッシュレス決済の利用件数・売上金額によって収入額が決まるビジネスモデルとなります。

「GMOペイメントゲートウェイ」のシステムは何が強み?

現在はクレジットカード、◯◯Payなど様々な種類のキャッシュレス決済が存在します。

これらすべての決済システムを「簡単で安全に」まとめて導入できるのが「GMOペイメントゲートウェイ」のサービスです。

コロナ銘柄として最近評判の銘柄ですね

キャッシュレス決済は「オンラインストアの決済システム」としては定番です。
現在ではコンビニ各社を皮切りに、リアル店舗での決済手段としても常識的に使われています。

「GMOペイメントゲートウェイ」の業績が急上昇している背景には「お金を現物で取引しない」時代の到来があります。

そして時代の進化が16年連続の増収・増益という数字になって現れているのです。

時価総額は調査時点(22/6/17)で「6,484億円」ということで大型株ですね。
PERは30.8倍以上と成長企業としては割安感があります。

今回は「GMOペイメントゲートウェイ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「GMOペイメントゲートウェイ」のPER推移を見る


PER的には過去と比べると割安です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「GMOペイメントゲートウェイ」の今のPERは30倍ほどです。

過去のPERと比較するとかなり割安感があります。
その理由はズバリ一時要因です。

株の売却益により、税引前の当期純利益で16億円ほど利益が増加しているためですね。

決算説明資料より引用

そのため実際はPER60倍くらいのイメージで見ておくと良いでしょう。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当利回りを見る

利回りは低い水準を推移しています。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当利回りは0%台です

16年連続増配の企業ですが、人気の企業のため配当利回りは低くなっています。
配当金目当てでは購入しづらい水準ですね。

「GMOペイメントゲートウェイ」の売上(上昇トレンドであるか?)

10年も毎年20%成長をしている

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「GMOペイメントゲートウェイ」の売上は企業側の目標としては年平均25%の成長です。
2022年の企業の業績予想(ガイダンス)は保守的に20%の予想となっています。

そのため、毎年25%の成長力を維持できるかが売上成長率の評価の分かれ目となります。
事業規模が大きくなるほど成長率は鈍化しがちなので、どこまで高い成長率を続けられるかがポイントです。

「GMOペイメントゲートウェイ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は30%を超えています。

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「GMOペイメントゲートウェイ」の営業利益率は30%ほど。

一度システムを導入したら自動化されるので、原価がほぼかかりません。
そのため、高い営業利益率を保てるのが魅力です。

一度導入されてしまえば、高い利益率のが見込めるので利益を上げやすいビジネスですね。

クレジットカード会社の営業利益率には届きませんが、他の企業より高い営業利益率ですね。

営業利益率の目安

  1. 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ)・・・30%
  2. クレジットカード会社(ビザ・マスターカードなど)・・・・50%〜60%
  3. その他の上場企業・・・2%〜20%目安

「GMOペイメントゲートウェイ」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇傾向です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「GMOペイメントゲートウェイ」のEPSは2022円では275円予想です。
一時要因(株式売却益)を除いたEPS予想でも130円と確実にEPSは上昇しています。

自社株買いはそれほど積極的に行っておらず、利益の上昇でEPSも上昇していっています。

「GMOペイメントゲートウェイ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

あれ?どんどん下がってない?

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「GMOペイメントゲートウェイ」の自己資本比率は25%程度です。

有利子負債も一定額がりますが、自己資本比率の低さは金融業を行っていることに起因します。

事業モデル的に「一時的に取引先企業の売上を預かって」手数料を引いた分を戻すというビジネスモデルなので負債の金額が多くなります。

同様に自己資本比率が低い業種として銀行がありますが、
銀行は預金として長期的に顧客のお金を預かります

「GMOペイメントゲートウェイ」はあくまで一時預かりなので短期間だけお金を預かるという形になりますがが、
取り扱う金額が大きければ「預り金という多額負債を抱える」ことになるため、自己資本比率は下がりますね。

そのため自己資本比率は低くても問題ないでしょう
今後、事業が拡大していくとさらに自己資本比率は低くなる事が予想されます。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当金(高いほど良い)

GMOペイメントゲートウェイ(3769)

16年連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当は毎年微増ですが連続で増配を続けています。

2022年は1株66円と17年連続増配の予定です。
毎年着実に利益が増加しており、連続で増配も出来ています。

これだけ連続増配をしているなかで配当利回りが高くなく、ゆっくりと成長している企業であることがわかります。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は40%が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「GMOペイメントゲートウェイ」の配当性向は40%が目安とされているようです。

配当性向は2017年から40%ほどに上昇しており、少しずつ配当性向もあがってきているように見えます。

PERが高い成長企業ですが、成熟企業のような配当性向の推移で、
新興のIT企業など、他の成長企業とはひと味違った雰囲気を感じます。

「GMOペイメントゲートウェイ」の営業活動によるキャッシュフロー

取り扱いの売上だかが急増の結果

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「GMOペイメントゲートウェイ」の営業CFはプラスで成長中です。

2021年は「早期入金サービスの拡大に伴う前渡金増加」により一時的にマイナスとなっています。
一種の先行投資と見ていいでしょう。

他にも2020年は一時的に顧客に預かっている「預り金」が大きく増えたりしており、
営業CFはきれいに上昇とはいかなさそうです。

「GMOペイメントゲートウェイ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)

事業規模に沿って預り金があがっています。

“現金など”は多い方が良いです。
現金は業績悪化に対する備えになります。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「GMOペイメントゲートウェイ」の現金は2021年終了時は1045億円です。
顧客から一時的に預かっている「預り金」が845億円ほどと8割ほどを占めています。

有利子負債は347億の残高で、現金保有額が盤石という感じはしません。

手元資金はもう少し厚めになっていると嬉しいですが、まだまだ成長投資の時期ということで積極的に投資に現金を使っているようですね。

「GMOペイメントゲートウェイ」の当期純利益は上昇中か?

当期純利益は安定推移です

「GMOペイメントゲートウェイ」の当期純利益は過去最高を更新し続けています。

2022年も過去最高の予想です。2022年は一時要因(株式売却益)を除くと100億円程度の着地予想です。

当期純利益も安定成長ですね。

【まとめ】GMOペイメントゲートウェイは安定成長の成長株

今後のキャッシュレス決済の筆頭銘柄

GMOペイメントゲートウェイの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高長期に渡り上昇
EPS(1株利益)増加中
営業利益率30%
自己資本比率低いが問題ない
1株配当増加中
配当性向4s0%くらい
営業CF安定せず
現金などほぼ顧客からの預り金
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、売上、利益といった業績は好調で上場から16年間継続で安定成長を続けています。

一方、PERは一時要因を除くとまだ60倍程度と割高感は継続しています。
かなり期待度が高い成長株で、株価は下落余地が大きいため個人投資家にとっては長期投資向きではないかもしれません。

「GMOペイメントゲートウェイ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】まだ下落余地はあります

この記事の執筆時点(22/6/19)では株価は8,470円。
2021年9月の16,160円からほぼ半値になっており、PERも30倍ではあります。

しかしPERには株式売却益の一時要因が含まれており、それを除くとPERは約60倍とそこまで割安感は感じません。

チャート的にはかなり下がっており、まだ下に行くことは可能な状況です。
日米の成長株には逆風の今、手が出しづらい状況といえるでしょう。

※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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