プラズマコイです(^^)
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今回は「大和ハウス工業」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
大和ハウス工業は「住宅総合メーカー」です。
大きくは一般向けの住宅施設、法人向けの事業施設の2つを展開しています。
収益源としては、法人向けの事業向けビジネスがメインですね。
大和ハウス工業 (1925)は国内大手の住宅総合メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) June 18, 2022
建物建設を行うゼネコンの顔と、企画開発を行うデベロッパーの顔の両側面を持ちます💭
不動産関連の幅広い事業を行って言る「総合メーカー」ですね。
不動産業界の連続増配株ですね🌟
🎏12年連続増配
🎏配当利回り約4%
通信インフラを担う建設会社で今後も底堅い需要が見込まれます。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「大和ハウス工業」は不動産事業を7つのセグメントで展開
- 「大和ハウス工業」のPER推移を見る
- 「大和ハウス工業」の配当利回りを見る
- 「大和ハウス工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「大和ハウス工業」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「大和ハウス工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「大和ハウス工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「大和ハウス工業」の配当金(高いほど良い)
- 「大和ハウス工業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「大和ハウス工業」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「大和ハウス工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「大和ハウス工業」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「大和ハウス工業」は12年連続増配の「住宅総合メーカー」
- 【チャートは?割安?】「大和ハウス工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「大和ハウス工業」は不動産事業を7つのセグメントで展開
大和ハウス工業の事業セグメントは7つ
- 戸建住宅事業(住宅系)
一般家庭向けの注文住宅、分譲住宅の建設・販売 - 賃貸住宅事業(住宅系)
土地を持っている人の資産運用としての賃貸住宅経営 - マンション事業(住宅系)
分譲マンションの建設・販売 - 住宅ストック(住宅系)
戸建・賃貸住宅の運営・管理によるストック収入 - 事業施設(事業系)
企業の物流施設やデータセンターなど、事業施設の建設・管理 - 商業施設(事業系)
ショッピングモールなど法人向けの商業施設の建設・運用管理 - 環境エネルギー事業(事業系)
省エネ用の工事、再生エネルギー設備の建設・運用管理など
住宅向けや事業向けの土地・建物を扱う事業を展開してます。
「大和ハウス工業」の事業利益は「商業施設・事業施設」で生み出されています。
法人向け(BtoB)の事業系セグメントが収入源ですね。
賃貸住宅事業も、個人が土地活用として賃貸住宅経営をするため、実質は事業系のビジネスと言えるでしょう。
時価総額は調査時点(22/6/17)で「2兆294億円」ということで超大型株ですね。
PERは9.2倍と一般的には割安の水準です。
今回は「大和ハウス工業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「大和ハウス工業」のPER推移を見る
PER的には過去と比べると割安です。
「大和ハウス工業」の今のPERは9.2倍。
歴史的には20倍をつける場面もあり、PERと比較すると割安感があります。
近年は10倍を割る水準で推移しています。
業績の頭打ち感など、これ以上買われる要因が乏しいためでしょうか。
「大和ハウス工業」の配当利回りを見る
配当利回りは4%を超え過去最高水準
「大和ハウス工業」の6/17時点の配当利回りは4.27%です。
配当利回りは年々上昇しています。
業績好調で連続増配企業のため株価が上がっていない中、配当利回りは上がっています。
配当利回りはピーク値の水準ですね。
株主優待はグループが運営する施設などで使える利用券
株主優待は、大和ハウス工業が運営するホテル、ゴルフ場、ホームセンター、スポーツクラブなどの施設のほか、株主優待専用グルメギフトや社会貢献活動にも利用が可能です。
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株〜 | 1枚(1,000円) |
300株〜 | 3枚(3,000円) |
500株〜 | 5枚(5,000円) |
1,000株〜 | 10枚(10,000円) |
3,000株〜 | 30枚(30,000円) |
5,000株〜 | 50枚(50,000円) |
「大和ハウス工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は右肩あがりです。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「大和ハウス工業」の売上は上昇傾向。
ほぼ毎年上昇を続けています。
2022年は過去最高を更新しており、2023年も2年連続で過去最高の更新予想です。
「大和ハウス工業」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は7%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「大和ハウス工業」の営業利益率は7〜8%ほど。
営業利益率は概ね横ばいですね。
2018年の9%をピークに少しずつ下落傾向なところはネガティブ要因としてチェックしたいとことです。
「大和ハウス工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「大和ハウス工業」のEPSは300円をあたりです。
近年のEPS推移は300円を超えるあたりで安定しています。
収益力は横ばいで安定しているようです。
「大和ハウス工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は36%程度です。
「大和ハウス工業」の自己資本比率は36%程度です。
有利子負債は年々増加していますが、自己資本比率は36%で安定しておりコントロールされていることを感じます。
不動産事業、建設事業と幅広く手掛けており、キャッシュアウトが先行するため自己資本比率は低めです。
しかし事業特性であり財務的な問題とは言えません。
不況が来た時の懸念はありますが、このあたりは致し方ない部分といえるでしょう。
「大和ハウス工業」の配当金(高いほど良い)
12年増配傾向の安定増配企業です
「大和ハウス工業」は12年連続増配を達成している増配企業です。
リーマンショック以降の増配力は驚愕と言えます。
2023年度も1株130円と13年連続の増配を予定しており、増配記録を更新する予定です。
順調に増配を続けています。
2007年〜2009年の業績もこちらで記載されていますが、大きく業績が成長していますね。
「大和ハウス工業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は35%以上が目安
「大和ハウス工業」の配当性向は35%以上です。
2023年の配当性向は40%弱を予想しています。
連続増配も出来ており今後は海外事業とストック型で売上を伸ばし、連続増配につなげる計画のようです。
「大和ハウス工業」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは毎年安定プラスです。
「大和ハウス工業」の営業CFは安定プラスです。
大手の不動産・建設会社のため年によって営業CFが上下するかと思えば、
そうでもなく安定しています。
毎年コンスタントに「受注→施工→入金」のサイクルが回せていることがわかります。
「大和ハウス工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は横ばい傾向です
「大和ハウス工業」の現金は増加傾向です。
2022年終了時点で、5.52兆円とかなり資産規模になっており現金保有額も自ずと増えています。
現金は増加傾向ですが、有利子負債倍率が増えている部分は少し懸念材料ですね。
現在は事業フェーズとしては投資に力を入れている状況ということがわかります。
「大和ハウス工業」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は下落傾向が見られます。
「大和ハウス工業」の当期純利益は2019年に過去最高を達成しています。
その後は少しずつ下落傾向が続いており、2023年も下落が止まっていないですね。
コロナショック時はそこまで影響を受けていませんでしたが、当期純利益は下落傾向です。
【まとめ】「大和ハウス工業」は12年連続増配の「住宅総合メーカー」
様々な建物の設計・建築を行っている大企業です
大和ハウス工業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 4% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ▲ | 7% |
EPS(1株利益) | ◯ | 300円ほど |
自己資本比率 | ▲ | 36%ほど |
1株配当 | ◎ | 12年連続増配 |
配当性向 | ◯ | 35%以上 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定推移 |
現金など | ◯ | 上昇傾向 |
総評としては、業績は安定しているバリュー株です。
近年は少しずつ利益構造が悪化しているところが気になります。
リスク要因は近年の度重なる不祥事です。
不動産業界・建設業界は業界的にモラルやガバナンスが緩いイメージがあります。大和ハウス工業は1年で5回目の不祥事が発覚した年もありました。。
それでも業績がそこまで悪化していないところは大手企業の強みを感じますが、
不祥事報道は、大きな株価下落の要因になるので強気に出にくい企業でもあります。
【チャートは?割安?】「大和ハウス工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】連続増配は魅力ですが。。
この記事の現時点(22/06/17)では株価は3,046円。
PER9.2倍、配当利回り4.2%、12年連続増配と魅力的な水準ではあります。
しかし不祥事が多く、業績も下落傾向という部分があり、現時点では買いづらい銘柄といえるでしょう。
その一方、事業基盤は強固で、多少の不祥事であれば物ともせずに成長していく可能性もあると思っています。
買う場合はポートフォリオの主力に据えるのではなくサテライト的に入れておくのが無難な企業でしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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