株式投資・金融知識

【5年以内にテンバガー?】「グッドスピード (7676)」はSUVなど中古車の専門店。業績は絶好調!株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「グッドスピード」の財務分析をしていきます。

グッドスピードはSUVやミニバンなど「中古車の専門店」がメインのディーラー企業です。
東海3県を中心に約20店舗ほどを展開しています。
2019年のIPO企業です。

今後は関西、関東に向けても出店していく予定のようです。

プラズマコイ

中古車需要を受け「地方に新店を出店」していっています

先日公開したネクステージの成長どを彷彿とさせる成長具合です。

【売上成長20%】「ネクステージ (3186)」は中古車ディーラー。業績は絶好調!株価は?投資すべき? プラズマコイです(^^) SNS: PostPrim 今回は「ネクステージ」の財務分析をしていきます。 ネクステージ...

「グッドスピード」はSUV、ミニバン、輸入車の「専門店」メインの自動車ディーラー


主力はなのは「SUV」の専門店です

「グッドスピード」の事業利益はおもに「中古車販売」のから生み出されています。
車検や修理・メンテナンスなどの付帯サービスも行っています。

メインはSUV(トヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」などのアウトドア仕様のクルマ)の専門店です。

YouTubeで事業内容や店舗の特徴がわかりやすく説明されています。

グッドスピードのビジネスの流れ

プラズマコイ

今の時代に合った営業スタイル

グッドスピードの営業の流れは以下です(SUVを例に解説します)

  1. 事前に顧客が目的のクルマをwebサイトで検索
  2. 店舗に訪れてクルマを確認
  3. イメージと違った場合は営業マンが別のSUVのクルマを提案
  4. 顧客の目的が明確なのでスムーズに商談がまとまり「顧客化」
  5. 購入後は買い替えまでの7年前後はメンテナンス収入がストックで見込める

ポイントは事前にお客さんが検索をして、具体的な目的を持って来店することです。
これであれば営業マンの知識も”狭く深く”する事ができます。

営業マンも専門家になるため、SUVカテゴリであれば他のディーラーより成約率が高いビジネスを展開することが可能です。

グッドスピードの事業リスク

SUV専門店のリスクは「家族を持った場合にミニバンに乗り換えたい」という需要の変化での顧客離れです。
そのため、ミニバンの専門店も展開しているということですね。

事業規模が小さい企業らしくニッチ戦略で事業を行っています。

最大のリスクはSUV車・ミニバンといった車種が不人気になった場合です。
※クルマ自体の需要に関しては楽観的に考えています。

「グッドスピード」は「人気車種の専門店」を展開する中古車ディーラー。
メーカーディーラーの信仰が強い名古屋でシェアを奪うため「きれいな店舗づくり」にもこだわっている

グッドスピードのセグメント(事業分野)は2つ

  1. 自動車販売関連
    SUVを中心とした「MEGA 専門店」を展開。ミニバン、輸入車も展開。
  2. 付帯サービス関連
    車検・メンテナンスなど

時価総額は調査時点で「61億円」ということで超小型株ですね。
PERは13.34倍と多少割安ですね。

今回は「グッドスピード」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「グッドスピード」のPER推移を見る


IPOしたばかりなので過去比較は難しいですね

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「グッドスピード」のPERは13.34倍。
過去と比較は難しいですが割安銘柄の目安と言われるPER15倍を下回っています。

現在の成長度も考えると割安銘柄であると考えてよいでしょう。

「グッドスピード」の配当利回りを見る


いまは配当は出していません。

「グッドスピード」は今は配当をだしていません。
今は事業成長に資金を集中するフェーズですね。

「グッドスピード」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は毎年30%成長を遂げています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「グッドスピード」の売上は毎年30%前後の成長を遂げています。
※2020年はコロナショックのため除外

中期経営計画のKPIでも毎年20%以上成長を掲げられており、
今後も成長スピードは維持される想定です。

中期経営計画より

「グッドスピード」の営業利益率(10%以上で優良)


営業利益率は上昇気味

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「グッドスピード」の営業利益率は直近予想で1.6%ほど。

ネクステージは営業利益率が4〜5%でしたので、明らかに低いと言えます。

理由は中古車の「仕入れ先の差」に起因するところが大きいです。

グッドスピードの営業利益率が低い理由は主に2つ

  1. 利益率の低いオークションでの仕入れが75%。利益率の高い顧客からの買取りが弱い
  2. 高価格帯のクルマの取扱いが多い(高価格帯ほど利益率は下がる傾向)
    ※1台あたりの利益額が固定化されているのがクルマ業界の慣習

「グッドスピード」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは上昇中です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「グッドスピード」のEPSは100円を突破し、いまも毎年上昇しています。

毎年20円ほどEPSが上昇している傾向で順調に成長でききていると言えるでしょう。

利益が増え続けていることがわかります。

「グッドスピード」の自己資本比率(40%以上が安心目安)


自己資本比率は10%を切っています

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「グッドスピード」の自己資本比率は10%を切っています。

有利子負債が多く、財務の安心度はかなり低いと言えるでしょう。

財務レバレッジをかけるのは成長企業としては当然だと思いますので個人的には問題ないと思います。
成長を義務付けられている企業といえるでしょう。

しかしSUVやミニバンの人気に陰りが見えたら、成長戦略が壊れてしまうため、そこの見極めは大切になります。

自己資本比率は注目したい点です。

「グッドスピード」の配当金(高いほど良い)


配当は今は無配です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「グッドスピード」の配当は無配です。
配当が再開された際は事業が軌道に乗ってきたときだと言えるでしょう。

「グッドスピード」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当は今は無配です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「グッドスピード」の配当性向は無配なのですが、
復配をしても高い配当性向になるのはさらにお預けになる可能性がたかいでしょう。

まずは株価が2倍〜10倍を目指す企業として期待しています。

今の時価総額が60億円程度なので10倍でも600億円と十分成長は可能ですね。
個人投資家としては10倍までガチホできるかの握力も課題になりそうです。

「グッドスピード」の営業活動によるキャッシュフロー


ここ2年で黒字転換した形です

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「グッドスピード」の営業CFは赤字続きです
今はキャッシュアウトが続いているフェーズですね。

今後は毎年3店舗ほど出店(1店舗10億円ほどかかる)する見込みとのことで、
場合によっては資金調達が必要になる場面もあるかもしれませんね。

「グッドスピード」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金はカツカツです。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「グッドスピード」の現金は15億円前後です。
今後の出店攻勢を考えると現金は不足していると言えます。

運営の資金を調達するためにデット(有利子負債など)もしくはエクイティ(増資など)で資金調達が実施されるかもしれませんね。

財務的には厳しい状態といえるでしょう。

「グッドスピード」の当期純利益は上昇中か?


利益は上昇中です

「グッドスピード」の当期純利益も毎年20%以上の成長をしています。
※コロナショック時は除外

利益成長の度合いは素晴らしいですね!

【まとめ】「グッドスピード」はSUVなど中古車の「専門店」ディーラー。成長スピードが加速している


ハイリスク・ハイリターンな企業です

グッドスピードの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り無配
売上高毎年20%以上成長
営業利益率1.6%と低い
EPS(1株利益)100円超えで上昇中
自己資本比率10%未満
1株配当無配
配当性向無配
営業キャッシュフローマイナス
現金などカツカツ
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、ポスト「ネクステージ」になりえる企業だと思います。
成長力が高く、うまく行けば3年で時価総額が2倍〜10倍に上がる可能性がある企業だと思います。

【チャートは?割安?】「グッドスピード」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【買い】リスクを承知のうえで買いましょう

この記事の執筆時点(22/1/7)では株価は2,032円。
成長戦略が毀損しなければどこかのタイミングでは高値は突破してくるでしょう。

財務リスクが高く、好決算を義務付けられている企業です。
決算には十分注目していきましょう。

※投資は自己責任でお願いします。

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