株式投資・金融知識

【高配当】「三井住友ファイナンシャルグループ(8316)」は銀行。個人投資家に大人気!株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「三井住友ファイナンシャルグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
「三井住友ファイナンシャルグループ」は三井住友銀行を中心とした金融関連の会社群です。

銀行業の他、証券会社、クレジットカード・個人向けの消費者金融(コンシューマファイナンス)の事業を行っています。

プラズマコイ

累進配当を掲げている高配当株の代表です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

目次
  1. 「三井住友ファイナンシャルグループ」は銀行を中心に金融関連会社で構成されている
  2. 「三井住友ファイナンシャルグループ」のPER推移を見る
  3. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当利回りをみる
  4. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)
  5. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の経常利益率
  6. 「三井住友ファイナンシャルグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)
  7. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
  8. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当金(高いほど良い)
  9. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
  10. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の営業活動によるキャッシュフロー
  11. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
  12. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
  13. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の当期純利益は上昇中か?
  14. 【まとめ】「三井住友ファイナンシャルグループ」は金融機関向けのシステム開発会社。競合が不在の安定企業
  15. 「三井住友ファイナンシャルグループ」の今後の株価は?買い時かを予想する

「三井住友ファイナンシャルグループ」は銀行を中心に金融関連会社で構成されている

主に4つのセグメントで事業を展開している
事業利益は銀行業がメイン

「替えがきかない」商品を展開しています

「三井住友ファイナンシャルグループ」の事業内容は、おもに「資金利益」から生み出されています。
資金利益とは・・・ズバリ融資による金利収益です。

日本国内でのビジネスがメインですが海外比率もそこそこ高いですね。

事業部門は主に4つ

  1. リテール・・・国内の個人への融資・金利収入などなど
  2. ホールセール・・・国内の法人への融資・金利収入など
  3. グローバル・・・海外でのビジネス
  4. 市場・・・株式市場など金融商品の取引・サービスなど

銀行のビジネスは専門用語も多く、一般人では理解するのが難しいですが、
ざっくりとしたビジネスモデルは 以下の流れです。

  1. 個人・法人などに現金を預金してもらう
  2. 預金の一部を個人・法人に貸し出す
  3. 貸し出した際の金利・手数料が利益となる。

また日本の3大メガバンクが倒産するときは日本の経済が崩壊している時なのでその意味でも倒産リスクが最も低い組織と言えますね。

「三井住友ファイナンシャルグループ」は銀行業を中心とした金融サービスを多数展開。
累進配当を宣言しており、高い配当利回りから個人投資家からの人気が高い

国別の売上は以下の割合です。

三井住友ファイナンシャルグループの4つの事業セグメント

  1. 銀行業
    融資事業などの金利収入
  2. 証券業
    証券会社での手数料ビジネスなど
  3. クレジットカード・コンシューマファイナンス
    三井住友カード発行、プロミス(カードローンなど)
  4. その他
    シンクタンク、資産運用

時価総額は調査時点で「5兆7297億円」ということで超大型株ですね。
PERは8.4倍と割安ですね。

今回は「三井住友ファイナンシャルグループ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「三井住友ファイナンシャルグループ」のPER推移を見る


PER的には5倍はバーゲンでしたね

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の今のPERは8.4倍。

過去の推移をみると割高と言えます

決算を見ながらですがPER的には10倍を切ったら投資を検討しても良さそうです。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当利回りをみる

利回りは常に高いですね。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当利回りは3%あたりです。
配当利回りはどんどん上昇しています。

コロナショック時は7%もの配当をつけていましたね。

現在も概ね5%ほどの高い利回りとなっています。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)

業績は着実に上昇しています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」は横ばい傾向です。
2021年は4兆円をわっていますが2022年は4兆円を回復できるか瀬戸際です。

長期的には減少傾向といえるでしょう。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の経常利益率

営業利益率が存在しないので経常利益の推移を掲載

経常利益率は18%

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「三井住友ファイナンシャルグループ」の経常利益率は18%〜20%ほど。

利益率は高めですね。

2022年の経常利益は倍増気配で進捗しています。

「三井住友ファイナンシャルグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは横ばいから減少傾向です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」のEPSは減少傾向です。
しかし高い水準は維持できていますね。

業績は伸びておらず、今後は横ばいを維持して配当も維持できれば・・・と言った所でしょうか。

また、株主還元意識の高い企業で、自社株買いも積極的に行っています。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は銀行なので低いですね。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の自己資本比率は5%程度です。
有利子負債も多いのですが、なんといっても銀行業は他人のお金(預金)が多いので負債が多くなります。

自己資本比率はこんなところでしょうね。

特に不安材料ではありません。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当金(高いほど良い)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当は連続増配の企業です。
累進配当を掲げており株主還元を意識している企業です。

2022年の一株配当は210円と20円の増配予定です。

配当性向はそろそろ40%を超えてきており、増配余地が不安視される水準になってきましたね。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は40%が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当性向は40%ほどです。

増配をしているので、利益が下がってきた時には配当性向は50、60%まで上がることは予想できますね。

一株210円の次の増配は難しいかもですね。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは毎年プラスです。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の営業CFは上昇傾向です。

銀行は特に営業CFがプラスであることは重要ですね。
多額の現金を保有していることが次の利益への源泉になるので営業CFがプラスなのはポジティブ要素です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は上昇中です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の現金は2021年終了時は66兆円程度です。

営業CFは毎年プラスで、フリーCFも毎年プラスです。
現金保有額は銀行らしく毎年積み上がっています。

現金保有額としては順調に増加していると言えるでしょう。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上昇傾向です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の配当総額は増加傾向です。
連続増配企業なので増加傾向ですね。

今後は業績成長や、自社株買いによって配当総額は抑えつつ増配をしていってほしいですね。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は減少傾向です

「三井住友ファイナンシャルグループ」の当期純利益は減少傾向ですね。
記事の執筆時は金利の上昇で株価はあがっていますが、業績としては減少気味です。

日本でも今後、まさかの利上げが起これば業績に良いインパクトがありそうですが、
マイナス金利が続くなかでは利益の伸びは苦しそうです。

【まとめ】「三井住友ファイナンシャルグループ」は金融機関向けのシステム開発会社。競合が不在の安定企業

プラズマコイ

安定&高配当株として非常に魅力な企業です

三井住友ファイナンシャルグループの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り5%
売上高減少気味
EPS(1株利益)減少気味
経常利益率20%くらい
自己資本比率5%くらい
1株配当連続増配
配当性向40%くらい
営業CF安定プラス
現金など安定プラス
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、株価の下落は覚悟しながら持ちたい株です。

そのため株価が高値の時はあまり手出しをしないように、暴落局面や割安感がでてきたときに買いたい銘柄です。

「三井住友ファイナンシャルグループ」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】利回りは高いが株価はそろそろピークが近そう

この記事の執筆時点では株価4,099円。

株価は直近高値では2018年の5,000円あたりでそこが上昇ターゲットではあります。

しかし高配当株投資は高値で買うのはタブーなので今は十分株価が回復してしまった感があります。

再び暴落するときまで待ちにしたほうが良い銘柄かと思います。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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