プラズマコイです(^^)
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今回は「ニチリン」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
ニチリンは「ホースメーカー」です。
自動車・二輪車・住宅用ホース、その他産業用の機器を作っています。
ニチリン (5184)はホースメーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 19, 2022
自動車、二輪車、住宅用のホースを作っています💁🏾♀️
二輪車のブレーキホースは国内シェア約100%のニッチトップ企業です🌟
海外比率は60%のグローバル企業🌏
総合利回りは5%以上の高配当株です🎏✔
ホースがメインのニッチトップ企業です。
ホース専業メーカーとしてニッチトップ戦略を続けていますが、
近年はレーザーマーカーなどの産業機器もリリースしています。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「ニチリン」は国内トップの自動車・二輪車用ホースメーカー
- 「ニチリン」のPER推移を見る
- 「ニチリン」の配当利回りを見る
- 「ニチリン」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ニチリン」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「ニチリン」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ニチリン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ニチリン」の配当金
- 「ニチリン」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ニチリン」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ニチリン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ニチリン」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ニチリン」は業績復活・高配当のニッチトップ企業
- 【チャートは?割安?】「ニチリン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ニチリン」は国内トップの自動車・二輪車用ホースメーカー

国内のホースは多くをニチリンが作っており、海外にも出荷しています

「ニチリン」の事業利益はおもに「自動車、二輪車のホース」で生み出されています。
自動車用ホースは国内トップのシェアで、二輪車のホースは国内でほぼ100%のシェアを獲得しています。
海外売上比率も60%と高くニッチトップ戦略を展開している企業と言えそうです。
時価総額は22/7/19時点で「222億円」ということで小型株ですね。
PERは7.3倍と一般的には割安水準です。
PBRが0.51倍であるところも割安感を感じます。
今回は「ニチリン」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「ニチリン」のPER推移を見る

PERは過去比較では標準水準ですね
「ニチリン」のPERは7.3倍(22/7/19時点)。
過去の推移を見ると標準並みですね。
そもそも人気がない企業といえそうです。
PERは10倍が上限目安で、5倍以下になっているときもあります。
PERの観点からは今は割安感はありませんね。
「ニチリン」の配当利回りを見る

配当利回りは5%近くまで上昇しています
「ニチリン」の22/7/15時点での予想配当利回りは4.94%ですね。
非常に高い配当利回りです。
不人気銘柄というのもありますが、今後の業績悪化リスクがある企業ということかもしれません。
リスク要因としては例えば以下でしょうか。
- 公式サイトのFAQで否定されていますが、EV化でのホース需要の減少が懸念されている部分もあるかもしれません。
- また、新規製品を販売して活路を見出していますが、今後ホース事業の売上に限界を見られているかもしれません。
株主優待はクオカード
保有株 | クオカードの金額 |
---|---|
100株 | 1,000円相当 ※3年保有で3,000円相当 |
1,000株 | 2,000円相当 ※3年保有で4,000円相当 |
5,000株 | 3,000円相当 ※3年保有で5,000円相当 |
配当+優待の総合利回りで考えると5%を超えており、魅力的な水準ですね。
「ニチリン」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は回復中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ニチリン」の売上は回復中です。
2022年は600億円を回復予想で、今後の再上昇の気配を感じます。
半導体不足もある程度回復し、自動車産業の復活に伴い業績も戻ってきていますね。
「ニチリン」の営業利益率(10%以上が目安)

営業利益率は11%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「ニチリン」の営業利益率は11%ほどです。
営業利益率は高めですね。
自動車用、二輪車用のホースというニッチな製品を製造しており、競合が少ないためか高い利益率を達成しています。
高い利益率を達成できるニッチトップ企業と言えるでしょう。
「ニチリン」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上下が激しいですね。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「ニチリン」のEPSは安定しませんね。
近年のEPSは一時期の300円超えから比較すると低めで推移しています。
自社株買いも毎年少しずつ進めています。
年によりますが2021年は2.5億円ほど実施しています。
「ニチリン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は60%前後です
「ニチリン」の自己資本比率は60%前後です。
有利子負債もありますが、近年は有利子負債比率がさがっています。
自己資本比率が60%程度あれば財務的には十分問題ない水準と言えます。
「ニチリン」の配当金

配当は増配傾向で推移しています。
「ニチリン」の配当は増配傾向です。
2019年は連続で増配をしています。
2020年はコロナショックで1株45円に減配し、2021年は1株83円と大きくリバウンドしています。
2022年は1株76円と減配予想です。
累進配当ではなく、業績連動で配当金を出す方針のようです。
「ニチリン」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は30%程度が目安
「ニチリン」の配当性向は30%を目安としているようです。
配当性向は10%ほどから徐々にあがってきており30%あたりまで上がってきました。
2022年はさらに増加させ、配当性向は35%になる見込みです。

高配当化している理由は配当性向を上げているためという部分もありそうです。
「ニチリン」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFは安定プラスです。
「ニチリン」の営業CFは安定プラスです。
毎年安定して現金を稼げていることがわかります。
2019年、2020年は減少していましたが2021年に復活してきており、過去水準まで戻してきます。
「ニチリン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)

現金は増加傾向です。
「ニチリン」の現金は2021年で152億円程度。
総資産は679億円ほど。総資産に占める現金の比率は22%程度です(30%以上は余裕あり)。
現金比率は22%で高めです。
基本的にはキャッシュフローはプラスにできる企業で、現金推移にも余裕がありますね。
近年の現金は上昇傾向であり、事業活動を行った結果の”手残り”が積み上がっていることがわかります。
「ニチリン」の当期純利益は上昇中か?

利益は安定推移です。
「ニチリン」の当期純利益は横ばい推移です。
成長力は感じませんが、毎年の利益が予想の範囲には収まっていますね。
2022年は30億円予想と過去と比較すると低めです。
自動車産業の活性化により40億ほどは行けるはずです。
【まとめ】「ニチリン」は業績復活・高配当のニッチトップ企業
魅力は高い配当利回りでしょう。
ニチリンの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4.9% |
売上高 | ▲ | 復活傾向 |
営業利益率 | ◯ | 11%ほど |
EPS(1株利益) | ▲ | 200円ほど |
自己資本比率 | ◯ | 60% |
1株配当 | ▲ | 業績連動 |
配当性向 | ◯ | 30%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 概ね安定プラス |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、業績成長は懐疑的な高利回りバリュー株です。
魅力はなんといっても「配当金+株主還元」の総合利回りです。
総合利回りは7/19時点の株価だと5.5%ほど。
高配当株として魅力的な企業です。
【チャートは?割安?】「ニチリン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】下落局面も一旦終了しています。
この記事の現時点(22/7/19)では株価は1,544円。
直近の株価推移では1500円付近で反発して上昇を模索しているように見えます。
配当利回りが4.9%と高すぎる部分には不安材料もありますが、
株価が下げ止まったいまは買うチャンスかと思います。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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