株式投資・金融知識

【売上再成長】「しまむら(8227) 」は。国内2位の衣料品チェーンストア。安定的な企業運営で注目。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「しまむら」の財務分析をしていきます。

しまむらは「総合ファッション」を取り扱うチェーン店を展開しています。

主力の事業は「しまむら」「アベイル」「バースデイ」の業態で、売上はユニクロに次ぐ国内2位の企業です。
全国で約2,200店舗を展開しています。

しまむらは「地方に出店」して、その小さい商圏の需要をすべて取りに行く出店戦略です。

商品戦略は「低価格なプチプラ価格&おしゃれなデザイン」のため「しまラー」と呼ばれる根強いファンがいることも特徴です。
#しまパト でSNSに拡散される現象も定番化しています。

プラズマコイ

おもに主婦層をターゲットに、ジュニア・メンズまで総合展開

「しまむら」は主婦向けのファッションセンターがメインの

近年はJB(メーカーとの共同ブランド)、インフルエンサー企画に注力している

指名買いしてもらえるような商品を強化しています

「しまむら」の事業利益はおもに「しまむら事業」から生み出されています。
「アベイル事業」や「バースデイ事業」もそれぞれ全体の10%〜15%ほどの売上があり重要なポジションを占めています。

ユニクロほどベーシックではないデザインや、かぶりにくいデザインが人気の秘訣ですね。
低価格なのも魅力です。

「しまむら」は国内2位の衣料品チェーンストア
近年は商品のブランド強化、インフルエンサーとのコラボでのイメージ戦略を進めている。

海外にもチャレンジしていますが99%は国内事業と海外展開は模索中です。

しまむらの事業セグメントは6つ

  1. しまむら事業(重要)
    ファッションセンター「しまむら」の店舗
  2. アベイル事業(重要)
    CASUAL & SHOES「アベイル」の店舗
  3. バースデイ事業(重要)
    ベビー・子供用品「バースデイ」の店舗
  4. シャンブル事業
    雑貨&ファッション「シャンブル」の店舗
  5. ディバロ事業
    おしゃれシューズ・婦人靴&ファッション「ディバロ」の店舗
  6. 思夢樂事業
    流行服飾館「思夢樂」の店舗(台湾)

時価総額は調査時点で「3,507億円」ということで小型株ですね。
PERは11.2倍と少し割安水準です。

今回は「しまむら」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「しまむら」のPER推移を見る


今は割安にみえます。

この株が「割安」かの判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「しまむら」の今のPERは11.2倍。
過去の推移から見ると、PERが10%の今は割安に見えます。

しかし2018年からこの水準ですので判断に迷う所です。
時価総額も低く、割安に放置されている状況と言えそうです。

「しまむら」の配当利回りを見る


近年は2%を超えています

「しまむら」の配当利回りは直近予想で2.4%ほど。
配当利回りも2.5%程度になってきて成長株の感じでもないですね。

そろそろ成熟株の配当利回りになってきました。

株主優待はグループ企業で使えるお買い物割引券

株主優待は「しまむら」やグループ企業で使えるお買い物割引券です。

対象株数優待品
100株2,000円相当
1,000株4,000円相当
3,000株6,000円相当
5,000株10,000円相当

「しまむら」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は数年減少→近年は増加です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「しまむら」の売上は近年は上昇傾向です。

2022年は経営施策が当たって過去最高を達成できる公算です!

「しまむら」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は横ばいです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「しまむら」の営業利益率は直近予想で8%ほど。

アパレル産業としては比較的高い水準と言えるでしょう。
近年は業績悪化により4%程度まで下がったときもありました。

営業利益率は8〜10%あたりがターゲットです。
もし10%に届くようであれば企業価値がかなり上がりますね。

「しまむら」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは高い水準

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「しまむら」のEPSは、850円をあたりです。

過去の水準に戻してきたというのが率直な感想です。

課題は今後でしょう。
ある程度維持できれば株価は堅調に推移していきますが、読みづらい部分もありますね。

直近の業績ではEPSも力強く回復しているのでポジティブ材料です。

「しまむら」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は85%ほど

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「しまむら」の自己資本比率は85%程度です。

無借金企業で財務的には盤石です。
安定感は抜群な企業です。

「しまむら」の配当金(高いほど良い)


配当は増配傾向です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「しまむら」の配当は2019年に減配をしています。
しかし、その後は回復傾向ですね。

業績連動で減配の可能性がある企業ですね。
2022年度も一株配当は220円と配当維持の予想です。

「しまむら」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%が目標です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「しまむら」の配当性向は30%が目安です。

業績次第で減配はしますが、ある程度は配当性向が高くなっても配当を維持する意識がみられます。無理して配当を出している企業ではありませんね。
配当性向は徐々に上昇しています。

「しまむら」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定的にプラスです。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「しまむら」の営業CFは概ねプラス
2021年は非常に多くの金額を稼ぎました。

平常時は200億円〜400億円の営業CFは見込めますね。
アパレル産業の中では比較的安定している営業CFと言えます。

「しまむら」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


2021年は一時的に減少しましたが問題なしです。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「しまむら」の現金は増加中です。

2021年に100億円あたりまで現金を減らしています。
しかし2022年3Q決算時点で現金保有額をかなり増やしており、現金保有額は問題なしと見ています。

「しまむら」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「しまむら」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


配当金をレンジ内に収まります

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「しまむら」の配当総額は所定の範囲内に収まる形で推移。
業績連動で、年ごとに配当金の支払額は変動しやすい企業です。

長期では増加傾向なので、今後のビジネス成長度合いでは、配当総額は増加する可能性もあります。

「しまむら」の当期純利益は上昇中か?


近年は業績が回復しています!

「しまむら」の当期純利益は上昇傾向です。
2022年は過去最高に迫る当期純利益を達成する見込みです。

ここまでは好調に利益が戻ってきていますね。

今後の利益推移にも注目です。

【まとめ】「しまむら」はファッション系のチェーンストア。業績が急回復している


ユニークなポジションで今後も成長を期待しています

しまむらの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2.4%
売上高回復傾向
営業利益率8%
EPS(1株利益)850円
自己資本比率85%
1株配当減配もあり得る
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー安定黒字
現金など問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、安定感のある優良企業です。

時価総額は3000億円を超えており、業績も安定した数字をあげられる企業です。
財務的にも盤石で、ユニークな経営戦略で息の長い経営ができそうな企業です。

【チャートは?割安?】「しまむら」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】近年の株価は下落傾向

この記事の執筆時点(21/12/28)では株価は9,500円。

好調な業績とは裏腹に株価は減少トレンドです。
今は様子見をしたほうが良い銘柄かと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
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