プラズマコイです(^^)
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今回は「コムシスHD」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
コムシスHDは「情報通信のインフラを建設」する企業です。
日本コムシスグループを中心に、8つの子会社グループを通じて事業を展開しています。
情報通信工事から、都市環境整備やICT関連工事、太陽光発電等の再生可能エネルギー事業まで幅広く手掛ける総合エンジニアリング企業ですね。



コムシスHD(1721)は通信インフラ建設会社🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) June 17, 2022
NTTグループの設備建設事業が主力で売上の4割ほどを占めています。
9年連続増配&配当利回り約4%の高配当企業です。
業績は緩やかに上昇しており、NTT関連の事業を今後も受注しつづけられるかが今後のポイントですね🎏✔
通信インフラを担う建設会社で今後も底堅い需要が見込まれます。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「コムシスHD」は情報通信インフラ建設会社
- 「コムシスHD」のPER推移を見る
- 「コムシスHD」の配当利回りを見る
- 「コムシスHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「コムシスHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「コムシスHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「コムシスHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「コムシスHD」の配当金(高いほど良い)
- 「コムシスHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「コムシスHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「コムシスHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「コムシスHD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「コムシスHD」は9年連続増配の「通信インフラ」建設会社
- 【チャートは?割安?】「コムシスHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「コムシスHD」は情報通信インフラ建設会社






コムシスHDの事業区分は4つ
- NTT設備事業
NTTグループ向けに有線・無線ネットワーク構築における電気通信設備工事を行う。設備運営業務(保守・故障修理業務)も一部のエリアで受託。 - NCC設備事業
NTTグループ以外の電気通信事業者向けに有線・無線ネットワーク構築における電気通信設備工事、CATV工事、付帯設備工事。
※NCC=New Common Carrierの略 - ITソリューション事業
キャリア向け事業で蓄積したノウハウと最先端のネットワーク技術を融合させて、お客様業務に最適なシステムインテグレーションの企画提案から保守サービスまで、IT分野のトータルソリューションサービスを提供。 - 社会システム関連事業など
通信土木・一般土木工事および施設・ビルなどの電気設備の設計・施工を始め、ビル・倉庫・工場などの建築、防災設備、さらに都市インフラビジネス、太陽光発電システムなどの環境エコ関連事業を行う。
通信インフラをはじめ、様々な社会インフラの建設・補修を行っています。
「コムシスHD」の事業利益は主に「NTT設備事業」で生み出されています。
NTTグループ以外向けの「NCC設備事業」を入れると売上の半分を超えることになります。
他のITソリューション事業、社会システム関連事業も含め、社会インフラを作る企業と言えそうです。
時価総額は調査時点(22/6/17)で「3,539億円」ということで大型株ですね。
PERは11.4倍と一般的には割安の水準です。
今回は「コムシスHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「コムシスHD」のPER推移を見る



PER的には過去と比べると割安です。
「コムシスHD」の今のPERは11.4倍。
過去のPERと比較すると割安感があります。
直近でも2017年3月のPERは15倍を超えており、PER11倍台は割安感が高いですね。
「コムシスHD」の配当利回りを見る



配当利回りは4%と過去最高水準
「コムシスHD」の6/15時点の配当利回りは4.07%です。
配当利回りは年々上昇しています。業績好調で連続増配企業のため利回りも上がっています。
好業績を続けている中での配当利回り増加ですので、非常に魅力的な水準といえるでしょう。
「コムシスHD」の売上(上昇トレンドであるか?)



売上は上昇傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「コムシスHD」の売上は上昇傾向。
2023年は少しですが過去最高を更新予定です。
2022年に続き2年連続で過去最高を更新できるかが注目ですが、
売上は上昇傾向で好調さを維持しています。
「コムシスHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)



営業利益率は7%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「コムシスHD」の営業利益率は7%ほど。
営業利益率は少し下落傾向ですね。
事業構造が少しずつ変化しており利益率の高い事業の比率がさがっていることが予想できます。
「コムシスHD」のEPS(一株当たり当期純利益)



EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「コムシスHD」のEPSは200円をあたりです。
近年のEPS推移は200円強で安定しています。
2019年からはほぼ横ばいで、コロナショックも無風で通過できているところにインフラ工事企業の強みを感じます。
自社株買いも毎問80億円ほど実施しています。
「コムシスHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)



自己資本比率は64%程度です。
「コムシスHD」の自己資本比率は64%程度です。
2018年時点ではほぼ無借金でしたが、その後有利子負債が増加しており、2022年には有利子負債は323億円に増加しています。
その結果、自己資本比率は64%まで下がってしまいましたね。
それでも自己資本比率は問題のない水準でまだ余裕はあります。
「コムシスHD」の配当金(高いほど良い)



9年増配傾向の安定増配企業です
「コムシスHD」は9年連続増配が自慢の銘柄です。
安定的に増配を続けており、配当利回りの上昇にも貢献しています。
2023年度も1株100円と増配記録を更新する予定です。
順調に増配を続けています。
「コムシスHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)



配当性向は40%ほどが目安
「コムシスHD」の配当性向は40%目安です。
2019年は20%強でしたが、2022年には40%あたりまで上昇してきました。
今後も増配を続けるには利益の増加が必要になりそうです。
「コムシスHD」の営業活動によるキャッシュフロー



営業CFは毎年安定プラスです。
「コムシスHD」の営業CFは安定プラスです。
安定プラスではありますが、度々期ズレが発生しており、年によってキャッシュ・フローにバラつきがあるようです。
それでも毎年キャッシュ・フローはプラスになっており、事業としては上手く言っているようですね。
「コムシスHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)



現金は横ばい傾向です
「コムシスHD」の現金は横ばい傾向です。
300億円ほどは維持したいようにみえます。
2022年に有利子負債を追加したのも現金保有額を維持するためでしょう。
営業CFが安定しないため、当面の安全性を確保するために現金を確保したと考えられます。
「コムシスHD」の当期純利益は上昇中か?



当期純利益は安定推移です
「コムシスHD」の当期純利益は2021年に過去最高を達成しています。
2022年も同水準でしたね。
2023年はNTTインフラの需要一服などで一旦減少の予定ですが2024年には回復する見込みです。
【まとめ】「コムシスHD」は9年連続増配の「通信インフラ」建設会社
社会的インフラの事業で安定業績が魅力です
コムシスHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 4% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ▲ | 7% |
EPS(1株利益) | ◯ | 200円ほど |
自己資本比率 | ◯ | 64%ほど |
1株配当 | ◎ | 9年連続増配 |
配当性向 | ◯ | 40%目安 |
営業キャッシュフロー | ▲ | 年によりバラツキ |
現金など | ◯ | 横ばい |
総評としては、需要が底堅いインフラ企業のバリュー株です。
PER11.4倍&9年連続増配&配当利回り約4%と割安感が高い企業です。
リスク要因はNTTグループの投資抑制ですね。
NTTグループ関連の事業が売上の4割以上を占めるため、今後の受注動向は重要になります。
【チャートは?割安?】「コムシスHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する



最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】割安感は非常に高いです。
この記事の現時点(22/06/16)では株価は2,510円。
業績は好調で割安感も高いですが、株価が下落中です。
今後の業績見込みを懸念されているのか、株価はコロナショック付近までさがっています。
今は地合いが悪いこともあり、一旦様子を見るタイミングかと思います。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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