連続増配の株

【11年連続非減配】「あい ホールディングス(3076)」はセキュリティ機器メーカー。将来性は?今は買いなのか?【増配株】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「あい ホールディングス」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

「あい ホールディングス」は監視カメラなど「セキュリティー機器」のメーカーです。

利益の大半は①セキュリティー機器、②情報機器(印刷物のカッティングマシンなど)の2つの事業よって生み出されています。

他にも、カード機器及びその他事務用機器や、設計事業なども展開ています。

プラズマコイ

売上は回復中ながら、利益は上昇傾向の企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「あい ホールディングス」は通信インフラなど3つの事業を展開

子会社で各種事業を行っている ※IR資料より引用

あい ホールディングスの主な事業セグメントは4つ

  1. セキュリティ機器
    監視カメラやレコーダー等のセキュリティシステム機器を、マンションなど各種施設に提供
  2. カード機器及びその他事務用機器
    主要製品:カード発行システム機器、鉄骨専用CAD
  3. 情報機器
    主要製品:カッティングマシン、ラベル加工用システム
  4. 設計事業
    建築総合コンサルタント業
利益は、セキュリティー機器、情報機器が主力

主力のセキュリティー機器は利益率が40%と高いです

「あい ホールディングス」の事業利益は主に「セキュリティー機器」の事業もたらされています。
各種セキュリティー機器は販売とともに、保守業務も一括でパッケージ販売を行っています。保守業務の領域はストックビジネスになりますね。

「あい ホールディングス」はセキュリティ機器、情報機器の販売などの事業を展開。
セキュリティ機器は保守業務までをパッケージ化した形式で販売し、高い利益率を獲得している。

利益を上手く伸ばせており、11年連続で非減配につながっている。

時価総額は調査時点で「956億円」ということで中型株ですね。
PERは11.4倍と割安水準です。

今回は「あい ホールディングス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「あい ホールディングス」のPER推移を見る


いまのPERは過去比較では割安水準です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「あい ホールディングス」の調査時点(22/6/3)のPERは11.4倍。
過去の水準と比較すると割安です。

最近は地合いが悪く、株価が減少傾向にあり、PER的には割安感が高まってきています。

「あい ホールディングス」の配当利回りを見る

配当利回りは上昇中です。

「あい ホールディングス」の配当利回りは2.96%(22/6/3時点)
ここ10年で見ると3%以下で推移しており、なかなか高配当化はしてこないことがわかります。

しかし今は2.96%と3%突破に向けた期待が高まります。
割安感が高くなっている銘柄ですね。

「あい ホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は復活途上です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「あい ホールディングス」の売上は2018年の最高を目指して上昇中です。
2020年のコロナショックから、一気に回復することはできていないことがわかります。

2018年の過去最高から比べると、
リース関連・カード機器関連の事業の売上が減少しています。

PERが下がってきているのも、売上の減少が影響しているかもしれませんね。

「あい ホールディングス」の営業利益率(10%以上は優秀)

営業利益率は20%超えです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「あい ホールディングス」の営業利益率は20%ほどです。

非常に高い営業利益率を達成しています。

特にメイン事業の「セキュリティ機器」は、単体での利益率が高いです。
マンションの監視カメラなど、販売から保守までを行っており、利益を出しやすいドル箱事業であると言えます。

「あい ホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは過去最高水準です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「あい ホールディングス」のEPSは120円あたりです。

2022年も過去最高水準まであがってきており、売上規模は低くなっていますが、利益水準は過去最高クラスまで高まっています。

「あい ホールディングス」の自己資本比率(目安40%以上)

自己資本比率は80%です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「あい ホールディングス」の自己資本比率は80%です。

非常に高い自己資本比率で財務的には盤石ですね。
有利子負債もゼロで無借金経営を続けています。

「あい ホールディングス」の配当金(高いほど良い)

配当は10年連続増配です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「あい ホールディングス」の配当は2010年から数えて11年連続で非減配の企業です。
配当額は常に増加傾向の増配株です。

2022年は1株50円と増配予定です。

「あい ホールディングス」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は30%〜40%ほどです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「あい ホールディングス」の配当性向は30%〜40%ほどです。

配当性向は概ね市場平均並みですね。
配当性向は維持しつつ、利益の伸びとともに配当金を増配していっています。

「あい ホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFは安定上昇。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「あい ホールディングス」の営業CFは安定上昇。

長期に渡り上昇しています。
現金を稼ぐ力が年々高まっている企業ですね。

安定的に入金があるビジネスを展開できているようです。

「あい ホールディングス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

現金は増加傾向です。

基本的には保有する”現金等”は多い方が良いです。
十分な現金がないと企業運営や事業投資ができなくなります。

貯めるだけではなく、適切に使われていくことも重要です。

「あい ホールディングス」の現金は2021年終了時は320億円程度です。

近年は投資に現金をあまり使っておらず、利益がそのまま現金に積み上がっている形です。
投資に現金をつかっていないということは、既存事業のポテンシャルの乏しさを感じます。

それを踏まえると今後の事業規模拡大にはM&Aが有効な手でしょう。

今まで、ニッチ産業に強みをもつ財務健全な企業を選んで慎重にM&Aを実施してきた歴史がありるので、投資家目線では、そろそろ次の有望な企業のM&Aを実施してほしいところですね。

「あい ホールディングス」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

利益は増益傾向です。

「あい ホールディングス」の当期純利益は2022年は過去最高を達成する見込みです。
利益は順調に増えています。

売上こそ2018年のピークに戻っていませんが、利益は過去最高を更新しており、利益額にこだわった経営がなされていると考えられます。

【まとめ】「あい ホールディングス」は利益上昇中の11年連続で非減配企業

プラズマコイ

連続増配&高配当が魅力の企業です

あい ホールディングスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2.9%
売上高(営業収益)復活途中
営業利益率20%ほど
EPS(1株利益)過去最高水準
自己資本比率80%ほど
1株配当11年連続で非減配
配当性向30〜40%目安
営業キャッシュフロー安定上昇
現金など上昇中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、ニッチ企業で強みを持つ事業を多数保有している優良企業です。

安定財務の企業で、爆発力があるというよりは、
既存事業に強みを持ち、堅実に利益を出し続けられる事業の集合体である企業と言えます。

「あい ホールディングス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】配当利回りがもう少し上がってほしいところ。

この記事の執筆時点(22/6/3)では株価は1,689円。

現在は株価が下落中です。
PER11.4倍は過去の水準から行くと非常に割安です。

株価が今後反転するかはわかりませんが、現時点では配当利回りが2.96倍とまだ高配当とは言いづらく、もう少し下がるまで我慢したい銘柄です。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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