連続増配の株

【10年連続増配】「野村不動産ホールディングス(3231)」は不動産会社。将来性は?今は買いなのか?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「野村不動産HD」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

「野村不動産HD」は「不動産会社」です。
不動産に関する「分譲住宅の販売や、商業用ビルのデベロッパー、仲介、ビルやマンションの運営管理、ファンド運営」などを行っています。

プラズマコイ

リーマンショック以降、安定増益の企業です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「野村不動産HD」は不動産事業を多角的に展開!

売上1、2位は住宅分譲(国内)、収益不動産(売却)の部門 ※IR資料より引用

野村不動産HDの主な事業セグメントは6つ

  1. 住宅部門
    住宅の分譲、不動産投資市場向けに開発・販売する賃貸住宅(収益不動産)など
  2. 都市開発部門
    賃貸物件、不動産投資市場向けに開発・販売するオフィスビル・商業施設・物流施設等(収益不動産)など
  3. 資産運用部門
    不動産REIT/ファンドなどを運営
  4. 仲介・CRE部門
    個人・法人向けの不動産仲介業
  5. 運営管理部門
    ビル・マンションの管理業務
  6. 海外部門
    中国・東南アジアを中心とした住宅、ビル、サービスアパートメントや複合開発などの開発
不動産に関わる広範囲の事業を行っている

主力のセキュリティー機器は利益率が40%と高いです

「野村不動産HD」の事業利益は主に「都市開発」の事業もたらされています。
ビルの賃貸収入や、物件の開発→売却により利益をだしています。

住宅分譲も大きな収入源になっています。

「野村不動産HD」は不動産会社。

不動産に関する幅広い事業を展開しており特に「住宅(個人向け)」「都市開発(法人向け)」事業が2本柱となっている。

リーマンショック以降は増収・増益傾向で10年連続増配を達成している。

時価総額は調査時点で「5,963億円」ということで大型株ですね。
PERは10.2倍と割安水準です。

今回は「野村不動産HD」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「野村不動産HD」のPER推移を見る


いまのPERは過去比較では割高の水準です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「野村不動産HD」の調査時点(22/6/6)のPERは10.2倍。
過去の水準と比較すると多少割高です。

ここ数年でみるとPERは10倍以下のタイミングも多く、10倍を超えるタイミングでは割安感はありません。

「野村不動産HD」の配当利回りを見る

配当利回りは3%台で安定しています。

「野村不動産HD」の配当利回りは3.38%(22/6/3時点)
コロナショック時の4.56%を除くと概ね3%中盤が定位置です。

時価総額が5,000億円を超える大型株で、配当利回りが4%を超えるタイミングは少ないと言えます。

「野村不動産HD」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は安定上昇です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「野村不動産HD」の売上は2008年以降は概ね上昇を続けています。
ここ14年間で減収は3回しかありません。

日本の不動産市場の好調さを感じさせるような成績です。
逆にここまで調子が良いとそろそろ調整の時期が意識されますね。

「野村不動産HD」の営業利益率(10%以上は優秀)

営業利益率は14%ほどです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「野村不動産HD」の営業利益率は14%ほどです。

不動産会社はもう少し営業利益が上下しても良さそうですが、安定した営業利益率を達成しています。

営業利益率は横ばいとも取れますが、毎年同水準を達成できるのは一定の魅力でもあります。

「野村不動産HD」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは過去最高を達成です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「野村不動産HD」のEPSは上昇傾向で300円を超えてきました。

2023年も過去最高を更新見込みです。

自社株買いも毎年のように80億円規模で実施しています。

「野村不動産HD」の自己資本比率(目安40%以上)

自己資本比率は30%です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「野村不動産HD」の自己資本比率は30%です。

不動産会社のため、先に有利子負債で借り入れを行うのが一般的で「野村不動産HD」も例外ではありません。

それでも自己資本比率は30%と長期的には上昇気味で上手くコントロールが出来ていることがわかります。

不動産不況がきたときは心配ですが、現在は一定の安定感を保って推移しています。

「野村不動産HD」の配当金(高いほど良い)

配当は10年連続増配です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「野村不動産HD」の配当は10年連続増配を達成しています。
それ以前も非減配で配当の推移は文句なしですね。

2023年も1株110円と更に増配予定です。

配当は非常に安定している IR資料より引用

一方、2009年→2010年は減配をしておりそこから3年停滞していた部分も覚えておきたいです。

不動産不況がきたら3年は準備期間と思って暴落局面も想定しておきたいですね。

「野村不動産HD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は30%ほどです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「野村不動産HD」の配当性向は30%ほどです。

配当性向は概ね市場平均並みですね。
配当性向は横ばいなので増配は純粋に利益の増加によるものですね。

現在の中期経営計画では2025年3月期まで、総還元性向40~50%を掲げられており、
徐々に配当性向を40%に近づけていく模様です。
IR資料の質疑応答より

「野村不動産HD」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFはプラス傾向

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「野村不動産HD」の営業CFはプラス傾向。

不動産会社の場合、特に不動産デベロッパーは営業CFが大きくプラスとマイナスを繰り返す特徴があります。

しかし「野村不動産HD」は概ねプラスになります。
理由は仕入れと販売のバランスが良いのと、金額規模は小さくても安定収入になる事業を展開している部分も心強いです。

不動産会社ながら、営業CFが比較的プラスになりやすいのも投資家目線では嬉しい同社の強みですね。

「野村不動産HD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

現金は横ばい傾向です。

基本的には保有する”現金等”は多い方が良いです。
十分な現金がないと企業運営や事業投資ができなくなります。

貯めるだけではなく、適切に使われていくことも重要です。

「野村不動産HD」の現金は2021年終了時は677億円程度です。

過去の推移をみてみると、用地取得や物件建設の現金として年間500億円程度は保有が必要ということでしょうか。

現金保有額は概ね横ばいで推移しています。

「野村不動産HD」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

利益は過去最高を達成予定。

「野村不動産HD」の当期純利益は2023年は過去最高を達成する見込みです。
既存事業も継続的に好調推移する見込みであり、海外事業も利益に貢献する予定です。

海外事業は東南アジアの成長国であるベトナム、フィリピンに注力しているようです。

【まとめ】「野村不動産HD」は10年連続増配中の不動産会社

プラズマコイ

長期で「増収・増益・増配」を達成しつづけている企業です。

野村不動産HDの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3.3%
売上高(営業収益)上昇中
営業利益率14%ほど
EPS(1株利益)過去最高水準
自己資本比率30%ほど
1株配当10年連続増配
配当性向30〜40%目安
営業キャッシュフロー比較的安定
現金など横ばい
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、大型企業ながら成長を続けている不動産業界の安定企業です。

不動産会社は超大型企業になると配当利回りが2%程度で、小型企業では4%以上もあります。
配当金目当ての投資なら、それぞれのリスクとリターンの間をとって「野村不動産HD」が選択肢にあがってきます。

「野村不動産HD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】チャートは素晴らしいので投資スタンス次第で判断が分かれます。

この記事の執筆時点(22/6/6)では株価は3,265円。

現在の株価は上昇中です。
2020年2月につけた直近高値を、2021年、そして2022年と更新中です。

高配当株投資としては魅力が薄れてきているものの、
好業績に裏打ちされた株価上昇には期待ができる局面です。

自分の投資スタンスを考えた上で判断すべき銘柄です。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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