プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は「野村不動産HD」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
「野村不動産HD」は「不動産会社」です。
不動産に関する「分譲住宅の販売や、商業用ビルのデベロッパー、仲介、ビルやマンションの運営管理、ファンド運営」などを行っています。
野村不動産ホールディングス(3231)は不動産会社?
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析? (@purazumakoi) June 5, 2022
分譲マンション「プラウド」などの住宅分譲や、
収益不動産の開発→売却がメイン事業です?
業績はリーマンショック以降、上昇を続けており、
配当金は10年連続増配を達成??♂️
11年連続増配の予定です??
不動産業界は好業績な企業が多いですね? pic.twitter.com/j7JmjlRUCy
リーマンショック以降、安定増益の企業です
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「野村不動産HD」は不動産事業を多角的に展開!
- 「野村不動産HD」のPER推移を見る
- 「野村不動産HD」の配当利回りを見る
- 「野村不動産HD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「野村不動産HD」の営業利益率(10%以上は優秀)
- 「野村不動産HD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「野村不動産HD」の自己資本比率(目安40%以上)
- 「野村不動産HD」の配当金(高いほど良い)
- 「野村不動産HD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「野村不動産HD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「野村不動産HD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「野村不動産HD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「野村不動産HD」は10年連続増配中の不動産会社
- 「野村不動産HD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「野村不動産HD」は不動産事業を多角的に展開!
野村不動産HDの主な事業セグメントは6つ
- 住宅部門
住宅の分譲、不動産投資市場向けに開発・販売する賃貸住宅(収益不動産)など - 都市開発部門
賃貸物件、不動産投資市場向けに開発・販売するオフィスビル・商業施設・物流施設等(収益不動産)など - 資産運用部門
不動産REIT/ファンドなどを運営 - 仲介・CRE部門
個人・法人向けの不動産仲介業 - 運営管理部門
ビル・マンションの管理業務 - 海外部門
中国・東南アジアを中心とした住宅、ビル、サービスアパートメントや複合開発などの開発
主力のセキュリティー機器は利益率が40%と高いです
「野村不動産HD」の事業利益は主に「都市開発」の事業もたらされています。
ビルの賃貸収入や、物件の開発→売却により利益をだしています。
住宅分譲も大きな収入源になっています。
時価総額は調査時点で「5,963億円」ということで大型株ですね。
PERは10.2倍と割安水準です。
今回は「野村不動産HD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「野村不動産HD」のPER推移を見る
いまのPERは過去比較では割高の水準です。
「野村不動産HD」の調査時点(22/6/6)のPERは10.2倍。
過去の水準と比較すると多少割高です。
ここ数年でみるとPERは10倍以下のタイミングも多く、10倍を超えるタイミングでは割安感はありません。
「野村不動産HD」の配当利回りを見る
配当利回りは3%台で安定しています。
「野村不動産HD」の配当利回りは3.38%(22/6/3時点)
コロナショック時の4.56%を除くと概ね3%中盤が定位置です。
時価総額が5,000億円を超える大型株で、配当利回りが4%を超えるタイミングは少ないと言えます。
「野村不動産HD」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は安定上昇です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「野村不動産HD」の売上は2008年以降は概ね上昇を続けています。
ここ14年間で減収は3回しかありません。
日本の不動産市場の好調さを感じさせるような成績です。
逆にここまで調子が良いとそろそろ調整の時期が意識されますね。
「野村不動産HD」の営業利益率(10%以上は優秀)
営業利益率は14%ほどです
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「野村不動産HD」の営業利益率は14%ほどです。
不動産会社はもう少し営業利益が上下しても良さそうですが、安定した営業利益率を達成しています。
営業利益率は横ばいとも取れますが、毎年同水準を達成できるのは一定の魅力でもあります。
「野村不動産HD」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは過去最高を達成です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「野村不動産HD」のEPSは上昇傾向で300円を超えてきました。
2023年も過去最高を更新見込みです。
自社株買いも毎年のように80億円規模で実施しています。
「野村不動産HD」の自己資本比率(目安40%以上)
自己資本比率は30%です。
「野村不動産HD」の自己資本比率は30%です。
不動産会社のため、先に有利子負債で借り入れを行うのが一般的で「野村不動産HD」も例外ではありません。
それでも自己資本比率は30%と長期的には上昇気味で上手くコントロールが出来ていることがわかります。
不動産不況がきたときは心配ですが、現在は一定の安定感を保って推移しています。
「野村不動産HD」の配当金(高いほど良い)
配当は10年連続増配です。
「野村不動産HD」の配当は10年連続増配を達成しています。
それ以前も非減配で配当の推移は文句なしですね。
2023年も1株110円と更に増配予定です。
一方、2009年→2010年は減配をしておりそこから3年停滞していた部分も覚えておきたいです。
不動産不況がきたら3年は準備期間と思って暴落局面も想定しておきたいですね。
「野村不動産HD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%ほどです。
「野村不動産HD」の配当性向は30%ほどです。
配当性向は概ね市場平均並みですね。
配当性向は横ばいなので増配は純粋に利益の増加によるものですね。
現在の中期経営計画では2025年3月期まで、総還元性向40~50%を掲げられており、
徐々に配当性向を40%に近づけていく模様です。
※IR資料の質疑応答より
「野村不動産HD」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFはプラス傾向
「野村不動産HD」の営業CFはプラス傾向。
不動産会社の場合、特に不動産デベロッパーは営業CFが大きくプラスとマイナスを繰り返す特徴があります。
しかし「野村不動産HD」は概ねプラスになります。
理由は仕入れと販売のバランスが良いのと、金額規模は小さくても安定収入になる事業を展開している部分も心強いです。
不動産会社ながら、営業CFが比較的プラスになりやすいのも投資家目線では嬉しい同社の強みですね。
「野村不動産HD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は横ばい傾向です。
「野村不動産HD」の現金は2021年終了時は677億円程度です。
過去の推移をみてみると、用地取得や物件建設の現金として年間500億円程度は保有が必要ということでしょうか。
現金保有額は概ね横ばいで推移しています。
「野村不動産HD」の当期純利益は上昇中か?
利益は過去最高を達成予定。
「野村不動産HD」の当期純利益は2023年は過去最高を達成する見込みです。
既存事業も継続的に好調推移する見込みであり、海外事業も利益に貢献する予定です。
海外事業は東南アジアの成長国であるベトナム、フィリピンに注力しているようです。
【まとめ】「野村不動産HD」は10年連続増配中の不動産会社
長期で「増収・増益・増配」を達成しつづけている企業です。
野村不動産HDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 3.3% |
売上高(営業収益) | ◯ | 上昇中 |
営業利益率 | ◯ | 14%ほど |
EPS(1株利益) | ◯ | 過去最高水準 |
自己資本比率 | ▲ | 30%ほど |
1株配当 | ◎ | 10年連続増配 |
配当性向 | ◯ | 30〜40%目安 |
営業キャッシュフロー | ▲ | 比較的安定 |
現金など | ◯ | 横ばい |
総評としては、大型企業ながら成長を続けている不動産業界の安定企業です。
不動産会社は超大型企業になると配当利回りが2%程度で、小型企業では4%以上もあります。
配当金目当ての投資なら、それぞれのリスクとリターンの間をとって「野村不動産HD」が選択肢にあがってきます。
「野村不動産HD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】チャートは素晴らしいので投資スタンス次第で判断が分かれます。
この記事の執筆時点(22/6/6)では株価は3,265円。
現在の株価は上昇中です。
2020年2月につけた直近高値を、2021年、そして2022年と更新中です。
高配当株投資としては魅力が薄れてきているものの、
好業績に裏打ちされた株価上昇には期待ができる局面です。
自分の投資スタンスを考えた上で判断すべき銘柄です。
※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
にほんブログ村
関連コンテンツです。
日経平均が3万円を突破しても割安な12社をピックアップしています。
いまから学んでおきたい「新NISAの投資戦略」と注目の「増配株100選」を紹介しておきます。
四季報「2023年新春号」のなかから、いま買っても良いと思える企業を選定しました。
2023年は日本株は金利上昇の影響をうけそうです。注目株を選定しました。
プロが紹介されていたNISAで買いたい高配当株をチェックしてみました。
2023年の注目テーマ地銀株の特集です
4万円台以下で買える高配当株を集めました。
5万円台〜10万円台で買える高配当株を集めました。
円安時に業績を伸ばしそうな日本株の好業績企業をピックアップしています。
日本株で連続増配の優良企業60銘柄と、注目の企業をピックアップしました。
連続増配株を中心に野球の打線を組み攻守のバランスの良い高配当ポートフォリオを作りました。
高い営業利益率と高い自己資本比率を持つ安定高配当株を紹介しています。
2022年の投資環境を考慮したディフェンシブなおすすめポートフォリオを紹介します。
2023年も継続して使えると思ってます。
割安高成長の銘柄をピックアップしました。
高齢化社会に向け成長しそうな注目企業の特集です。
オンラインストアが人気のいま、業績が伸びそうな「物流・倉庫関連」注目企業をピックアップしました。
「野村不動産HD」は不動産会社。
不動産に関する幅広い事業を展開しており特に「住宅(個人向け)」「都市開発(法人向け)」事業が2本柱となっている。
リーマンショック以降は増収・増益傾向で10年連続増配を達成している。