プラズマコイです(^^)
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今回は「オービックビジネスコンサルタント」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
オービック(4684)のグループ企業(持分法適用会社)です。
※以下、通称であるOBCと呼称します。
OBCは中小企業向けの「基幹業務システムパッケージ(奉行シリーズ)の販売・開発」を中心とした企業です。
一見競合に見える他サービスも大企業はOBIC7、個人事業主はfreeeといったような住み分けがあるなか、
OBCの奉行シリーズは中小企業をターゲットとしています。
以下Tweetはオービック(4684)のものですが、特性が同じなので参考までに掲載します。
OBC(4684)は会計システムで国内No1のシステムベンダー?
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析? (@purazumakoi) April 19, 2022
「OBIC7シリーズ」は累計導入社数、19年連続1位と先行者利益が効いている製品を展開しています??
その証拠に営業利益率は57%と驚異的な強みを持っています???
PERは常に割高で買い時が難しい銘柄でもありますね?✔
優れた利益構造で安定業績の企業です
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「OBC」は「奉行シリーズ」の会計ソフトを開発・導入する企業
- 「OBC」のPER推移を見る
- 「OBC」の配当利回りをみる
- 「OBC」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「OBC」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)
- 「OBC」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「OBC」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「OBC」の配当金(上昇傾向か?)
- 「OBC」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「OBC」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「OBC」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「OBC」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「OBC」は利益が増加している高利益率企業
- 「OBC」の今後の株価は?買い時かを予想する
「OBC」は「奉行シリーズ」の会計ソフトを開発・導入する企業
売上の64%は継続的に入る収入です。
「OBC」の事業利益は主に「勘定奉行を中心とした奉行シリーズ」から生み出されています。
年間のソフトウェア使用料や定額の保守料をあわせてストック収入が全体の64%という安定ビジネスを展開しています。
一度導入してしまえば離脱率が低いサービスであるため、新しい中小企業に積極的に導入を進めながら、顧客数を増やして収益をあげていく事業モデルです。
海外展開はしておらず基本的には国内のみでビジネスを展開しているます。
OBCの主な事業セグメントは2つ
- プロダクト
奉行シリーズなどソリューションシステム、関連機器の販売 - サービス
定額の保守サービスなどアフターフォロー用のサービス
時価総額は調査時点(4/21)で「3,242億円」ということで中型株ですね。
PERは26.3倍と一般的にはそこそこ割高です。
今回は「OBC」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※プラズマコイ調査のため事実と異なる内容の可能性があります。
「OBIC7」と「勘定奉行」の違い
ちなみにオービック(4684)の「OBIC7」と、OBCの「勘定奉行」の違いは、
OBIC7は「低機能・カスタマイズ可能」、勘定奉行は「高機能・カスタマイズ不可能」ということです。
こちらの記事を参照しました。
OBIC7は企業内の他システムとの連携カスタムが必要な大企業向け、
勘定奉行はパッケージとしてカスタム無しで導入できる中小企業向けという位置づけです。
「OBC」のPER推移を見る
PERは割安水準です
「OBC」の調査時点(22/4/20)のPERは26.3倍。
過去比較をみると現在のPERは割安に見えます。
2021年は26倍までさがることはなく、ここ数年は30倍、40倍台をつけることが多かったので割安水準と見ています。
「OBC」の配当利回りをみる
利回りは低いですね。
「OBC」の配当利回りは直近予想では1.6%です。
過去は2%以上の配当利回りがありましたが、安定業績から人気がたかまり利回りが低下しています。
ある程度成長力もあるので安心して持てる企業ですね。
株主優待はクオカード
株主優待は使いやすいクオカードです♪
保有株数 | 優待品 |
---|---|
100株~1,999株 | 3,000円相当の「オリジナルQUOカード」 |
2,000株~19,999株 | 6,000円相当の「オリジナルQUOカード」 |
20,000株以上 | 9,000円相当の「オリジナルQUOカード」 |
「OBC」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は安定上昇です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「OBC」の売上は右肩あがりを続けています
2021年のコロナショックも-2.7%でクリアできており、平時であれば右肩あがりで売上は伸びていっています。
「OBC」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)
営業利益率は45%!!
業種や年度で異なりますが、日本企業の平均は4〜7%ほどと言われています。
「OBC」の営業利益率は45%程度と非常に高いです。
OBCの最大の特徴は高い営業利益率です。
売上の64%がストック収入というのもありますが、手がかからず丸儲けになっている要素が大きいと言えます。
営業利益率45%はそれほどビジネスに強みがあるということです。
会計パッケージソフトという高度な専門エリアでは参入障壁が非常に高く、競争優位性があることがわかります。
「OBC」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは増加傾向です
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「OBC」のEPSは上昇傾向。
毎年着実に増加しています。
「OBC」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は80%ほどを維持
「OBC」の自己資本比率は80%程度です。
無借金で自己資本比率としては全く問題ありません。
優良な財務状態で経営ができています。
「OBC」の配当金(上昇傾向か?)
配当金は連続増配です。
「OBC」の配当は連続増配です。
配当は毎年維持か増加していますね。
2023年の予想も1株70円と配当維持の予想です。
安定配当を続けられています。
「OBC」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%目安です
「OBC」の配当性向は40%が目安です。
配当性向としては高くも低くもない状態で、問題ない水準かと思います。
配当性向は徐々に高くなってきていますね。
「OBC」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定増加です。
「OBC」の営業CFは安定的に増加しています。
非常に力強く右肩あがりを維持しています。
営業CFは2022年は大きく増加しています。
今後も100億円は堅い水準として維持してくれるでしょう。
「OBC」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加中です。
「OBC」の現金は2021年終了時は1244億円程度です。
総資産が約1700億なので7割が現金資産ということになります。
非常にキャッシュリッチな企業ですね。
現金の使いみちがなさそうなので配当性向を上げて増配というシナリオも考えられます。
「OBC」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は上昇中です。
「OBC」の当期純利益は上昇中です。
2022年に100億円を大きく超えてきました。
2023年も微増ですが着実に利益を伸ばしてくる予定です。
【まとめ】「OBC」は利益が増加している高利益率企業
非常に安定感が強い企業です
OBCの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 1.6%弱 |
売上高 | ▲ | 上昇傾向 |
EPS(1株利益) | ▲ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◎ | 45% |
自己資本比率 | ◎ | 80% |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 40% |
営業CF | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◎ | キャッシュリッチ |
総評としては、安定感がある人気の企業です。
投資指標としてはPERも高く、配当利回りも低いのでベテラン向きの銘柄でしょう。
業績はある程度安定していてPERも過去に比べると26倍程度と割安なので、キャピタルゲインを狙う株だと思います。
「OBC」の今後の株価は?買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】業績はOKだが売り込まれています
この記事の執筆時点では株価は4,300円。
株価はコロナショック水準まで売り込まれています。
4/21の決算は実はそこまで強くなかったのですが、この水準なら買っても良さそうです。
2023年はインボイス制度の本格導入など会計系のソフトウェアの需要はたかまると思うので思ったより強い数字がでてくれることを期待しています。
※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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