株式投資・金融知識

【売上成長率30%】「ウィルズ(4482)」は「プレミアム優待クラブ」「IR-navi」などを提供している会社。将来性はどう?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ウィルズ」の財務分析をしていきます。
「プレミアム優待クラブ」「IR-navi」などの「株主管理プラットフォーム」を提供する企業です。

業績も毎年順調に成長しているますね。
2019年にIPOした新興企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

成長限界はM&Aの動向次第

「ウィルズ」は主に「プレミアム優待倶楽部」を運営する「IR支援会社」

決算説明資料より。「プレミアム優待倶楽部」が収益源
プラズマコイ

プレミアム優待倶楽部が稼ぎ頭の事業。

「ウィルズ」の事業利益はおもに「プレミアム優待倶楽部」の事業で生み出されています。
「プレミアム優待倶楽部」は企業が手軽に「株主優待」を実施できるのが強みですね。

気になるのはクオーターごとに売上にバラツキがあることです。
現状の事業ポートフォリオでは、ストック収入にあたるものが無いので、不安定な業績にならざるおえないでしょう。

「ウィルズ」は「プレミアム優待倶楽部」を軸とした。
「株主管理プラットフォーム」提供企業
「IR-navi」で機関投資家向けのサービスも行っている。

今後の業務の展開としてはいくつか旺盛な動きがみられます。

  • 「識学」と業務提携して「プレミアム優待倶楽部」を柱とした株主管理DXソリューションの提供
  • ネットマイル社(ポイント交換所)を子会社化して、他業種の事業展開
  • 「Funds」と事業提携。ウィルズファンドを発足

これらを行って事業の幅を広げていっているところが成長余地かと思います。

ウィルズの主なサービス

  1. プレミアム優待倶楽部
    「ポイント制株主優待」と株主の「電子化」を組み合わせたサービス
  2. IR-navi
    上場企業へ提供している機関投資家マーケティングプラットフォームサービス
  3. ESGソリューション
    統合報告書やアニュアルレポート等の投資家とのコミュニケーションツールを企画、制作
  4. 広告事業
    「自社媒体 Web広告」、「Web広告代理店及びアドバタイジングゲーム」

時価総額は調査時点で「228億円」ということで小型株ですね。
PERは75.18倍と高い水準です。

今回は「ウィルズ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ウィルズ」の配当利回りを見る

プラズマコイ

配当利回りは下がってきている

「ウィルズ」の配当利回りはほぼ0%です。
配当株としては今は期待できませんね。

株主優待はプレミアム優待倶楽部

ウィルズは自社が運営する「プレミアム優待倶楽部」を株主優待として実施しています。
ここは面目躍如といったところですが、最低の単元が700株ということで優待株としてのハードルは少々高めです。

対象株数【株式継続保有期間6か月以上】
700株6,000円相当(6,000ポイント)
800株7,000円相当(7,000ポイント)
900株10,000円相当(10,000ポイント)
1,000株12,000円相当(12,000ポイント)
2,000株25,000円相当(25,000ポイント)
3,000株60,000円相当(60,000ポイント)
10,000株80,000円相当(80,000ポイント)
100,000株100,000円相当(100,000ポイント)

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「ウィルズ」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

売上は力強く成長中

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ウィルズ」は売上規模が少ないこともあり、順調に成長していますね。
特に評価したいのは2021年度は売上が再成長することです。

プラズマコイは今後の成長戦略としてM&Aなど他業種の事業での売上向上を期待しています。

「ウィルズ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

10%を超えていて高い利益率

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ウィルズ」の営業利益率は2021年予想として12%ほど。

営業利益率は予想ベースではさがってきています。ここはM&Aの影響でしょうか。

経営戦略によるかとは思いますが営業利益率は10%は堅守してほしいところです。

「ウィルズ」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは上昇中

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ウィルズ」のEPSは15円でまだまだこれからです。
しかし上昇をしているので新興企業としては合格点かと思います。

今後も毎年順調にEPSが増加していくことを期待したいです。

「ウィルズ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は上昇傾向

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ウィルズ」の自己資本比率は46%程度です。
自己資本比率はまずまず問題ない水準です。
しかし「総資産が20億円」しかないことを考えると、今後一気に変化する可能性があります。

そこは念頭に置いておきたいです。

まだまだ安定財務とは言いづらいですが、今後年を経るにつれ、強固な財務基盤を積みあげていければと言ったところでしょうか。

「ウィルズ」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

配当は少なめ

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ウィルズ」は配当は出してはいますが少なめですね。
2020年は無配でしたが2021年は再び2.5円に復配をしています。

まだ配当をださなくても良いかな?と思ったりもしますが、株主還元の意識を示してくれているのかと思います。

今後の増配にも期待したいですね!

「ウィルズ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

配当性向は30%目安で設定

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ウィルズ」の配当性向は20%目安に見えます。
配当性向を気にするフェーズではないので何となく見ておくくらいでOKかと思います。

「ウィルズ」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

強い伸びをしている

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ウィルズ」の営業CFは毎年強い伸びをしています
プラズマコイは営業CFの伸びは強く評価する方針なのでこの伸びは嬉しいです。

今後は営業利益率が下がってくるため、営業CFのアップ率は減少する可能性があります。
営業CFと合わせて確認していきたいですね。

「ウィルズ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は毎年増えている

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ウィルズ」の現金は毎年増加中です。
営業CFが強く伸びたので、結局は手残りが増えたということかと思います。

基本的には利益の分が現金に積み上がっているように見えます。
事業の順調さが見えますね。

「ウィルズ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

1億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「ウィルズ」の配当金は直近では5000万円程度。
今は”とりあえず出している”という状態ですが、それでも5000万円になるので配当金というものは大きな出費ですね。

配当を出すということはそれだけで高い株主還元の意識があると言えそうです。

「ウィルズ」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

当期純利益は毎年成長中

「ウィルズ」の当期純利益は成長を続けています。
今後は子会社にした企業など、いままでとは別の事業での要因も利益に関わってきます。

経営戦略としての成否が事業に直結してきますね。
今後も利益成長ができるかが株価上昇のポイントです。

【まとめ】「ウィルズ」は「増収増益」の企業。「多角化」で今後の成長を狙うIR支援会社

プラズマコイ

今後も毎年30%以上の成長を続けられるのでしょうか。

ウィルズの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回りほぼ0%
売上高毎年強い成長
営業利益率減少傾向
EPS(1株利益)まだまだ
自己資本比率46%ほど
1株配当株主還元の意識がある
配当性向
営業キャッシュフロー強い伸び
現金など増加中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、今後のIR市場のポテンシャルが判断しづらいのが率直な感想です。
そのため今後の成長余地は未知数。

しかしだからこそ、他業種の企業を子会社化するなどさらなる成長への投資が行われています。
今後もチャレンジを続けて成長を続けられるか、決算をチェックしていきたい企業です。

【チャートは?割安?】「ウィルズ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【買い】レンジ相場の真っ只中

この記事の執筆時点(21/09/7)では株価は1,161円。

8/13の決算のときが800円代だったのでその時に比べればかなり上昇しています。
好決算銘柄と言えます。

今後も決算が良ければそのタイミングでインするのがおすすめです。

※投資は自己責任でお願いします。

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ウィルズ自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
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そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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