株主優待の株

【高配当株】「バルカー(7995)」はスキマを埋めるシール製品メーカー。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「バルカー」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「バルカー」はシール製品をメインに製造する企業です。
具体的にはガスケットと言われる「水や空気がもれないようなスキマを埋める製品」などを作っています。

ガスケットは身近な例で表すと「ゴムパッキン」の産業用のイメージですね。
-200度の低音から300度以上の高温にも耐えられる製品もあります。

※画像はイメージです

最近は半導体製造装置や自動車産業向けなどが好調のようです。

プラズマコイ

モノとモノの隙間を防ぐ「シール」製品の大手企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「バルカー」は人事系のシステム開発や企業の受託開発、

事業セグメントは3つ

シール製品が主力事業です

「バルカー」の事業利益は主に「シール製品事業」から生み出されています。
各産業で機器の「スキマを埋める」ための製品を作っています。

同様の用途で樹脂製品の製品も作っていますね。

他は半導体に使われるシリコンウエハーのリサイクル事業も行っています。

「バルカー」は「モノとモノのスキマを埋める」ための製品を作る企業。シール製品、機能樹脂製品を展開

安定業績で、高配当株としても魅力。

海外比率は30%ほど

バルカーの3つのセグメント

  1. シール製品
    半導体製造装置・デバイス、自動車など機器市場向けに「気体・液体漏れ防止、産業向け配管・機器用」用途の製品を作っている
  2. 機能樹脂製品
    機能樹脂製品事業は、半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けと高機能化学品プラントなどプラント市場むけ
  3. シリコンウエハーリサイクル事業他
    シリコンウエハーのリサイクル事業など

時価総額は調査時点で「458億円」ということで小型株ですね。
PERは10.6倍と割安水準です。

今回は「バルカー」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「バルカー」のPER推移を見る


PER的には割安水準です

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「バルカー」の今のPERは10.6倍。

過去の推移をみると割安に見えます

22/1/28時点では好業績で株価はあがっているので精神的には買いづらい場面ですが業績もよく、チャートとしても上昇傾向ですね。

「バルカー」の配当利回りをみる

利回りは高い水準を維持しています

「バルカー」の配当利回りは4.5%あたりです。
2019年から概ねこの水準です。

最近は株価があがってきて利回りが落ちてきましたが、依然として高配当株のポジションを維持しています。

配当を維持できるのであれば今の段階でも十分お買い得と言えます。

「バルカー」の売上(上昇トレンドであるか?)

業績は最近は横ばい傾向です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「バルカー」の売上は上昇というよりは横ばいでしょうか。
多少年により増減があるのは産業機器向けのシール製品がメインのためです。

今は半導体製造装置などの需要が大きいですが、どこかで反動減になるタイミングがあるでしょう。

高配当株として放置されている理由も、将来の売上減少リスクを不安視された結果買いが入りづらいのかもしれません。

「バルカー」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は10%を達成しています

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「バルカー」の営業利益率は約10%ほど。

年によって変動しますが高い営業利益率を維持できています。
特に2022年は過去最高の営業利益率を達成できる見込みで業績が好調なことが伺えます。

「バルカー」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇傾向です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「バルカー」のEPSは2022年は200円を突破見込みです。
長期でみても右肩あがりの傾向です。

化学セクターは業績が荒くなる印象ですが「バルカー」は、
長期ではポジティブな業績を達成できています。

「バルカー」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は70%弱です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「バルカー」の自己資本比率は67%程度です。
有利子負債もありますが自己資本比率が70%近くであり問題ないですね。

また自己資本比率は上昇傾向ということもあり財務的には心配ないでしょう。

「バルカー」の配当金(高いほど良い)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「バルカー」は連続増配の傾向です。
ここ数年は減配もありますが概ね連続増配の企業と見ていいでしょう。

2022年の一株配当は105円と増配予定です。

「バルカー」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は60%あたりです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「バルカー」の配当性向は60%が目安です。
少し高いですね。

今後の増配は業績次第ですがあまり期待しないほうが良いでしょう。
現状でも高配当企業なので配当は維持してくれればOKといったスタンスで見ていきたいと思います。

「バルカー」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは増加中です

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「バルカー」の営業CFはプラスです近年は特に好調ですね。

営業CFの推移からも業績の好調さが感じられます。
キャッシュ創出力も良さそうですね。

「バルカー」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加中です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「バルカー」の現金は2021年終了時は80億円程度です。

長期に渡って現金は増加できており利益が現金として積み上がっていることがわかります。

企業として長期にわたって収支をプラスにできていることがわかります。

「バルカー」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上昇傾向です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「バルカー」の配当総額は増加傾向です。
業績は安定成長、配当も安定増配でここ10年の配当総額は上昇傾向であることがわかります。

1点気になるのは2009年の10億から2010年は4億に減っています。
今後どこかで大きな減配が来る可能性は留意するべきでしょう。

「バルカー」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は毎年過去最高を更新予定

「バルカー」の当期純利益は上昇傾向です。
2022年は過去最高を更新する予想です。

最近は業績が好調ですがその中でも利益の上下はありますね。
業績の変動は激しめの企業だという認識は必要そうです。

【まとめ】「バルカー」は高配当株ポートフォリオの化学セクター担当にしたい優良企業

プラズマコイ

安定&高配当株として注目したいです

バルカーの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4%
売上高横ばい
EPS(1株利益)上昇中
営業利益率10%超え
自己資本比率68%くらい
1株配当増配傾向
配当性向60%くらい
営業CFプラス維持
現金など増加中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、安定感に多少不安はありますが、化学セクターの高配当株として魅力な企業です。

一時的な業績悪化、減配は覚悟して投資したい銘柄ですね

「バルカー」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】今はレンジの真ん中

この記事の執筆時点では株価は2,450円。

配当利回りは4%あたりで十分魅力ですが株価のレンジとしては上にも下にもいけるちょうど真ん中付近です。

投資のタイミングとして今は迷いどころですね。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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