株式投資・金融知識

【営業利益率40%】「エニグモ (3665)」はBUYMAを運営の海外通販EC事業。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「エニグモ」の財務分析をしていきます。

エニグモの事業は「BUYMA」の運営です。
「BUYMA」は個人間(CtoC)で海外ブランド物が売買できるのECプラットフォームを提供しています。

またエニグモは「ソニーグループ」が出資していて、関連会社になっていますね。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

高利益率で競合が見当たらないサービス

「エニグモ」は「CtoC取引」の海外ブランドECサイトを運営

主に女性のブランドものが売買されている
プラズマコイ

海外のブランドものを安くECで売買できるサイト!

「エニグモ」の事業利益はおもに「BUYMA」の運営で生み出されています。
「BUYMA(バイマ)」はユニークな売買方法のサイトです。

BUYMAってどんなサイト?

  1. 海外在住の出品者(パーソナルショッパー)が商品を出品する
  2. 日本の購入者が商品を注文する
  3. 出品者が注文をうけてから商品を購入・発送処理をする

出品者は在庫を持たないので「リスクを取らず」に販売ができるわけです。

主に女性向けのブランド物を中心に、個人間(CtoC)の海外製品の通販サイトとして人気のサービスです。

「エニグモ」は「BUYMA」を運営する企業。
収益は、出品手数料と、販売手数料で発生する手数料ビジネスです。

エニグモのサービスは3つ

  1. BUYMA事業
    日本で展開するECサイト
  2. GLOBAL BUYMA事業
    米国など海外で展開するBUYMAサイト
  3. 投資事業
    旅行関係の企業などに出資

時価総額は調査時点で「566億円」ということで中型株ですね。
PERは26.35倍と少し割高です。成長企業としては通常運転なPERかと思います。

今回は「エニグモ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「エニグモ」の配当利回りを見る

プラズマコイ

最近配当を出し始めました

「エニグモ」の配当利回りは0%台です。
長らく無配の銘柄でしたが近年配当をだしはじめました。

事業も順調で株主還元をはじめたといった形ですね。
まだまだ配当金を目当てにする企業ではないです。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「エニグモ」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

毎年2桁の売上成長を達成

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「エニグモ」は毎年2桁成長の企業です。
2018年は売上の成長が鈍化しましたが、そこから見ると再成長をしていますね。
近年は安定成長をできています。

売上は順調に成長できていますね。

「エニグモ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

営業利益率は40%を超える

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「エニグモ」の営業利益率は40%ほど。

非常に高い営業利益率です。
この高い利益率にはビジネスモデルに秘密があります。

収益は手数料ビジネスがメインで、支出はサーバ費と人件費、広告宣伝費くらいでしょうか。
営業利益率は秀逸なビジネスですね。

「エニグモ」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは右肩あがり

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「エニグモ」のEPSは上昇中です。

自社株買いはあまりしない企業ですが、利益がどんどん伸びていますね。

「エニグモ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は非常に高い

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「エニグモ」の自己資本比率は72%程度です。
有利子負債もなく財務状況としては問題のない水準です。

財務的には安定感がある企業ですね。

「エニグモ」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

連続増配の銘柄です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「エニグモ」は最近配当をだしてきた企業です。
しかし2022年は配当未定ですが10円は維持してくれるのではないかと思っています。

今後も増配をしてくれるでしょう。

「エニグモ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

配当性向は15%程度と低い水準

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「エニグモ」の配当性向は15%が目安とされています。
市場平均に比べるとまだ低いです。

まだまだ投資フェーズの要素が強いので株主還元の割合は低いですね。
企業としては増配余力を残しているとも考えられます。

「エニグモ」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

営業CFは安定しないが増加中

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「エニグモ」の営業CFは増加傾向です。
手数料ビジネスなので毎年安定するようなビジネスではないですが、
近年は概ね増加傾向と見ていいでしょう。

今後も業績に連動して右肩上がりを実現していってほしいですね。

「エニグモ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は120億円ほど

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「エニグモ」の現金は毎年増加中です。
毎年、現金の手残りが現金として積み上がっていっていますね。
高い営業利益率で高いフリーキャッシュフローを生み出しています。

現金の増加ペースは速いですね。
毎年力強い成長をしています。

「エニグモ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

3億円くらいが当面の配当総額ターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「エニグモ」の配当総額は3億円が目安。
まだまだこれから増配をしていくかと思います。

あくまで通過地点という認識でよいでしょう。

「エニグモ」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

当期純利益はマイナス成長

「エニグモ」の当期純利益は近年増加中です。
2022年度の当期純利益は会社予想だと20億円〜25億円ですね。

過去最高をとってくるとは思いますが、会社予想の上限25億円までは現状だと厳しいでしょう

【まとめ】「エニグモ」は「海外通販サイト」を運用「高い営業利益率」でおすすめの企業

プラズマコイ

今後もBUYMAが成長できるかが鍵

エニグモの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高成長中
営業利益率40%
EPS(1株利益)増加中
自己資本比率72%
1株配当一株10円
配当性向15%目安
営業キャッシュフロー上昇傾向
現金など十分
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、今後も成長ができる産業かと思います。
目立った競合がおらずシェアを奪い続けることができるのも強みでしょう。

まだ時価総額も低く、今後ZOZOのように大化けする可能性がある企業です。

【チャートは?割安?】「エニグモ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】チャートは右肩上がりだが

この記事の執筆時点(21/09/22)では株価は1,295円。
一時的にマーケットの影響で下げましたが強い株価推移をしています。

マーケットのボラティリティが落ち着いてきたら再び上昇しそうな銘柄です。
しかし直近の決算がそこまで強い数字ではなかったので1,500円のラインを超えるほどの勢いはなさそうです。

※投資は自己責任でお願いします。

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