プラズマコイです(^^)
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今回は「デクセリアルズ」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
「デクセリアルズ」は機能性材料メーカーです。
自動車・スマホ・PCなどで使用する「電子部品、接合材料、光学材料」の製造をしています。
公式サイトのYouTube動画で詳しくわかりやすく説明されています。
デクセリアルズ (4980)は機能材料メーカー?
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析? (@purazumakoi) March 31, 2022
自動車・スマホ・PCなどで使用する「電子部品、接合材料、光学材料」の製造を行っています。
スマホ、ウェアラブル、車載機器などトレンドの産業製品に使われています✨
業績がここ2年で大きく成長している絶好調の企業です?✔
デジタルデバイスなどに使われる機能性素材を開発しています
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「デクセリアルズ」はディスプレイ用材料を中心とした化学メーカー
- 「デクセリアルズ」のPER推移を見る
- 「デクセリアルズ」の配当利回りをみる
- 「デクセリアルズ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「デクセリアルズ」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)
- 「デクセリアルズ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「デクセリアルズ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「デクセリアルズ」の配当金(上昇傾向か?)
- 「デクセリアルズ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「デクセリアルズ」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「デクセリアルズ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「デクセリアルズ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「デクセリアルズ」は高成長な光学素材メーカー
- 「デクセリアルズ」の今後の株価は?買い時かを予想する
「デクセリアルズ」はディスプレイ用材料を中心とした化学メーカー
IT機器向けの機能性材料がメイン製品です
「デクセリアルズ」の事業利益は主に「電子デバイスの各種材料部品」から生み出されています。
光学フィルム、光学樹脂材料など、光学材料・電子材料の部品を製造しています。
近年はスマートフォン、タブレットなどIT機器は、
ディスプレイの高解像度化・モバイル化・多機能化と性能の進歩が求められます。
これらトレンドの商品に使われる部品を製造している所に強みがあります。
国別の売上は、日本34%と同じくらい中国に向けて売っています。
他もアジアが多く、アジア圏でビジネスを展開しているということがわかります。
デクセリアルズのセグメントは2つ
- 光学材料部品
光学関連フィルム/反射防止フィルム・蛍光体フィルム、光学樹脂材料/光学弾性樹脂・精密接合用樹脂など - 電子材料部品
異方性導電膜/ACF、接合関連材料/工業用接着剤・機能性テープ・熱伝導シートなど
時価総額は調査時点(3/31)で「2,157億円」ということで中型株ですね。
PERは14.0倍と一般的には少し割安です。
今回は「デクセリアルズ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。
「デクセリアルズ」のPER推移を見る
過去のPERから見ると割安に見えます。
「デクセリアルズ」の調査時点のPERは14.0倍。
過去の推移をみると「割安水準」と言える思います。
直近業績が非常によく、株価も大幅にあがっています。
それでもPERは14倍で一旦落ち着いた形です。
株価が上がったので今はもみ合う形の株価推移をしていますね。
「デクセリアルズ」の配当利回りをみる
利回りは低下中です。
「デクセリアルズ」の配当利回りは直近予想では1.74%です。
業績が非常によく急激に株価があがっていますが配当がそれに追いついていないという形です。
高配当株から成長株に変わった銘柄ですね。
「デクセリアルズ」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は大きく上昇
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「デクセリアルズ」の売上は2022年に大きく上昇しています。
各種製品の売上が大幅に増加しています。
輸出企業のため、円安も売上高を底上げしています。
「デクセリアルズ」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)
営業利益率は近年急上昇しています
業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「デクセリアルズ」の営業利益率は直近では26%の予想です。
営業利益率は安定せず上下が大きいですね。
各種材料の需要が安定していなことがわかります。
2021年、2022年はPC、タブレット、スマホなど流行りのデバイスが好調であったため業績が良いですね。
今後は自動車の車載ディスプレイが回復してくると予想されるため、しばらく業績は堅調かと思いますが、営業利益率の推移からどこかで悪化する懸念もあります。
「デクセリアルズ」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSはたまに跳ね上がります
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「デクセリアルズ」の2022年のEPSは240円予想と大きく上昇しています。
2014年、2015年が好調だったように2021年、2022年は上昇しています。
化学メーカーの業績は安定しないことが多く、
早くも2023年の業績予想が気になりますね。
「デクセリアルズ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は横ばい。
「デクセリアルズ」の自己資本比率は56%程度です。
有利子負債はありますが、問題のない水準です。
特に近年は有利子負債も減少気味で有利子負債比率もさがっています。
財務の安全性は毎年たかまっていますね。
「デクセリアルズ」の配当金(上昇傾向か?)
配当金は連続増配です。
「デクセリアルズ」の配当は業績連動の配当政策です。
そのため業績により配当金の額が上下しています。。
2022年は1株60円と増配の予想です。
「デクセリアルズ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40〜50%が目安です。
「デクセリアルズ」の配当性向はここ2年は落ち着いてきました。
2019年までは高い配当性向で無理して配当をだしていた感じがしますね。
歴史的に配当性向はたかめの企業で、業績が悪化すると配当金が下がるため、
安定感はないですね。
購入を検討するなら成長株として検討したい企業です。
「デクセリアルズ」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定プラスです。
「デクセリアルズ」の営業CFは毎年プラスです。
2021年の営業CFは過去最高の水準まで回復しました。
2022年も大幅にプラスになることが期待できます。
営業CFはプラスで安定していますので、毎年現金を稼ぐ力は一定以上を保っている企業です。
営業CFの推移としてはOKですね。
「デクセリアルズ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加中です。
「デクセリアルズ」の現金は2021年終了時は205億円程度です。
フリーCFが大きくプラスの年は現金が増えて、そうでない年は減少しています。
現金保有額としては100億円以上は維持しており、
直近で200億円まで乗せたので安心感があります。
現金保有額は問題なしでしょう。
「デクセリアルズ」の当期純利益は上昇中か?
2022年は過去最高を予想。
「デクセリアルズ」の当期純利益は過去最高益を毎年更新中です。
2022年は前年比172%もの成長を見込んでいます。
業績は絶好調ですね。
【まとめ】「デクセリアルズ」は高成長な光学素材メーカー
ニッチな市場に向けた素材で業績が急拡大中です
デクセリアルズの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 1.7% |
売上高 | ◯ | 急上昇 |
EPS(1株利益) | ◯ | 急上昇 |
営業利益率 | ◎ | 26%。急上昇 |
自己資本比率 | ▲ | 56% |
1株配当 | ▲ | 業績連動 |
配当性向 | ◯ | 40%〜50%目安 |
営業CF | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 安定プラス |
総評としては、業績の安定感はないですが、今後も需要が高そうな材料を作っているということで、未来に期待ができる企業だと思います。
化学メーカーで業績の安定度は見込みづらいですが、
電子デバイス用途であることを考えると市場が飽和しピークアウトするかが一つのポイントになるかと思います。
「デクセリアルズ」の今後の株価は?買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】先行きは予想しづらいですね
この記事の執筆時点では株価は3,345円。
チャートとしては最近急上昇して、再び上昇するようにも見えます。
業績は好調である一方、株価が急激に上昇したあとで、信用買い残も多いため上値が重くなることが懸念されます。
次の決算次第で好決算株としてinするのが良いかもしれません。
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※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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