こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は「今後の貴金属の高需要」に向け、成長の期待値が高い
「アサヒホールディング」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
※ビールの会社の方ではないです(笑)
※2023/7/1からAREホールディングスに名称が変更になりました。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「アサヒHD」は「貴金属リサイクル」をする会社
「アサヒホールディング」の事業収益は主に「貴金属の事業」からもたらされています。
「貴金属のリサイクルと北米の精錬」事業ですね。
貴金属事業が全体の約84%で、環境保全(ごみ処理)事業も%16%くらいです。
要するに”金の価値や流通が増えれば”売上がのびます。
貴金属の価値は、産業用としても”パソコンやスマホのパーツとして欠かせない”ものですし、
”金融資産としても重宝”されていますので、社会的な需要が常に高いものになります。
アサヒHDの主な事業
- 貴金属事業 約8割
貴金属のリサイクル事業(回収事業)、北米での精錬事業。 - 環境保全事業 約2割
廃棄物のごみ処理場(焼却炉)の運営
今後の「PCパーツ需要」「ごみ処理問題」を関連企業にプラスして「金融資産としての」
ゴールド関連銘柄として投資マネーが集まりやすそうな銘柄ですね。
※実際かなり株価は上がっています。
時価総額は調査時点で「1685億円」ということで中型株ですね。
今回は「アサヒHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
まずは配当利回りを見る
君とは・・・もっと早く出会いたかった。
神を恨みます・・・(笑)
「アサヒHD」の配当利回りは4%くらい。
過去を見ると高配当の傾向で「利回りが高いときに検討したい銘柄」です。
特に2020年は業績が好調で、金の価値に比例して株価があがり、
配当利回りは少し下がりました。
売上(上昇トレンドであるか?)
近年急成長!
株価上昇や、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「アサヒHD」の売上は急上昇中。
2021年3月期も2020年に引き続き20%の成長を見込んでいます。
金需要が続く限り業績に期待ができますね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を超えており、15%にも届こうかという水準
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「アサヒHD」の営業利益率は14%を超えています。
ここ数年で営業利益率は向上し、儲ける力も成長中です。
しばらく停滞していましたが近年「10%を超える高い営業利益率」を稼ぎ出せる事業に成長しています。
EPS(一株当たり当期純利益)
600円だと!?
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「アサヒHD」のEPSは200円を超えており、2021年は600円超えの予想。
EPSは平常時でも非常に高いので十分ですね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
最近、借金が増えてきました。
「アサヒHD」の自己資本率は減少中。
2021年3月期 第3四半期 決算説明資料では
”北米精錬事業でのメタル調達のため”と書かれており、
精錬事業への投資のためということがわかります。
記述を見る限りでは、リスクは限定的と書かれていますが、
こんごどこかでは自己資本比率は上昇に向かって欲しいので注目したいですね。
配当金(高いほど良い)
ここ数年利益があがって配当金も増えました。
アサヒHDの配当は、連続で増配をしています。
2021年3月期も1株配当は170円と40円もの増配予定。
ここ数年ではガンガン増配しています。
配当金がブレイクアウト
配当金が上昇トレンドに乗っています。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%を目安に
配当性向は50%以上を目安としており、利益の半分を配当として出すという政策です。
これは市場の平均からみるとかなり高い水準で、高配当銘柄として魅力的です。
配当性向を上げて株主還元を意識しているフェーズですね。
これだけ配当性向あ上がっていても、事業が成長しているところに好感が持てます。
営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは赤字になりがち
「アサヒHD」の営業CFは赤字になりがちです。
直近の決算によると、現金が営業債権に変わって流動資産となっているので問題ないということが記載にありました。
要するに”金”として流動資産になているだけなので、いつでも現金化が可能なので、
営業CFがマイナスで問題なしということです。
貴金属事業ならではの財務管理術ですね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金を積み上げている
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金、現金同等物」です。
「アサヒHD」の現金などはアップダウンを繰り返しながら増加中。
現金はあまり保有してませんが「現金同等物」を多数保有していますね。
直近は業績も好調ですし、借入金も活用して現金などの保有高を高めています。
問題なし!
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
見よ!配当性向50%の力を
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的には「利益が悪化しても耐えられる現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
アサヒHDは配当金の支払い総額も増加中。
2021年3月期は予想通りの利益が出れば、総額100億円を超えてきそうです。
【まとめ】アサヒHDは高配当の「貴金属事業」の企業
業績は絶好調。
アサヒHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 4%台 |
売上高 | ○ | 上昇中 |
EPS(1株利益) | ◎ | 600円を目指す。 |
営業利益率 | ○ | 14%は超えている |
自己資本比率 | △ | 30%台 |
1株配当 | ○ | 増配中 |
配当性向 | ○ | 50%以上目安 |
営業CF | ▲ | 安定感には不安有り |
現金など | ○ | 増加中 |
総評としては、貴金属事業ということで、今はトレンドが来ている感はありますが
金などのリサイクル事業は今後も需要がありそうですし、これだけ金融緩和がされている世界経済の中、金融資産としての金の価値も今後たかまりそうですね。
「アサヒHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】結構上がりきった感じもするが
この記事の執筆時点では株価は4,230円。
※株価が上がったので、今後株式分割で半分になる予定です。
近年の水準でいくと、株価は結構あがっており、過去最高の株価水準です。
高配当株で株価の新高値をとってくる銘柄ということで、非常に注目度が高いめいがらではありますね。
※投資は自己責任でお願いします。
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