こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、今後の経済回復時に注目していきたい、
「オービック」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「オービック」は、大企業の「統合管理ソフト」を提供する会社



「オービック」の事業は主に「基幹業務システムパッケージ(OBIC7)の販売・開発」を中心とした企業です。
基幹業務パッケージはERPとも言われ、企業のさまざまなバックオフィス業務(人事、商品管理、財務など)を統合的にシステム化できるのが特徴です。
特に大企業は、このような業務を専門で請け負う財務部や総務部といった部署もあるように、
煩雑で膨大な作業が必要になります。
そういった業務をサポートする、大企業には必須なツールで、
初期導入金額も1000万円を軽く超えてくるような大規模なシステムパッケージです。
一度導入されてしまえば、ずっと使われるのが強み
オービックの主な事業は3つ
- システムインテグレーション事業
統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売・管理。
直近ではクラウド版の需要も高まる。 - システムサポート事業
OBIC7などのソフトウェアやハードウェアの運用支援、保守 - オフィスオートメーション事業
「勘定奉行」などの奉行シリーズの販売と、印刷プリンタ、オフィス家具などの販売
時価総額は調査時点で「1兆9501億円」ということで大型株ですね。
また、オービックビジネスコンサルタント(4733)もグループ会社で上場しています。
今回は「オービック」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。



まずは配当利回りを見る



利回りはずっと低いまま
「オービック」の配当利回りは0%台です。
業績の成長と、株式市場の相場も相まって、配当の伸び以上に株価があがっています。
そのため、現時点で高配当株として検討はすべきではないと言えます。
それほど市場の期待値が高い企業です。
後述しますが、大ゴケするような企業ではないので、このあたりの安心感も株価を押し上げていますね。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)



売上は毎年微増だが堅実に上昇
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「オービック」の売上は急成長とは言えませんが、確実に成長をしてます。
急成長をしているグロース株ではないので、逆に「成長鈍化による株価下落を懸念しなくて良い」ので、そこはメリットかなと思います。
記事執筆の時点でPERは50倍くらいあるので、結構人気の銘柄だなという感想です。
それでは、オービックの強みを見ていきましょう。
営業利益率(10%以上は欲しい)



驚異的な営業利益率
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「オービック」の営業利益率は50%が目安。
この要因は粗利率にありますね。粗利率は70%くらい。
売上に対して、その原価があまりにも低いのですが、
これがソフトウェアを販売している企業の強みです。
IT産業は「モノを持たない」ので粗利率が高くできるのが強みですが、
その代表とも言えるような営業利益率ですね。
他と比べると、原価なんて無いようなものです。
もともと高い営業利益率ですが、企業努力で50%を超えてきており、このあたりも投資家に評価されていると思います。
EPS(一株当たり当期純利益)



伸びが半端ないが一旦ストップか?
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「オービック」のEPSは両方とも満たしていますね。
当期純利益も毎年伸び続けています。
しかし2021年の予想では横ばいで成長が一旦ストップしているように感じます。
今後業績が伸びないようであれば、今のバリュエーションを維持することは難しいかもしれませんね。
2021年3月期の予想は経常利益は結構伸びているので問題なさそうですが、
経常利益も伸びず、更にEPSが伸びなければ、株価が下る可能性があるかなと思います。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)



自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
90%と、借金とは無縁
「オービック」の自己資本比率はもともと高く。
近年では90%に乗せてきました。
特に言うことがないほど、財務的には問題ないと判断できますね。
配当金(高いほど良い)



配当金をあげてきている
「オービック」は毎年のように増配をしています。
2021年3月期も185円と更に増配予想。
配当も業績が好調なので増配していますね。
当たり前ですが、やはり増配に業績の影響は大きいです。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)



配当性向は40%が目安
「オービック」の配当性向は40%を目安とみて良さそうです。
業績の成長に伴い配当性向もあげてきており、株主還元の高さを伺えます。
個人的には配当性向は50%くらいまでが上限かなと思います。
営業活動によるキャッシュフロー



安定的に黒字
「オービック」の営業CFは概ね安定黒字。
ここ10年で約2倍、ここ5年で1.5倍と順調に成長できていると判断できます。
やはり営業利益率が高いので、売上が伸びると営業CFにもポジティブな影響が出やすいですね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)



もう現金が貯まり過ぎて困るレベル
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「オービック」の現金は近年は増加の一途ですね。
配当性向を上げてもまだ余りあるほど現金があるように見えます。
特に投資やM&Aなど、大きい現金を使う事もなく進んでいるので、どんどん積み上がっていますね。
現金などの保有額としては全く問題ないですね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)



今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
とりま150億くらい用意できればOKかな
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「オービック」は増配してますので、さしあたり150億くらいが1つの目安です。
配当性向が仮に50%だとしたら300億円くらい利益をだしてくれればといった所ですね。
【まとめ】オービックは「大企業の基幹パッケージ」を構築、販売する会社
今後もOBIC7の新規導入が進められるか?
オービックの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 0%台 |
売上高 | ○ | 毎年成長 |
EPS(1株利益) | ○ | 毎年成長中 300円を超える |
営業利益率 | ◎ | 50%以上 |
自己資本比率 | ◎ | 90%以上 |
1株配当 | ◎ | 増配中 |
配当性向 | ▲ | 40%くらい |
営業CF | ○ | 増加中 |
現金など | ◎ | かなり豊富 |
総評としては、企業の「総務など各種の業務のIT化の需要」に乗り、業績を伸ばせている優良な企業です。
「オービック」の今後の株価は?今は買い時かを予想する



最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】今後の決算で一喜一憂
この記事の執筆時点では株価は19,580円。
チャートは非常にきれいな右肩あがりです。
今は高値圏で推移することになるので、
相場の状況や、決算が重要になってくると思います。
ポイントは、OBIC7の新規開拓がどのくらい進むかな?という点かなと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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