株式投資・金融知識

【10年増収&増配】「イエローハット (9882)」はカー用品チェーン店を展開。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「イエローハット」の財務分析をしていきます。

イエローハットはカー用品店チェーンを展開する企業です。
オートバックスと双璧をなす企業で、国内に約740店舗を構えています。
名前は皆さんご存知かもしれませんね。

オートバックスのほうが時価総額や売上規模は大きいです。
一方、利益はイエローハットのほうが出ており、割安感からもイエローハットの方に魅力を感じます。

出光興産と業務・資本提携をしており、タイヤの販路がガソリンスタンドまで広がっている所も強みです。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

12期連続増配は好業績の証

「イエローハット」のメイン事業はタイヤなどカー用品販売&車検

カー用品、オートバイ用品以外にも不動産業も営んでいる

クルマの需要と連動して業績は好調に推移

「イエローハット」の事業利益はおもに「カー用品販売」から生み出されています。
タイヤ、カーナビ、その他アクセサリーの販売・整備などです。

高単価・高利益の「タイヤ」にフォーカスている所が特徴です。
車検も実施しています。

近年は別事業としてオートバイ関連の店舗も増やして事業拡大を行っています。

「イエローハット」はカー用品販売」がメインのチェーン店を展開。
業績は右肩あがりで長期で安定成長している企業。

今後EV車が増えてきても、クルマ自体の需要が続く限りカー用品店の業績は持続性が期待できます。

イエローハットの事業は大きく2つ

  1. カー用品・二輪用品等販売
    カー用品ショップ「イエローハット」バイク用品「2りんかん」、バイク館「SOX」中古タイヤ「トレッド」など
  2. 不動産賃貸

時価総額は調査時点で「810億円」ということで中型株ですね。
PERは7.89と割安です。

今回は「イエローハット」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「イエローハット」の配当利回りを見る


配当利回りは高い銘柄です

「イエローハット」の配当利回りは3%台です。
長期では株価が右肩あがりの銘柄のため、近年は配当利回りが下がってきています。

しかし増配により再び上昇傾向です。

株主優待はイエローハットなどで使える割引券など

全国の 「イエローハット」 「2りんかん」 「バイク館 SOX(ソックス)」 の各店舗及び「イエローハット車検センター」でご利用いただける『お買物割引券(300円割引券)』を送付いたします。1回のお買上げ金額1,000円(税込み)毎に1枚ご使用いただけます。また、全国の「イエローハット」店舗で「油膜取りウォッシャー液2.5L1本」と引換えができる『商品引換券』を1枚送付いたします。

公式サイトより
保有株数優待内容
100株以上 1,000株未満割引券10枚( 3,000円分) + 商品引換券1枚
1,000株以上 3,000株未満割引券25枚( 7,500円分) + 商品引換券1枚
3,000株以上 5,000株未満割引券40枚(12,000円分) + 商品引換券1枚
5,000株以上割引券50枚(15,000円分) + 商品引換券1枚

グループ店舗で使える割引券なので、イエローハットを利用する場合は使い勝手は良さそうです。

「イエローハット」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は大きく成長をしています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

イエローハットはの売上は安定して右肩あがり。
少しずつですが確実に成長を続けています。

二輪関連も伸びているが、メインはイエローハット

近年は都心部を中心に”クルマ離れ”が報道されています。
しかし日本全体で見ると自動車の保有台数は緩やかに上昇しています。

クルマの数が増えるのであれば、タイヤを始めとしたカー用品の需要も上昇していきます。
緩やかではありますがイエローハットの見込み客は増加していると言えます。

今後はEV自動車や自動運転の導入が進んでいても、タイヤを軸としたカー用品店であれば問題ないと言えるでしょう。

「イエローハット」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は9%ほど!

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「イエローハット」の営業利益率は9%ほど。

強豪のオートバックスより高く、小売業の全体と比較しても9%は高い水準だと言えます。

他社にはない強みを持ったビジネスを展開できていると言えます。

「イエローハット」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「イエローハット」のEPSは安定的に右肩あがりです。

きれいな増加傾向が続いています。
業績は好調ですね。

「イエローハット」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は非常に高い

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「イエローハット」の自己資本比率は76%程度です。
有利子負債が無い「無借金経営」を出来ている企業です。

財務的には問題なさそうです。

「イエローハット」の配当金(高いほど良い)


連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「イエローハット」はここ数年で大きな増配しています。
12年連続で増配をしている企業です。

2022年度も1株58円と4円の増配予定です。
毎年安定して増配が続けられます。

今後どこまで配当金の額が伸びるのかに注目です。

「イエローハットの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「イエローハット」の配当性向は30%が目安です。
近年は配当金の金額を増やしており、配当利回りが史上平均ほどになりました。

12年連続で増配をしているようです。

「イエローハット」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定推移。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「イエローハット」の営業CFは増加の傾向です。
もともと営業CFは安定感があり、事業が上手くいっていると予想できます。

「イエローハットの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は積み上がり中。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「イエローハット」の現金は上昇中です。
フリーキャッシュフローもプラスの事が多く死角は見つかりません。

更に営業CFは順調に増加しており、ビジネスが好調に推移しているかと思います。

「イエローハット」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?


配当総額は24億円を突破見込み

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「イエローハット」の配当総額は24億円とのことで、毎年増加しています。
業績がよく、増配を続けられているためです。

配当総額の推移からも、近年の好業績の影響が見られます。

「イエローハット」の当期純利益は上昇中か?


利益は過去最高を取る予想です。

「イエローハット」の当期純利益は右肩あがりです。
2022年の当期純利益は95億の予想です。

毎年利益が成長しており素晴らしいです。

【まとめ】「イエローハット」はカー用品店チェーン店を展開の企業


今後も安定業績を続けられそう

イエローハットの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3%台
売上高上昇中
営業利益率9%
EPS(1株利益)200円
自己資本比率74%
1株配当上昇傾向
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー上昇中
現金など上昇中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、売上、営業利益率などは全く問題ないと思います。

懸念としてはカー用品の未来の需要ですが、国内のクルマ保有台数は増加傾向になるので一定数の安定感を感じます。

【チャートは?割安?】「イエローハット」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

月足チャート

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【買い】長期的には上昇トレンドで今は押し目

この記事の執筆時点(21/12/8)では株価は1,632円。

好調な業績を続けており、ここまでの決算は問題ないです。
その場合、長期の月足でみた時に押し目になっていると見えます。

つまり「割安&高成長株」に当てはまると思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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イエローハットは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

イエローハット自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。

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