株式投資・金融知識

【配当利回り3.5%】「ダイワボウホールディングス (3107)」はIT機器の商社。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は業績好調の「ダイワボウHD」の財務分析をしていきます。
ダイワボウHDは「IT商社」がメイン事業の会社です。

近年は増配を繰り返して高配当化している企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

高配当化してきたので、タイミングをみて、買っていきたい所

「ダイワボウHD」は主に「IT機器」の商社企業

プラズマコイ

PC端末を中心に各種IT機器を法人向けに卸売りしている

「ダイワボウHD」の事業利益はおもに「IT機器の卸売り事業」から生み出されています。
もともとは繊維事業がメインの歴史ある企業で、そのため異業種でもある繊維セグメントもありますね。

ダイワボウHDの事業セグメントは3つ

  1. ITインフラ流通事業
    IT機器、通信サービス、ソフトウェアの卸販売
  2. 繊維事業
    繊維製品製造・加工・販売
  3. 産業機械事業
    工作機械等の製造販売

コロナ下ではテレワーク用にIT機器の需要がたかまったりGIGAスクール構想により事業が好調でした。

「ダイワボウHD」は「IT機器の卸売り」がメインの商社。
取扱い商品が多数で国内企業の3割のPCに関わる。

時価総額は調査時点で「1731億円」ということで中型株ですね。
PERは9.2倍と割安の水準です。

今回は「ダイワボウHD」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ダイワボウHD」の配当利回りを見る

プラズマコイ

配当利回りは上昇中

「ダイワボウHD」の配当利回りは3.3%です。
配当利回りは上長中でどんどん高配当化しています。

現段階では高配当株に認定をするにはあと一歩かと思いますが、
今後も業績成長や増配期待を考慮すると魅力的な水準だと思います。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「ダイワボウHD」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

売上は1兆円を突破
2022年から会計基準変更

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ダイワボウHD」の売上は上昇を続けています。
コロナ下の特需により売上高は強い伸びをしめしました。

2022年度は会計基準の変更もあり大幅減少。
実際のところも9%減少しているので減収予想ではあります。

一旦仕切り直しといったかたちですね。

営業利益は基準が変わらない。

2022年は普通に減収、減益ということですね。

「ダイワボウHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

利益率は上昇中

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
卸売り業は概ね1%〜3%です。

「ダイワボウHD」の営業利益率は3%ほど。高い水準だと言えます。
商社の仕事は「商品を仕入先から利用者に流す」ので利益率が高くなることはありません。

「ダイワボウHD」の営業利益率は上昇傾向にあり儲かりやすい構造に変化できています。

利益が残りやすいようビジネスを効率化できていますね。

「ダイワボウHD」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは200円を突破

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ダイワボウHD」のEPSは増加中で200円を突破できています。

2022年度は特需の反動で200円を割る予定ですが、高い水準であることに変わりはありません。
EPSとしてはOKで効率よく経営できていることがわかります。

「ダイワボウHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は上昇中

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ダイワボウHD」の自己資本比率は33%程度です。
そして2022年のQ1では38%まで上昇しています。

商社の特性上「商品を仕入れたときの買掛金が先行するため」自己資本比率は低めになります。
※三菱商事などの総合商社も概ね30%前後が目安です。

そのなかで有利子負債も減少しており、自己資本比率は40%も視野にはいってきました。

さすがに10%台だと怖いですが30%以上であれば問題なしの水準ですね。

「ダイワボウHD」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

増配力が高い銘柄です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ダイワボウHD」は概ね連続増配の銘柄です。

2020年は一時的に減配しましたが翌年の2021年にはほぼ倍増になって取り戻した形ですね。
2022年度も1株60円の配当は維持の予想です。

元々の配当性向が非常に低かったため近年の増配は目をみはるものがありました。
個人的には今後の増配力は少し限定的になると予想しています。

「ダイワボウHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

配当性向は30%まであがってきました。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ダイワボウHD」の配当性向は30%目安です。
過去は10%台のことも多かったですが、減益予想のため配当性向は30%まであがる見込みです。

しかし利益が回復してこれば再び配当性向が下がるか・・・もしくは増配が期待できますね。

「ダイワボウHD」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

営業CFは100億円が目安

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ダイワボウHD」の営業CFは100億円が目安です。
年度によって上振れ、下振れがあるので今後はベースラインを底上げしたいところですね。

ここ5年でみるとそこまで右肩あがりの感じもないので概ね横ばいといった印象です。

「ダイワボウHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は増加中

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ダイワボウHD」の現金は増加傾向です。
商社がメインなので投資用に現金を使わなくて済んでいますね。

そのため、有利子負債の返済をした後の「手残り」の現金が積み上がっている形になります。

現金は積み上がっていて経営環境は良好であることが伺えます。

「ダイワボウHD」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

60億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「ダイワボウHD」の配当金は増配をしているので概ね60億円がターゲットです。
自社株買いもしていないので配当総額はかなりあがってきましたね。

有利子負債も減少してきたので、いよいよ株主還元に力を注げるようになってきたように思います。

今後の増配にも期待しています。

「ダイワボウHD」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

2022年の減収は気になりますが
5年で2倍以上に成長した実績はすごい!

「ダイワボウHD」の当期純利益は200億円を突破しました。
2022年のガイダンスは185億円ですが、それでも過去3番目の利益高になる予想です。

2023年に減益トレンドにはいると株価には大ダメージでしょう。
株価を維持するためには、最低限200億円前後の利益は残す必要がありそうです。

【まとめ】「ダイワボウHD」は「利益が急成長」したIT商社

プラズマコイ

2022年はブレーキなのでその後がどうなるか

ダイワボウHDの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3.3%
売上高上昇中
2022年はブレーキ
営業利益率3%
EPS(1株利益)200円あたり
自己資本比率30%
1株配当増配
配当性向30%
営業キャッシュフロー近年は横ばい
現金など増加中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、割安&高配当化の株です。
2022年は業績が一旦ブレーキ予想なのでその後、業績が再び右肩あがりになるシナリオを予想すなら今は買い場といえるかもしれません。

高配当株として買うなら減配リスクは少ないのでいま買っても良さそうです。

【チャートは?割安?】「ダイワボウHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】高配当株とみるならそろそろ買い始めても良いかも

この記事の執筆時点(21/10/02)では株価は1,797円。

ここ数年は利益がかなり成長したため株価も上昇しています。
現在もPERは9倍台なので割安だとは思います。

2022年のガイダンスを見ると、しばらくは株価は停滞すると予想されるので長期保有を前提とするなら買っても良さそうです。

※投資は自己責任でお願いします。

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