プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は業績好調の「ダイワボウHD」の財務分析をしていきます。
ダイワボウHDは「IT商社」がメイン事業の会社です。
近年は増配を繰り返して高配当化している企業です。
ダイワボウHD (3107)はIT機器の商社です?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) October 2, 2021
配当落ちや弱含みの相場状況により配当利回りが3.5%近くと高配当化してきました?
増配傾向でもありPERも上昇して9倍になりました。
それでもPER 9倍はまだ割安水準です?
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
高配当化してきたので、タイミングをみて、買っていきたい所
- 「ダイワボウHD」は主に「IT機器」の商社企業
- 「ダイワボウHD」の配当利回りを見る
- 「ダイワボウHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ダイワボウHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「ダイワボウHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ダイワボウHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ダイワボウHD」の配当金(高いほど良い)
- 「ダイワボウHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ダイワボウHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ダイワボウHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ダイワボウHD」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「ダイワボウHD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ダイワボウHD」は「利益が急成長」したIT商社
- 【チャートは?割安?】「ダイワボウHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ダイワボウHD」は主に「IT機器」の商社企業
PC端末を中心に各種IT機器を法人向けに卸売りしている
「ダイワボウHD」の事業利益はおもに「IT機器の卸売り事業」から生み出されています。
もともとは繊維事業がメインの歴史ある企業で、そのため異業種でもある繊維セグメントもありますね。
ダイワボウHDの事業セグメントは3つ
- ITインフラ流通事業
IT機器、通信サービス、ソフトウェアの卸販売 - 繊維事業
繊維製品製造・加工・販売 - 産業機械事業
工作機械等の製造販売
コロナ下ではテレワーク用にIT機器の需要がたかまったりGIGAスクール構想により事業が好調でした。
時価総額は調査時点で「1731億円」ということで中型株ですね。
PERは9.2倍と割安の水準です。
今回は「ダイワボウHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「ダイワボウHD」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇中
「ダイワボウHD」の配当利回りは3.3%です。
配当利回りは上長中でどんどん高配当化しています。
現段階では高配当株に認定をするにはあと一歩かと思いますが、
今後も業績成長や増配期待を考慮すると魅力的な水準だと思います。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- キャピタルゲインを狙えるか?
- 配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「ダイワボウHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は1兆円を突破
2022年から会計基準変更
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ダイワボウHD」の売上は上昇を続けています。
コロナ下の特需により売上高は強い伸びをしめしました。
2022年度は会計基準の変更もあり大幅減少。
実際のところも9%減少しているので減収予想ではあります。
一旦仕切り直しといったかたちですね。
2022年は普通に減収、減益ということですね。
「ダイワボウHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
利益率は上昇中
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
卸売り業は概ね1%〜3%です。
「ダイワボウHD」の営業利益率は3%ほど。高い水準だと言えます。
商社の仕事は「商品を仕入先から利用者に流す」ので利益率が高くなることはありません。
「ダイワボウHD」の営業利益率は上昇傾向にあり儲かりやすい構造に変化できています。
利益が残りやすいようビジネスを効率化できていますね。
「ダイワボウHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは200円を突破
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ダイワボウHD」のEPSは増加中で200円を突破できています。
2022年度は特需の反動で200円を割る予定ですが、高い水準であることに変わりはありません。
EPSとしてはOKで効率よく経営できていることがわかります。
「ダイワボウHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は上昇中
「ダイワボウHD」の自己資本比率は33%程度です。
そして2022年のQ1では38%まで上昇しています。
商社の特性上「商品を仕入れたときの買掛金が先行するため」自己資本比率は低めになります。
※三菱商事などの総合商社も概ね30%前後が目安です。
そのなかで有利子負債も減少しており、自己資本比率は40%も視野にはいってきました。
さすがに10%台だと怖いですが30%以上であれば問題なしの水準ですね。
「ダイワボウHD」の配当金(高いほど良い)
増配力が高い銘柄です。
「ダイワボウHD」は概ね連続増配の銘柄です。
2020年は一時的に減配しましたが翌年の2021年にはほぼ倍増になって取り戻した形ですね。
2022年度も1株60円の配当は維持の予想です。
元々の配当性向が非常に低かったため近年の増配は目をみはるものがありました。
個人的には今後の増配力は少し限定的になると予想しています。
「ダイワボウHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%まであがってきました。
「ダイワボウHD」の配当性向は30%目安です。
過去は10%台のことも多かったですが、減益予想のため配当性向は30%まであがる見込みです。
しかし利益が回復してこれば再び配当性向が下がるか・・・もしくは増配が期待できますね。
「ダイワボウHD」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは100億円が目安
「ダイワボウHD」の営業CFは100億円が目安です。
年度によって上振れ、下振れがあるので今後はベースラインを底上げしたいところですね。
ここ5年でみるとそこまで右肩あがりの感じもないので概ね横ばいといった印象です。
「ダイワボウHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加中
「ダイワボウHD」の現金は増加傾向です。
商社がメインなので投資用に現金を使わなくて済んでいますね。
そのため、有利子負債の返済をした後の「手残り」の現金が積み上がっている形になります。
現金は積み上がっていて経営環境は良好であることが伺えます。
「ダイワボウHD」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
60億円くらいが配当総額のターゲット
「ダイワボウHD」の配当金は増配をしているので概ね60億円がターゲットです。
自社株買いもしていないので配当総額はかなりあがってきましたね。
有利子負債も減少してきたので、いよいよ株主還元に力を注げるようになってきたように思います。
今後の増配にも期待しています。
「ダイワボウHD」の当期純利益は上昇中か?
2022年の減収は気になりますが
5年で2倍以上に成長した実績はすごい!
「ダイワボウHD」の当期純利益は200億円を突破しました。
2022年のガイダンスは185億円ですが、それでも過去3番目の利益高になる予想です。
2023年に減益トレンドにはいると株価には大ダメージでしょう。
株価を維持するためには、最低限200億円前後の利益は残す必要がありそうです。
【まとめ】「ダイワボウHD」は「利益が急成長」したIT商社
2022年はブレーキなのでその後がどうなるか
ダイワボウHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3.3% |
売上高 | ◯ | 上昇中 2022年はブレーキ |
営業利益率 | ▲ | 3% |
EPS(1株利益) | ◯ | 200円あたり |
自己資本比率 | ◯ | 30% |
1株配当 | ◯ | 増配 |
配当性向 | ◯ | 30% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 近年は横ばい |
現金など | ◎ | 増加中 |
総評としては、割安&高配当化の株です。
2022年は業績が一旦ブレーキ予想なのでその後、業績が再び右肩あがりになるシナリオを予想すなら今は買い場といえるかもしれません。
高配当株として買うなら減配リスクは少ないのでいま買っても良さそうです。
【チャートは?割安?】「ダイワボウHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】高配当株とみるならそろそろ買い始めても良いかも
この記事の執筆時点(21/10/02)では株価は1,797円。
ここ数年は利益がかなり成長したため株価も上昇しています。
現在もPERは9倍台なので割安だとは思います。
2022年のガイダンスを見ると、しばらくは株価は停滞すると予想されるので長期保有を前提とするなら買っても良さそうです。
※投資は自己責任でお願いします。
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そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。
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