株主優待の株

【営業利益率45%】日本M&Aセンター(2127)は「事業継承のため」経営者同士をマッチングする会社。株価は?今は買いなのか?

こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は毎年の業績成長が著しい「日本M&Aセンター」の財務分析をしていきます。
業績は絶好調!PERも絶好調(笑)な銘柄です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

結論:過去最高のPERなので、40倍台になったら割安になる銘柄です

※2022/2/14 のIRで不正会計(M&A案件の最終契約が成立してないにも関わらず、営業担当者が契約書の写しを偽造して四半期末日までに成立した契約と虚偽の報告を行っていた)が報告されてています。

「日本M&Aセンター」は主に「事業継承」を仲介する企業

2021年7月30日発表の「決算説明資料」より引用
プラズマコイ

経営者同士のマッチング事業です

「日本M&Aセンター」の事業利益は主にの「M&A仲介」の事業で生み出されています。

最近は日本も高齢化が進み、中小企業の社長さんは事業継承に悩みを抱えています。
そんな時、関係している金融機関や会計事務所を通じて「日本M&Aセンター」に連絡が入り、そこから経営者同士のマッチングが開始されるというビジネスモデルです。

M&Aと聞くと大企業同士の買収イメージもありますが「日本M&Aセンター」は多くが中小企業ということも特徴ですね。

「日本M&Aセンター」は「事業継承」のマッチング企業
営業利益が45%というコンサル業界に似たビジネスモデルです。

在庫を持たないビジネスモデルで、営業利益率が高い所が特徴です。
また、近年は社員数も増加傾向で需要が増加していると伺える点も注目だと思います。

日本M&Aセンターのセグメントは1つ

  1. M&Aコンサルティング事業

時価総額は調査時点で「1兆231億円」ということで大型株ですね。
PERは83倍とかなり割高と見ていいかと思います。
今後の成長力に陰りが見えたら株価が半額になるという場面も想定されます。

今回は「日本M&Aセンター」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

ちなみに、数年前にこんな本もプチ流行しましたね。

チェックは「IR BANK」で行う

今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。

※ページの下の方に「決算まとめ」のリンクがあります。

「日本M&Aセンター」はPERが常に高く「割安」

プラズマコイ

この株の割安度はPER40倍台から

一般的な株価の割安水準は、業種により異なりますがPER15倍が目安と言われています。

そんな中「日本M&Aセンター」の過去のPERを見てみると現在の83倍はかなり過熱感があると見ていいでしょう。

2020年3月のコロナショック以降、株価が倍になっています。
このタイミングで高齢社長の事業継承への注目度が高まっていると考えられます。

事業継承は一朝一夕で話がまとまる案件ではないので、このトレンドがどこまで続くかが1つのポイントになりそうです。

「日本M&Aセンター」の配当利回りを見る

プラズマコイ

配当狙いで買う株ではないですね。

「日本M&Aセンター」の配当利回りは0%台です。
これだけのグロース銘柄ですので、配当利回りは低い水準で推移しています。

株主優待はお米

対象株数優待品
100株以上かつ1年以上継続保有お米5kg

株主優待はお米5kgです。日本人にとっては嬉しい優待ですね。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「日本M&Aセンター」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

毎年20%の成長力が魅力の銘柄

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「日本M&Aセンター」の売上は二桁成長を続けています。
2022年のガイダンスが弱いのは気になる所ですが”終わってみれば売上も400億弱に着地”する可能性もあると思っています。

日本の人口動態を考えると「中小企業の跡継ぎ問題」は製造業などで、これからも一定数は発生することが見込めると思います。

しかし一般投資家にとっては身近な話題ではないのでちょっと肌感覚がで捉えづらい事業ですね。

「日本M&Aセンター」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

営業利益率は45%

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「日本M&Aセンター」の営業利益率は45%ほど。

文句なしの高利益率ですね。
コンサル業ですので、費用は基本的には”人件費のみ”と言った所でしょうか、

中期経営計画を見ても、ITやDXなどのトレンドの技術をつかって営業利益45%を維持しつつ成長をしていく方針のようです。

「日本M&Aセンター」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは上昇傾向だが低い

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「日本M&Aセンター」のEPSは上昇中ですが36円とちょっと低いですね。

2021年4月に株式分割をしています。
人気株なので、個人投資家向けの流動性を高めたいといった意図がありそうです。

そういう意味ではEPSは伸び続けていればokという視点を持っていきたいと思います。

「日本M&Aセンター」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は60%くらいを維持

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「日本M&Aセンター」の自己資本比率は80%前後で推移をしています。

非常に高い自己資本比率で、有利子負債もほとんどないですね。
財務的には問題なしです。

「日本M&Aセンター」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

連続増配の企業です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「日本M&Aセンター」は少しずつですが連続で増配をしている銘柄です。
2022年度の予想では18円と過去と比較すると大幅な増配を実施予定です。
※2022年は三十周年の記念配当を含む

業績が伸びている限りは増配も期待できる企業ですね。

「日本M&Aセンター」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

配当性向は50%近くまであがってきました

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「日本M&Aセンター」の配当性向は40%を目安としているようにみえます。
基本的には40%を目安に、記念配当を行う場合は50%以下を目安にしているように見えます。

株主還元の意識は株主優待のお米からも見て取れます。
株主還元が強い企業といえるでしょう。

「日本M&Aセンター」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

近年の営業CFは100億円を超える

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「日本M&Aセンター」の営業CFは近年は強い伸びをしています
事業が順調なことがうかがえます。

長期では右肩あがりの営業CFなのでこの点は心配なく、上手に事業運営ができています。

「日本M&Aセンター」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

好調な業績とともに事業資金も追加

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「日本M&Aセンター」の現金は増加中で2021年には400億を突破しました。
400億円に乗った理由は「定期預金の解約」が主な所ですね。

意図は不明ですが、手元資金を厚めにしたい理由があるのでしょうね。

「日本M&Aセンター」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

50億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「日本M&Aセンター」は連続増配の企業です。
そのため当面は50億円くらいを配当総額のターゲットにしたいところです。

業績が好調の企業で、キャッシュフローからみて配当の支払いに関しては心配はないですね。
現金は事業に使う用がメインかと思いますが、現金保有額からも減配リスクは比較的すくないと見ています。

「日本M&Aセンター」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

右肩あがりの業績

「日本M&Aセンター」の当期純利益は毎年成長を達成しています。
常に伸び続けているのは投資家にとってはポジティブです。

経営者や社員にとっては成長を義務付けられているという意味でプレッシャーがかかる場面が続きそうです。

今後も成長を見守っていきたいと思います。

【まとめ】「日本M&Aセンター」は「事業継承」の仲介会社。高齢化社会での事業の引き継ぎを扱う。

プラズマコイ

次世代へのバトンを渡すお手伝い

日本M&Aセンターの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高毎年成長中
営業利益率45%
EPS(1株利益)30円台
自己資本比率80%前後
1株配当連続増配
配当性向40%目安
営業キャッシュフロー成長中
現金など当面は問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、ここまでは基本的には文句のつけようがない成長性、財務力です。

PERが83倍と高いので、成長を義務付けられている企業と言えます。
決算を1度ミスするとその後は株価の下落は必至ですね。

【チャートは?割安?】「日本M&Aセンター」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】今は入りづらい

この記事の執筆時点(21/08/2)では株価は3115円。
ガイダンスが弱気であることと、高いPERの現状は初心者投資家にはリスクが高いです。

21/7/30の決算はよかったので、次回以降も毎回決算に注目して機動的に売買をしたい銘柄ですね。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

日本M&Aセンターは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

日本M&Aセンター自体は1単元(100株)を買おうとすると記事執筆時点の株価では30万円ほど必要です。

高値圏にある今、初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。

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マネックス証券の「銘柄スカウター」です。

以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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