こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株として人気の科研製薬の財務状況をチェックしていきたいと思います。
事業内容は「医家向けの関節機能改善剤や動脈硬化症治療薬等が主力」としている製薬会社です。
「科研製薬(証券コード 4521)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「科研製薬」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
最近、高配当化している!
科研製薬は直近では、2%台の利回りでしたが、ここ最近で一気に高配当化されてきました。
業績を確認しつつ、下値で拾っていくことを検討してみても良いかもしれません。
業績をチェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
近年は右肩下がり
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
科研製薬は売上が右肩下がりで、ここが高配当化している理由と見て良さそうです。
売上減少の理由は決算短信から
「薬価改定や新型コロナウイルス感染症拡大による医療機関への受診抑制の影響」業績が回復してきそうな兆しはあまり見られません。
EPS(一株当たり当期純利益)
EPSは驚異的な水準ですね
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが目安ですが、楽々クリアですね。
しかしながら、業績の低下と共にEPSも悪化している部分が気になります。
EPSが100円は優秀企業の1つの目安です。
その指標からすると十分優秀です
営業利益率(10%以上は欲しい)
売上から経費を引いたのが「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、市場平均は7%なので、
営業利益率が20%を超えているのは驚異的といえます。
また、2021年はダメージを受けていますが、
それ以前は、売上に比べて営業利益の落ち込みが軽い所もポイントです。
いずれにしろ依然として高い営業利益率です
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は80%台で更に増加中
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜をチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
科研製薬は自己資本率が80%台で絶賛上昇中。
利益を毎年積み上げている財務安定企業と言えます。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っていると貰えるお金」です。
近年は150円で維持
2021年3月期はも年間配当は150円と配当は維持予定です。
減配をする気配はなく安定的な配当株を探している我々にとって好材料ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
配当性向は30%台余力がある!
配当性向は「市場平均の30%と同等」で、
まだまだ増配余力のある企業ですね。
多少業績が悪化しても配当を維持することが可能な収益力です。
営業活動によるキャッシュフロー
基本的にプラスに出来る企業
営業活動にキャッシュフローは簡単に言うと「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
本業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
非常に手堅いビジネスで、安定的に稼いでいけるビジネスです。
多少の不況でも、確実に利益は積み上げられますね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
基本的には現金は多い方がいいです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
現金は徐々に積み上がっていっていますね。
総還元額(現金などの何パーセントか?)
総還元額は「配当金総額 + 自社株買い」で行った
株主還元の総額です。
配当金60億円+自社株買い40億円くらい
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、
現金などの内部留保で配当が賄えれば、配当維持が期待できるということです。
現状の財務状況であれば、短期的に業績が悪化しても、配当金は十分支払えそうです。
【まとめ】科研製薬は売上悪化で高配当したが、収益力、財務力がある評判の企業
非常に堅調なビジネスを行っている企業
科研製薬の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 3%台 |
売上高 | ✕ | 右肩下がり |
EPS(1株利益) | ◎ | 300〜400円 |
営業利益率 | ◎ | 20〜30% |
自己資本比率 | ◎ | 80%以上で上昇中 |
1株配当 | ○ | 配当維持 |
配当性向 | ○ | 30%目安 |
営業CF | ◎ | 基本的にプラス |
現金など | ◎ | 年々上昇している |
非常に盤石な基盤があるので、業績悪化の可能性を折り込みつつ、
配当利回りが3.75〜4%くらいならポートフォリオの1部に入れても良いかもしれません。
※投資は自己責任でお願いします。
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