こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は高配当株の「ふくおかファイナンシャルグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「ふくおかFG」は主に「九州の3つの銀行」を運営する持ち株会社
「ふくおかFG」は、九州の銀行の持ち株会社です。
グループ会社の中で主に3つの銀行(福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行)がメインですね。
収益のほとんどは「貸出金利息」ですね。銀行はお金を貸して、その金利で利益をあげるのが一般的です。
以下の資料を見ると、個人や法人、政府にもお金を貸している事がわかりますね。
金利が高ければ収入が高くなり、
金利が低ければ収入も低くなります。
銀行業は、金利には関係なく、たくさん貸せば貸すほど儲かる仕組み(ちゃんと返してくれれば)ですので、
貸し出し金額の額にも注目していきたいですね。
ふくおかFGの主な事業、収入
- 貸出金利息(全体の約8割)
個人や法人へのローンなどの貸し出し金利。 - 有価証券利息配当金(全体の約1割)
国債や企業の株などの配当金 - 役務取引等収益(全体の約1割)
証券会社の手数料などの業務利益
時価総額は調査時点で「4155億円」ということで中型株ですね。
今回は「ふくおかFG」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
近年はいつ買っても高配当ですね
「ふくおかFG」の配当利回りは4%くらいです。
高配当な銀行株でで「安定の高配当銘柄」です。
近年、配当金をあげてきており、株価が低迷気味なので配当利回りが向上しています。
その結果、魅力的な高配当銘柄になりました。
それでは業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年成長をしている
株価上昇や、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
銀行業の場合は経常収益ですね。
「ふくおかFG」の経常収益は上昇。
合併の効果などで、近年は盛り返していることがわかります。
経常利益(上昇傾向か?)
そこそこ安定している
ふくおかFGは、2020年はコロナの影響で「貸し倒れ引当金が増えた」ことにより赤字でした。
2021年3月期はそこから復活して黒字転換の予定です。
今後は利益が上昇するか、下降していくかは正直予想しきれない部分がありますが、一気に崩れるリスクは低いかなと思います。
EPS(一株当たり当期純利益)
概ね200円くらいと高い
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「ふくおかFG」のEPSは200円くらいと高い水準です。
近年もコロナ以前までは伸びていました。
今後の見通しは予想が難しいですが高い水準を保ってくれそうです。
自己資本比率:高いほど良い(銀行業はあまり気にしない)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
・・・と言いながら、銀行業の場合は基本的には低くなります。
銀行は、他人の資本(預金)を貸し出した金利で儲けるビジネスモデルなので低くても問題無しです。
銀行なので自己資本比率は低いけどOK
「ふくおかFG」の自己資本率は3%くらいです。
預金が増えれば増えるほど自己資本比率も下るので、どんどん低くなっていくビジネスモデルとも言えます。
配当金(高いほど良い)
配当金は少しずつ増配。
そろそろ限界っぽい感じではあります。
「ふくおかFG」の配当は、近年は連続で増配をしています。
株主還元の意識は高めで、ここは嬉しい所です。2021年も85円で配当維持の予想です。
これ以上の増配は利益が出ない限りは難しそうな感じです。
それでも配当性向はそこまで高くないので、今の利益水準を保てれば配当は維持できそうです。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%を超えそうです。
配当性向は35%まで引き上げることを明言されていますね。利益ごとの配当金のテーブルまで用意するという、株主還元の意識は素晴らしいです。
当期純利益が600億円になるようであれば、株価も流石にあがっていることが予想できます。
利益をそこまで上げられるかはわかりませんが、
なんだかんだ言っても銀行は底堅い事業ですね。
営業活動によるキャッシュフロー
銀行業なので基本的には黒字
「ふくおかFG」の営業CFは近年はギリギリと言った所。
銀行業は、キャッシュ・フローは様々な項目で増減するので、単純に判断しづらいですが、三菱UFG銀行や、三井住友FGの営業CFは安定的に黒字であることから考えて、あまり良い印象には見えません。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
これまた預金が積み上がっていますね
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金、現金同等物」です。
「ふくおかFG」は銀行なので、基本的には個人の預金が積み上がっていく・・・かと思えば近年はその額もそれほど高くありません。
営業CFもあまりプラスになっていないので、現金などの積み上げも鈍化していることが予想できます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
158億くらい配当支払いが必要です
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的には「利益が悪化しても耐えられる現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「ふくおかFG」の配当金の支払い総額を考えると、
今の配当水準を維持しようと思うと年間の利益は400億くらいは維持して欲しいところですね。
【まとめ】ふくおかFGは九州を地盤にした銀行業の会社
高配当だが、メガバンに比べて魅力はどこにあるだろう?
ふくおかFGの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 4%台 |
売上高(経常収入) | ○ | 上昇中 |
EPS(1株利益) | ○ | 200円以上で高い |
経常利益 | ▲ | 今後はどうか? |
自己資本比率 | ー | 3%だが銀行なのでok |
1株配当 | ○ | 85円で配当維持 |
配当性向 | ○ | 35%目安 |
営業CF | △ | 近年収益あっか |
現金など | △ | 近年増えていない |
総評としては、銀行なので倒産リスクは低く、高配当銘柄でもあるので魅力的ではあるものの、高配当目的ならばメガバンクの株を買えば良いかと思います。
「ふくおかFG」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】今後の株価上昇は限定的に見える。
この記事の執筆時点では株価は2,174円。
金融株のトレンドが続けば株価は上昇するかと思いますが、
ポイントはメガバンクよりこちらの株の方が有望な場合のみ買いの判断になります。
現状でそこまで魅力的な要素は見当たりません。
※投資は自己責任でお願いします。
「再生可能エネルギーの銘柄分析の一覧」になります。
関連コンテンツです。
IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。
こちらも似たような堅調さがある企業ですね。
総合商社7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
化学メーカー7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
https://manabinomado.com/money_investment/%e3%80%90%e9%ab%98%e9%85%8d%e5%bd%93%e3%80%91%e3%80%8c%e4%b8%89%e4%ba%95%e4%bd%8f%e5%8f%8b%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%978ドコモとKDDIの財務分析です。
高配当株の代名詞、JT(日本たばこ産業)へ投資する際の注意点です。