こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、今後の成長の期待値が高い
「エフティグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「エフティグループ」は「ネットワークインフラ運用」が主な収入源の企業
「エフティグループ」の事業は「主にネットワークインフラ事業」を行っています。
主に個人向け、法人向けに電気プランの「エフエネでんき」など小売事業を営みながら、
利益の多くは「法人向けの情報機器の販売・保守が稼ぎ出している」ことがわかります。
その中でも、毎月の定額収入(ストック収益)を重視しています
電気は景気が悪くなっても、簡単に止めることができない「社会的インフラ」のためここの収入を増やして、安定的に収益をあげられる体質になっていく事を目指しています。
エフティグループの主な事業、収入源
- ネットワークインフラ事業
「エフエネでんき」など小売電力・光回線等のインフラや節水装置等のストックサービスの企画・開発・販売・運営 - 法人ソリューション事業
中小企業及び個人事業主向けにUTM・ファイルサーバ・セキュリティ商品など情報通信機器等の販売・施工・保守サービス
決算説明資料からも、ストックサービス(サブスクリプションのような定額収入)の強化に力をいれていることがわかります。
時価総額は調査時点で「464億円」ということで小型株ですね。
今回は「エフティグループ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
結構ずっと高配当ですね
「エフティグループ」の配当利回りは4%台です。
現段階で高配当銘柄として注目すべき銘柄です!
ここ5年の利回りでみると、いつ買っても大損はしない銘柄ですね。
100株を買っておいて”暴落時に含み損を抱えたらもう100株買えば問題なし”といった安定的な配当を出してくれる優良企業です。
配当利回りが高いので株価の上昇は限定的と予想されますが、
- キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当利回りの伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
概ね右肩あがりだったが一旦ブレーキ
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「エフティグループ」の売上は上昇中でしたが、2021年は一旦ブレーキ。
今後、下降トレンドになるようであれば注意が必要です。
営業利益率(10%以上は欲しい)
15%を超えると予想
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「エフティグループ」の営業利益率は10%を超えています。
2021年3月期も高い営業利益率を維持しているので、利益体質な事業を営んでいると言えます。
2021年3月期も売上高は減少見込みですが営業利益ではプラスになる見込みで ”より” 儲かる会社になってきています。
EPS(一株当たり当期純利益)
毎年伸びています。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「エフティグループ」のEPSは100円を超えており、近年上昇中です。
当期純利益も伸びており、EPSが右肩あがりなのは非常に好感が持てます。
EPSがここ数年間で、これだけ右肩あがりの企業は珍しいです。
優良企業の匂いがしますね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
40%は超えている。
「エフティグループ」の自己資本率は40%を超えており上昇中です。
近年は自己資本比率は減少気味でしたが、一旦下げ止まった形です。
過去の年別の推移を見ていくと、60%にはいかないくらいを目処に、
借入金を使って事業を成長させてきたことがわかります。
配当金(高いほど良い)
増配に次ぐ増配!
「エフティグループ」の配当は連続で増配をしています。
近年配当性向を大幅に上げてきた結果、1株配当も大幅にアップしています。
2021年3月期の予想でも63円と増配見込みです。
ただ、そろそろ増配もストップしそうで、今後はどこまで配当を維持できるかがポイントになってきます。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%を目安としている模様
「エフティグループ」の配当性向は50%をあたりとなっています。
2021年3月期 第3四半期 決算説明資料にもそのことが明記されていましたね。
配当性向50%は高いのか?低いのか?を見るには以下のグラフが参考になるでしょう。
配当性向が50%というのは、決して低くはないですが、
高配当株の銘柄として旨味がでてくるギリギリのラインです。
これが60%以上になってくると、無理して配当をしている可能性が高くなってくるので、
配当性向が50%というのは、見方によっては、最大の株主還元の意識ととれるのです。
営業活動によるキャッシュフロー
基本黒字だが、リアルタイムで現金を稼ぐ力は弱めの企業
「エフティグループ」の営業CFは概ね毎年黒字ですが上下が激しいです。
毎年安定的に、当期純利益はあがっているのですが、現金として入金されるタイミングがずれがちということでしょう。
基本的に会社経営は「売掛金は早く回収して、買掛金の支払いはなるべく遅らせる」のが良いキャッシュフローと言われています。
いま注力している「ストック収入」による毎月の安定収入が軌道に乗れば、営業CFも安定します。
そうなれば、より安心して見ていられる企業になりますね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
安定的に現金を積み上げている。
2020年は借金を返済しました。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「エフティグループ」の現金などはどんどん積み上がっています。
2020年は大きめの借金返済があったので現金は減少していますね。
今後、再び利益を積み上げていってくれるものと思います。
問題なし!
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
徐々に増加。
20億円以上は見ておきたい
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
今の資産状況だと、業績を維持できないと減配は必至ですね。
利益と、現金を稼いで、安定配当に期待したい!
【まとめ】エフティグループは安定業績の「ネットワークインフラ」の企業
堅調な業績だが、財務基盤はまだまだ整備が必要
エフティグループの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4%台 |
売上高 | ▲ | 基本は上昇トレンド |
EPS(1株利益) | ◎ | 120円くらいで上昇中 |
営業利益率 | ○ | 15%に届く予想 |
自己資本比率 | ▲ | 40%台 |
1株配当 | ◎ | 連続増配 |
配当性向 | ▲ | 50% |
営業CF | ▲ | 安定しない |
現金など | ▲ | 少し心もとない |
総評としては、高配当で業績も良い優良企業だと思います。
一方、財務やキャッシュフローといった部分では腰の弱さもみられますね。
「エフティグループ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】とても微妙な水準
この記事の執筆時点では株価は1,445円。
高配当株で、業績も堅調でPERも12倍あたりなので、割安と見てここで買っても良い気もします。
一方、チャート的には、高配当株として買うなら1200円くらいが絶妙だったと思いますし、
そういう意味では、絶好の買い場は過ぎたのかなとも思います。
また今後の株価上昇を狙うなら、1500円を上に抜けてくれるあたりで買うのが良さそうです。
※投資は自己責任でお願いします。
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