プラズマコイです(^^)
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今回は、高配当株で配当金銘柄への投資時に候補銘柄としたい
「りそなHD」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「りそなHD」はりそな銀行などを保有。銀行は「利息で儲ける」ビジネス
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「りそなHD」の配当利回りを見る
- 「りそなHD」の売上は(上昇トレンドであるか?)
- 「りそなHD」の経常利益は伸びているか?
- 「りそなHD」のEPS(一株当たり当期純利益)は?
- 「りそなHD」の自己資本比率:一般的には高いほど良い(最低40%)
- 「りそなHD」の配当金(高いほど良い、増配していると良い)
- 「りそなHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「りそなHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「りそなHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「りそなHD」の配当金の支払い額(今後も安定的に支払い可能か?)
- 【まとめ】りそなHDは業績下降中の銀行業界の企業
- 「りそなHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「りそなHD」はりそな銀行などを保有。銀行は「利息で儲ける」ビジネス
「りそなHD」の事業収益は、主に「お金を貸して利息」からもたらされています。
りそなHDというより傘下の「りそな銀行」が実際は事業を行っています。
りそな以外でも「銀行業」は概ね同じ事業モデルですね。
ほかの収益源では、個人の投資信託など売買する時などの「取引手数料」が結構重要な収入源になっています。
その他、株や債券からの利息、配当金の収入もありますね。
りそなHDの主な3つの収入源
- 貸出利息・・・法人に事業用のお金を貸したり、個人に住宅ローン用にお金を貸したりして、金利で収益を得る
- 投資信託などの手数料・・・投資商品の取引手数料
- 株や債権の配当金・・・株や債権からの配当金・利息
一番は金利収入ですね
その他では、子会社である「関西みらいフィナンシャルグループ」の完全子会社化が現在進捗中ですね。
時価総額は調査時点で「1兆616億円」ということで大型株です。
今回は「りそなHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「りそなHD」の配当利回りを見る
6%の時期もある!
近年は高配当化になっている。
「りそなHD」の配当利回りは近年高騰しています。
これは高配当銘柄として魅力的・・・というより少し高すぎる気がします。
コロナショックでは6%という高水準になっています。
他の銀行業と同様、市場は「株価が高すぎると評価」していると言えそうです。
株主優待もありますが、それほど魅力的ではないです。
プラズマコイのように、りそな銀行がメインバンクではない投資家にとってはなおさらです。
これは罠銘柄というより、皆さんも御存知の通り「日本は空前の低金利」によって、
今後の業績成長が期待できないという期待値の低さから来ています。
日本が好景気になって
「金利があがらないと株価もあがらない」
株価を支えているのは、機関投資家なので、
成長しそうもない銀行株に資金はあつまりません。
一方、現在の収益体質をみると簡単には潰れないということで
「高配当株投資」としては銀行株には一定の魅力があるのも事実です。
株主優待はクラブポイント
対象株数 | 月間ポイント数 |
---|---|
100株 | 20ポイント(年間240ポイント) |
500株 | 25ポイント(年間300ポイント) ※以降、100株ごとに5ポイントを追加贈呈 |
4000株 | 200ポイント(年間2,400ポイント) |
クラブポイントはdポイントやpontaポイントに交換すれば1ポイント1円相当として使うことができます。
しかし100株では年間に240ポイントしか貯まらないので株主優待自体の魅力度は薄いでしょう。
「りそなHD」の売上は(上昇トレンドであるか?)
下がり気味だけど、思ったより悪くないかも?
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「りそなHD」の売上は減少中。
7000億円台から、9000億円弱と営業収益(売上)は改善しています。
2021年は3Qの決算からは、営業収益は減収になりそうな気配です。
「りそなHD」の経常利益は伸びているか?
近年じりじりと減少だが、結構耐えている
経常利益は下降トレンドですが、それでも2000億円は死守しています。
ここが1000億台にはいって、1000億を切るようになってくると印象としてはヤバいですが、
現状ではそこまで悲観的にならなくても良いとも感じます。
「りそなHD」のEPS(一株当たり当期純利益)は?
めっちゃ減少トレンド
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「りそなHD」のEPSは減少トレンドです。
単純に利益がさがっているので、ここは当期純利益と比例してくるところですね。
当期純利益もチェックしてみます。
当期純利益は、2021期は2008年以降では最低の1200億円を予想しています。
現状の進捗率をみると、1200億円は超えてくるかなと思うところですが、
やはり「貸出利息からの収入が落ちている」のが痛いですね。
「りそなHD」の自己資本比率:一般的には高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょうといつもなら言うのですが、
銀行は、他人の資本(預金)で行うビジネスなので低くても問題ありません。
顧客の預金(負債)が増えれば自己資本比率は減っていく
「りそなHD」の自己資本率はどんどん減っていますが、
これはお客さんからの預金(銀行にとっては一時的に預かっている負債)が会計上このように形状されるので問題はないですね。
「りそなHD」の配当金(高いほど良い、増配していると良い)
1株21円を今後維持できるか!?
りそなHDは連続増配銘柄です。
しかし、2020年、2021年(予想)は1株21円と、配当維持となっています。
増配はそろそろ限界か!
現状では増配余力はあまり無いという見方ができますね。
「りそなHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%が目安
配当性向はそれほど高くはない水準です。
公式サイトによると配当性向は「中期的に45%前後」を目安としている。と書かれています。
増配余力は、ありませんが配当性向が45%程度で配当金を出し続けてくれれば、高配当株投資としては一部に入れても良いかもしれませんね。
「りそなHD」の営業活動によるキャッシュフロー
概ねプラスになります。
「りそなHD」の営業CFは概ねプラスになっています。
銀行業なので「営業CF」は、顧客からの預金による増加なども含むので基本的にはプラスになります。
一般の企業なら、だいたいは「利益」か「借入」で増えるのですが、ここが銀行は特殊ですね。
「りそなHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
銀行には現金が積み上がるものです。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「りそなHD」の現金は先程の営業CFの解説でもしたとおり、
預金がそのまま現金になります。
皆さんの給料がせっせこと振り込まれているので、
現金は世の中に、どんどん増えていると言うことですね。
「りそなHD」の配当金の支払い額(今後も安定的に支払い可能か?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
直近配当はだいたい485億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、利益が悪化しても、配当金を支払えるくらいであれば減配リスクが下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
とりあえず、当期純利益が1000億円くらいあれば今の配当金水準でも減配はしなくても済みそうです。
それでも業績悪化があれば配当政策はかわってしまうこともあるので、
減配リスクは比較的高い企業といえますね。
【まとめ】りそなHDは業績下降中の銀行業界の企業
業績を維持できるか!?
守備力高めでお願いしたい!
りそなHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4%〜6%台 |
売上高(営業収益) | ○ | 減少トレンドだが粘る |
EPS(1株利益) | ✕ | 170円くらい減少中 |
経常利益、当期純利益 | ▲ | 減少中 |
自己資本比率 | – | 3%台だが 銀行なので問題なし |
1株配当 | ○ | 1株21円を維持 |
配当性向 | ○ | 40%目安 |
営業CF | ○ | プラス |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には、勢いが明らかにない企業ですね。
銀行業界には先行きの見通しが暗いですが、高配当株銘柄として株価低迷を折込ながら、
今回のコロナショックのような暴落時にバリュー株として拾っていくタイプの銘柄になります。
「りそなHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】今は触らない方がよいかも
この記事の執筆時点では株価は469円。
株価はコロナショックからかなり回復してしまっています。
回復どころか勢い良く上昇中です。
もうすぐ2019年の500円付近にたどり着くので、そこを突破すれば600円まではあげがる可能性もありますが
業績的にそこまで上がるか?と言った所。
個人的には「高配当株」の銘柄なので、株価上昇を狙いながら、下がってもホールドする形で買ってもいいかと思います。しかしそれであれば「三菱UFJ」と比較検討して買いたいですね。
※投資は自己責任でお願いします。
「再生可能エネルギーの銘柄分析の一覧」になります。
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