株式投資・金融知識

【10年増収&増配】「ドーン (2303)」は地方自治体向けに位置情報を使ったシステムを展開。株価は?投資すべき?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「ドーン」の財務分析をしていきます。
「ドーン」は位置情報を使ったスマホアプリなどを提供する会社です。

おもに地方自治体の「防災・防犯分野」など、
人々の「安心・安全」を支える社会的インフラを提供しています。

高齢化社会が進む日本では自治体内での「ライフライン(人と人をつなぐ)」システムの需要は増していくと予想しています。

10年以上に渡り増収、増配を繰り返している安定成長の企業で、株価も長期的には上昇しています。
長期保有の目的で狙っていきたい銘柄です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

毎年堅実に成長している企業です

「ドーン」の事業はおもに地方自治体向けの位置情報システム開発

HPより。災害の緊急通知や地図アプリなどを展開している

緊急通知や地図アプリなどを展開しています

「ドーン」の事業利益はおもに地理及び位置情報システム」から生み出されています。

クラウドによる緊急通報・防災・防犯情報等の配信サービスを中心に地理情報関連の受託開発を展開しています。
ほかには地理情報システムを作るための開発パッケージ「GeoBase.NET」の開発とライセンス販売をしてたりもします。

近年はストック型の収益モデルを進捗させていますね。

「ドーン」は地理及び位置情報システムの開発がメインの企業。
業績は右肩あがりで順調に成長している。

事業の強みとしては、地方自治体のインフラアプリを提供していることから、一度いれたら解約されにくいことです。

ドーンの事業セグメントは1つ

  1. 地理及び位置情報
    クラウドサービスや地図アプリ、位置情報システムの開発パッケージ

時価総額は調査時点で「72億円」ということで超小型株ですね。
PERは27.63倍と少し割高です。今後の成長がある程度は株価に折り込まれていますね。

今回は「ドーン」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ドーン」の配当利回りを見る


配当利回りは高い銘柄です

「ドーン」の配当利回りは0%台です。
配当は少しずつ増配をされていますが配当目当てで買うには心もとない水準です。

今後も少しずつ増配をされていくとは思いますので長期投資の目線なら、今のうちに買っておけば将来的には利回りは上がってくる可能性はあります。

しかしプラズマコイはそこまで気が長くないので
今は配当目当てというより成長株の目線で検討したほうがが良いかと思います。

「ドーン」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は毎年確実に成長しています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ドーン」の売上は概ね右肩あがり。
期待できる成長率は10%くらいが上限でしょうか。

自治体サービスのDX化はトレンドで、クラウドサービスの契約数が伸びています。
今後も継続的にクラウドサービスが伸びていけばストック型収入も増加するので未来は明るいと言えます。

「ドーン」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は脅威の30%

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「ドーン」の営業利益率は30%ほど。

システム会社なので営業利益率は高くなりがちですが、それでも30%にまでいけるということは提供サービスに競合が不在という強みを感じます。

他の企業があっても数社で寡占化をしているのでしょう。
営業利益率の高さからビジネスの強みを感じられます。

「ドーン」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ドーン」のEPSは上昇中です。

利益は毎年上昇しており1株の価値が高まっていることがわかります。

「ドーン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率はまれに見る高水準です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ドーン」の自己資本比率は89%程度です。
無借金企業で、自己資本のみで少しずつ成長していくといった戦略ということですね。

これだけ自己資本比率が高いので財務的には盤石といえます。
また、レバレッジを書けて成長する気がないともとれますので売上などの成長スピードは緩やかになりそうです。

「ドーン」の配当金(高いほど良い)


連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ドーン」は10年以上連続で増配 or 配当維持をしています。
利益があがるに連れ、少しずつ業績連動で増配をしています。

2022年度も1株12円と配当維持の予定です。
過去ペースから行くと翌年には1円か2円くらい増配してくれそうですね。

「ドーンの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は15%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ドーン」の配当性向は15%が目安です。
配当性向は低めで増配余力は大きいですね。

今後はどこかのタイミングで配当性向が上がってくると予想していますので、
そうなると配当金にも期待ができます。

「ドーン」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは上昇傾向です。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ドーン」の営業CFは上昇傾向です。
ここ2年は安定してい2億円を突破できています。

少しずつ伸びており営業CFの成長もOKですね。

「ドーンの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ドーン」の現金は上昇中です。
毎年フリーキャッシュフロー(手残りのお金)がプラスでその分現金が積み上がっています。

現金の増加額からみてもビジネスは順調に推移していることがわかります。

「ドーン」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「ドーン」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


少しずつ増えています。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「ドーン」の配当総額は3千万円あたりでいまも毎年増えています。
まだ企業規模が小さいため配当総額は1億円にも届いていませんね。

今後順調に成長が進み、株価が上昇すれば、
株式分割に至るかもしれません。

今よりは投資資金があつまるかもしれません。
その時には配当総額も大きく膨らんでいるでしょう。

「ドーン」の当期純利益は上昇中か?


利益は過去最高を更新しています。

「ドーン」の当期純利益は上昇傾向。
当期純利益は2018年からは連続で過去最高を更新しています。

IT関連銘柄で営業利益率も高く、その上で毎年利益が上昇していることが高いPERの理由と言えそうです。

業績は好調ですね。

【まとめ】「ドーン」は自治体向けの位置情報システムを得意とする成長企業


高齢化社会に強い企業です。

ドーンの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高上昇中
営業利益率30%
EPS(1株利益)上昇中
自己資本比率89%
1株配当連続増配
配当性向15%目安
営業キャッシュフロー安定上昇
現金など連続最高益
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、小規模の小型株ですが堅調な業績推移で、今後も確実な業績成長が期待できる企業です。

短期で株価が上昇するような銘柄ではなさそうですが長期的には株価が上昇しそうだと感じます。

【チャートは?割安?】「ドーン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

月足チャートで見ると上昇傾向

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】今はレンジ相場で上下どちらにも行ける

この記事の執筆時点(21/12/10)では株価は2,127円。

長期的には上昇トレンドですが、短期では下降トレンド。
高値は4000円あたりですが今はPERも多少たかめでしばらくはレンジ内で小動きをしそうです。

配当利回りも低いので長期保有をするには胆力が求められるタフな銘柄かと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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ドーン自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
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