株式投資・金融知識

【配当利回り8.7%?】「JFEホールディングス(5411)」は鉄鋼事業がメイン。海外事業も展開。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「JFEホールディングス」の財務分析をしていきます。
「JFEホールディングス」は鉄鋼製品を作る企業で、生産量が国内2位の大企業です。

事業は傘下の3企業で展開しています。
鉄鋼事業(JFEスチール)、エンジニアリング事業(JFEエンジニアリング)、商社事業(JFE商事)ですね。

売上の30%は海外でグローバルに事業を展開しています。

ここ数年は赤字でしたが2022年度は反動需要でここ10年では過去最高の利益を達成する見込みです。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

業績の安定感はないのでワンチャンを狙う企業です。

「JFEホールディングス」の事業はおもに製造業向けの鋼材を提供

鋼材の提供先は「自動車、造船、産業用機械、土木、建物」の製造業

緊急通知や地図アプリなどを展開しています

「JFEホールディングス」の事業利益はおもに鉄鋼の製造販売」から生み出されています。

自動車など産業製品は、多くの部品から構成されています。
その中には鋼材部品も使われます。
そのため自動車や建物といった産業製品の生産量に連動して「JFEホールディングス」の鋼材需要が変わってくるのです。

2020年、2021年はコロナ影響で需要が冷え込んだり、半導体不足の影響で自動車が作れなくなったりして鉄鋼業にも厳しい状況が続きました。

2022年は回復する見通しのようです。

「JFEホールディングス」は鉄鋼の製造販売がメインの企業。
3つの企業に分けて3つの事業を行っている。

鉄鋼事業以外に、リサイクル、クリーンエネルギー発電といった社会のインフラを担うエンジニアリング事業も展開しています。

JFEホールディングスの事業セグメントは3つ

  1. 鉄鋼事業・・・売上構成比:約60%
    自動車・インフラ建材・エネルギーの3分野を中心に鉄鋼製品を作る
  2. 商社事業・・・売上構成比:約25%
    制作した鉄鋼製品をの国内取引や輸出入を担当するグループ内の商社機能
  3. エンジニアリング事業・・・売上構成比:約13%
    リサイクル、発電所でのクリーンエネルギー発電などの事業を展開

時価総額は調査時点で「8645億円」ということで大型株ですね。
PERは3,24倍とかなり割安です。
古くからある産業で人気が無いのが現状です。

今回は「JFEホールディングス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「JFEホールディングス」の配当利回りを見る


配当利回りは安定しない企業です

「JFEホールディングス」の配当利回りは0〜5%台です。
近年は業績が安定せず配当利回りは上下が激しいですね。

2022年は業績が回復する見込みで5%〜8%くらいになりそうだと予想しています

経済が安定すればある程度の配当利回りは見込めそうです。

「JFEホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は概ね横ばいに見えます

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「JFEホールディングス」の売上は概ね横ばい。
2022年は成長していますが、一時的な特需と見ています。

売上は他の産業製品の需要連動するかたちです。
平常時であれば安定的に売上が見込めますが経済が冷え込むと厳しい業績になりますね。

「JFEホールディングス」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は脅威の4%前後

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「JFEホールディングス」の営業利益率は平均すると4%ほどでしょうか。

製造業なので4%前後は妥当な数字でしょう。

営業利益率からも業績が安定しにくいことが読み取れます。

「JFEホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSも上下が激しいですね。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「JFEホールディングス」の安定しませんが小業績の年は高いですね。

兼業投資家が中長期で持つのは難易度が高い銘柄でしょう。

「JFEホールディングス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率はまれに見る高水準です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「JFEホールディングス」の自己資本比率は36%程度です。

有利子負債も増加傾向です。
有利子負債比率も100%を超えており、財務的には不安を抱えています。

ここ2年の赤字が財務悪化に影響していますね。

「JFEホールディングス」の配当金(高いほど良い)


配当も安定はしませんね。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「JFEホールディングス」はここ2年は赤字なので最低限の配当に抑えています。
今後は業績回復が見込まれるので配当も復活になりそうです。

いずれにしろ業績連動の側面が強く、経済の動向次第な部分が大きいですね

「JFEホールディングスの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「JFEホールディングス」の配当性向は30%が目安です。
目安の30%から外れることも多く、配当性向も安定していない状況です。

「JFEホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは微減ですが比較的に安定しています。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「JFEホールディングス」の営業CFは減少傾向です。
ここ2年も赤字ではありますが、前期の売上分の営業債権などが期ズレで振り込まれているのでしょうか。

キャッシュ・フロー計算書からは読み取れませんでした。
このあたりはファイナンス部門の努力があるのかもしれませんね。

「JFEホールディングスの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「JFEホールディングス」の現金は上昇中です。

2021年は投資を抑えてフリーCFを生み出してますね。
業績が悪化したたため、足元の資金をためているように見えます。

総合的は現金は増加傾向で推移しています。

「JFEホールディングス」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「JFEホールディングス」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


400億、500億円くらいが目安でしょうか。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「JFEホールディングス」の配当総額は上下はありますが400、500億円あたりが目安です。
推移を見ていると配当総額の上下も激しいですね。

ボラタイルな配当総額の推移です。

「JFEホールディングス」の当期純利益は上昇中か?


2022年は黒字転換からの最高水準の利益予想です。

「JFEホールディングス」の当期純利益は「赤字もあれば2500億円もある」というジェットコースター状態です。
経済動向に強く揺さぶられる傾向があります。

産業としては重要な企業ですが個人投資家にとっては売上、利益などほとんどの項目が安定せず、今後の予想も難しい銘柄ですね。

【まとめ】「JFEホールディングス」は国内2位の鉄鋼業。業績は安定しない。


景気動向により業績がガラリと変動します。

JFEホールディングスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0〜5%台
売上高長期では横ばい
営業利益率4%前後
EPS(1株利益)安定しない
自己資本比率36%
1株配当安定しない
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー安定推移
現金など増加傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、個人投資家には難しい銘柄です。
2022年の配当利回りは8%前後も期待できますので、決算によっては株価上昇をする可能性もあります。

しかしギャンブル的な要素が大きいので初心者は手出しをしないほうが良さそうです。

【チャートは?割安?】「JFEホールディングス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

直近の株価は下落傾向になっている

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】配当利回りは魅力だが難易度が高い

この記事の執筆時点(21/12/10)では株価は1,407円。

次の決算で通期の配当予想が開示されれば、2022年度の配当利回りが5%〜8%ほどが期待できます。
そこのギャンブル性に魅力を感じる場合は今のうちに仕込んで置くのも面白いと思います。

しかし業績としては安定せず難易度の高い銘柄かと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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