株式投資・金融知識

【配当利回り4%】「三栄建築設計(3228)」は戸建て分譲がメインの不動産会社。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「三栄建築設計」の財務分析をしていきます。
メルディアグループの主軸企業です。

三栄建築設計は「おもに戸建て分譲」がメインの不動産会社です。
エリアは名古屋や東京近辺が中心です。

先日紹介したエスリード(8877)はマンション分譲がメインです。
同じ不動産会社でも、強みが異なりますね。

業績は近年好調で配当利回りも高い企業です。

湘南ベルマーレのスポンサーもやっています。

プラズマコイ

ウッドショックが終わったとき、
利益が上がる年が来ると思います。
その前後が狙い目でしょう。

「三栄建築設計」は戸建て分譲がメインの不動産会社


売上、利益は右肩あがりですね

「三栄建築設計」の事業利益はおもに「戸建て分譲」から生み出されています。
戸建て住宅を立てて一般向けに販売する事業ですね。

主に一般向けの「戸建て分譲」や法人向けの「戸建て注文請負」を行っています。
※マンション分譲は子会社で実施しています。

「三栄建築設計」は戸建て分譲をがメインの不動産会社。
一般向けの分譲以外で、法人請負も実施「戸建てに強い」企業と言える。

アメリカでも事業展開をしています。Alpha社を買収をしていますね。

三栄建築設計のセグメントは4つ

  1. 不動産分譲(売上の7割)
    戸建て分譲、マンション分譲、販売用の賃貸物件、米国ロサンゼルスでの分譲
  2. 不動産請負
    BtoBの向けに法人からの戸建て分譲を請け負う
  3. 不動産販売
    分譲ではなくて販売用不動産
  4. 賃貸収入
    ホテル、アパートなど賃貸収入

※マンション分譲は子会社のメルディアDCにて実施している

時価総額は調査時点で「371億円」ということで小型株ですね。
PERは5.27倍とかなり割安ですね。不人気株と言えそうです。

今回は「三栄建築設計」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「三栄建築設計」のPER推移を見る


過去と比較しても割安の水準です

この株が「割安」かの判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「三栄建築設計」の今のPERは5.27倍。
過去と比較すると割安気味に見ます。

これは気になる水準です。
決算次第で上昇してもおかしくないですね。

「三栄建築設計」の配当利回りを見る


近年は上昇傾向です

「三栄建築設計」の配当利回りは4.28%ほど。
増配の影響もあり配当利回りは4%を超えています。

完全に高配当銘柄といえますね。

「三栄建築設計」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は増加中です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「三栄建築設計」の売上は急上昇中です。

新築戸建て分譲のほか「アパート販売」や「注文請負」も成長しており売上は続伸しています。

「三栄建築設計」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は低下気味です。

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「三栄建築設計」の営業利益率は直近予想で7%ほど。

営業利益率の推移は良くないですね。

ウッドショックの影響から原価があがっているようですが、
ここ数年でみても営業利益率は低下気味です。

競争優位性が下がってきている可能性もあります。

「三栄建築設計」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは上昇中

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「三栄建築設計」のEPSはここ300円を超えています。

過去と比較して利益水準があがってきていますね。

業績は好調に推移しています。

「三栄建築設計」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は35%ほど

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「三栄建築設計」の自己資本比率は35%程度です。

「三栄建築設計」のIRを見ると自己資本比率は40%を目標と書かれています。
不動産会社にしては高めで設定されています。

近年は有利子負債を増加していましたが今後はもう少し財務バランスを調整する意向のようです。

「三栄建築設計」の配当金(高いほど良い)


配当は増配傾向です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「三栄建築設計」の配当は概ね連続増配で推移しています。
2021年に非常に大幅な増配を実施しています。

2022年も1株75円と配当維持の予想ですね。

大きな増配を背景として配当利回りが上がった形ですね。

「三栄建築設計」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は25%がほどのようです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「三栄建築設計」の配当性向は直近では25%が目安とされています。
IRでは配当性向は30%目標とされており、増配余地を感じます。

増配率がかなり高いため、今後需要の反動がきたときは減配も覚悟したほうがよさそうです。
今でも配当性向が低めなので減配しても減配幅はマイルドになると個人的には予想しています。

「三栄建築設計」の営業活動によるキャッシュフロー


2021年は増加の年でした

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「三栄建築設計」の営業CFはここ2年は増加でした

不動産会社は年により営業CFは大きく増減します。
ここ2年は販売により営業CFがプラスになった年でしたね。

「三栄建築設計」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


30億前後で推移しています

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「三栄建築設計」の現金は357億円です。
年々増加しており事業規模が大きくなっていることを感じます。

この現金を使って分譲用の新規住宅を多数建設していくのでしょう。
次の決算で現金がどのくらい増減しているか注目です。

「三栄建築設計」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

2019年は2018年の下期配当48円があり多く見える模様

「三栄建築設計」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


増配傾向のため上昇中

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「三栄建築設計」の配当総額は今は概ね上昇中に見えます。
増配をしていますので長期では右肩あがりです。

配当の支払いが上期、下期で配当しないため、実は綱渡り感があるということがわかります。

「三栄建築設計」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は上昇中

「三栄建築設計」の当期純利益は上昇傾向です。
2022年は前年の上昇幅が大きかったためか一旦減少予想。

それでも利益水準は過去に比べると高い水準ですね。

【まとめ】「三栄建築設計」は新築戸建て分譲が中心の成長企業


業績は右肩あがりの企業です。

三栄建築設計の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4%超え
売上高上昇傾向
営業利益率8%で減少中
EPS(1株利益)300円超え
自己資本比率35%
1株配当増配傾向
配当性向30%目標
営業キャッシュフロー問題なし
現金など問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、安定的に業績・配当が右肩あがりの優良企業です。

配当利回りも4%でPERも5倍程度と割安感が高い銘柄です。
配当性向も25%程度と低い水準です。

個人投資家にとっては魅力的な銘柄だと思います。

一気に業績が伸びたので反動が怖いですが、ここまでの実績を見ると文句の付け所はありません。

【チャートは?割安?】「三栄建築設計」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【買い】チャートも上向いています。
※決算を見てから買いましょう

この記事の執筆時点(21/12/30)では株価は1,753円。
しかし直近では1500円、1600円あたりで底をうったように見えます。

低PER、高配当を背景にここから上昇する可能性があると思っています。

1/14の決算を見てから買いたい銘柄です

※投資は自己責任でお願いします。

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  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
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