プラズマコイです(^^)
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今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「日本エスコン」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「日本エスコン」は不動産会社
「日本エスコン」の事業内容は、主にマンションの販売です。
その他、マンション賃貸やホテル開発など、不動産に関わるサービスを展開していますね。
最近は中部電力と資本提携を行い、業績活動に向けて爆走中です。
また、連結子会社にREITの「エスコンジャパンリート投資法人(2971)」を保有しています。
ラグジュアリーな「理想を、現実に。」そんなお住まいをご提供です!
不動産会社なので不動産業界の動向にも影響されますね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?今は買いなのか?分析していきたいと思います。
まずは配当利回りを見る
配当利回りはかなり高いですね
「日本エスコン」の配当利回りは近年高配当化してきて2020年は4.66%、2021年は予想ですが4.94%です。
株主優待はクオカードありますが、1000株からなので優待目当ての銘柄ではないですね。
配当利回りだと相当魅力的な水準です。
それでは本当に買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年確実に成長中!
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「日本エスコン」は順調に売上を伸ばしています。
2020年はコロナの影響なのか成長が鈍化しましたが、それまでは30%の成長率を見せていて、成長企業といえる水準です。
営業利益率(10%以上は欲しい)
15%を超えている。
個人的には20%を目指して欲しい。
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「日本エスコン」の営業利益率は15%ほどで合格点といえます。
不動産業界の他の企業では20%近い銘柄もありますので、
15%でもそこまで珍しくはないですね。
近年減少傾向なので20%を目指して再上昇をして欲しい所です。
EPS(一株当たり当期純利益)
増加中なのが素晴らしい
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「日本エスコン」のEPSは100円くらいが目安。
概ね増加傾向で、2021年は過去最高を出しそうな気配。
2021年のEPSは注目したい所です。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「日本エスコン」は自己資本率は、2020年12月期は25.8%と、高配当株としては低いです。
しかし、マンション開発・販売をする必要があるので、
「長期借入金が増えて、自己資本比率は低くなりがち」です。
そんな中、自己資本比率が徐々に高くなっている所を評価したいと思います。
経営としては順調と言えそうです
配当金(高いほど良い)
毎年連続で増配している!
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2020年も38円で増配でした。
2021年の配当予想も38円です。
ここまで連続増配をしてきているだけに、
保守的な業績予想を感じます。
また、日本エスコンは累進配当政策をとっており、今後も配当維持を名言しております。
今回公表の第4次中期経営計画期間(2021 年 12 月期から 2023 年 12 月期までの3ヵ年)中、1株当たり配当額 38 円以上を維持いたします。
2021/2/24 の公式サイト「業績予想に関するお知らせ」より
しかしそうは言っても今後のコロナの収束動向に配当も左右されそうな気配です。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向は増加中
「日本エスコン」は配当性向は増加中!
しかし、そろそろ配当性向としては限界な感じがします。
売上をどんどん伸ばそうという流れが見えるので、配当性向をもっと上げる可能性はアテにしないほうが良いと思います。
一方、業績が伸びれば、配当性向を維持しながらも増配することが可能ですので、そこは期待したい所です。
営業活動によるキャッシュフロー
ここ2年はとりあえずプラスに着地させれていると言った感じ
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「日本エスコン」は、今は「現金を稼ぐ気はない」といった経営スタンスです。売上を拡大していこうという作戦に見えます。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
長期借入金で現金を増やしている!
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「日本エスコン」の現金は黒字倒産しないように、豊富に持たれています。
これなら、倒産しないし、
配当金も維持できるかな?
現金は、長期の借金でまかなっている
増えた現金は、借金によって調達したものです。
住宅を売って、返済をするビジネスを回すことが出来るか?がポイントですね。
不動産業界のビジネスモデルとしては、
- 銀行から長期での融資を受ける
- それを元手にしてマンションを開発、販売
- 儲けたお金で銀行へ返済
このような流れなので、長期借入金が多くなりがちという所はポイントになります。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい24億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、
現金などの内部留保で配当が賄えれば、配当維持が期待できるということです。
現金などの保有額や利益を考えると当面は配当維持されるかな?と思います。
しかし、住宅の販売が悪化しつづけるようですと厳しくなってきますので、
四半期ごとの業績や「減配したか?」はチェックしていく必要があります。
【まとめ】日本エスコンはマンションの開発、販売を行っている不動産会社
不動産業界の未来をどうみるか?が投資のポイント
日本エスコンの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4%後半 |
売上高 | ○ | 上昇中 |
EPS(1株利益) | ○ | 100円くらいで増加中 |
営業利益率 | ○ | 15%くらい |
自己資本比率 | △ | 25%くらい |
1株配当 | ▲ | 38円で連続増配中 |
配当性向 | ▲ | 30%くらい |
営業CF | △ | 不動産業界なので安定しない |
現金など | ▲ | 直近では一応問題なし |
総合的には「まずまず」と言った評価ですね。
「日本エスコン」に投資すべきか?
最後の、記事投稿時点での、プラズマコイの投資判断です。
【中立】いまは投資しないかなと。
不動産業界全体に言えることですが、今後3年、5年と安定した業績を残せるかは疑問なため、
現時点の株価では高配当株として買う必要はないとおもいます。
※投資は自己責任でお願いします。
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