こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「プレサンスコーポレーション」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「プレサンスコーポレーション」は賃貸と販売がメインの「不動産会社」
「プレサンスコーポレーション」の事業収益は、主に「マンションの販売」からもたらされています。
どちらかというと、分譲住宅の販売に強みを持っていますね。
事業の売上トップ3がマンション販売ですね。
プレサンスコーポレーションの主な事業はマンションの販売
- ワンルーム・・・個人向けの小さなマンション
- ファミリー・・・家族向けの広めのマンション
- 一棟販売・・・業者向けに、マンションを一棟まるごと販売
毎年ゴリゴリ営業・販売をして販売利益を得ていく企業ですね。
特に、近畿や東海圏に強みをもっていて、近畿ではマンションの供給戸数が10年連続1位という実績です。
時価総額は調査時点で「1066億円」ということで中型株ですね。
2021年1月に「オープンハウスがプレサンスコーポレーションを連結子会社にしました」
オープンハウスがプレサンスコーポレーションを欲しがった理由を予想
マンション販売を事業ポートフォリオに加えたい・・・ってオープンハウスが思ったと予想します。
オープンハウスとプレサンスコーポレーションの違い
- オープンハウス・・・小さい戸建て販売が強み
- プレサンスコーポレーション・・・分譲マンションの販売で毎年高いシェアを持つ
つまり、オープンハウスの「マンション販売を強化したい!」っていう意思を感じます。
今回はオープンハウスが欲しいと思った「プレサンスコーポレーション」について
- 今後も業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
近年上昇中!
「プレサンスコーポレーション」の配当利回りは近年高騰しています。
これは高配当銘柄として魅力的になってきている兆しかもしれません。
プレサンスコーポレーションは2019年に前社長が横領の疑いで逮捕されているので、その影響もあるかもしれません。
基本的にはプラズマコイは一度不正を行った企業は投資対象にしない方針ですが、オープンハウスの子会社になったということもあり今後の動向をチェックしていきます。
プレサンスコーポレーションは株主優待も魅力
対象株数 | 優待品 |
---|---|
400株以上 | VJAギフトカード 5,000円分 (1,000円×5枚) |
プレサンスコーポレーションは株主優待があります。
400株購入の場合、100株あたり1250円分が優待利回りで上乗せされるのは総合利回りに影響しますね。
売上(上昇トレンドであるか?)
めちゃくちゃ伸びてる!
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「プレサンスコーポレーション」の売上は基本的には急成長中!
2021年は成長がストップするようで、これは頭打ちが来たのか?の判断がポイントですね。
しかし、近年の売上成長率は素晴らしいです。
好材料ですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
安定的に10%を超えられていますが、
少し減少傾向が見られます。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「プレサンスコーポレーション」の営業利益率は10%を超えており優秀といえます。
しかし、営業利益率は下降トレンドで、儲かる体質からは遠のいています。
売上成長を重視して、一時的に利益率を落としているのかもしれませんが、
今後は要注意です。
EPS(一株当たり当期純利益)
近年は上昇中!
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「プレサンスコーポレーション」のEPSは一時350円弱まで伸びてきました。
当期純利益が毎年凄い伸びになっていて、
毎年利益をあげられている企業ですね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
37%あれば不動産会社としては十分
「プレサンスコーポレーション」の自己資本率は減少傾向でしたが、概ね30%を保つことを意識しているように見えます。
プラズマコイ的には「不動産業界なのでこれくらいは問題なし」と思います。
更に「2021年3月期 第3四半期決算短信」では自己資本比率は更に上昇し50%近くまで上がっています。
銀行からの借り入れが必要なくなってきているということでしょうか。
興味深いですね。理由を探っていきましょう。
どうも、未来に向けて、一旦充電しているようです。
今後自己資本比率は下がっていく事が予想できます。
配当金(高いほど良い)
増配に次ぐ増配だったが
2021年は1株26円と減配予想
1株26円への減配は、かなり痛いですね。。
業績予想がそこまで悪く無いのに減配をする。。
会社の方針といえばそうなのでしょうが、
業績に比べて減配の幅が大きいので、株主還元の意識が低すぎると思われても仕方がないですね。。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は15%にも届かない
株主還元の意識は低い
配当性向は市場平均に比べてかなり低いです。
あまり配当を重視していないようにも見えます。
増配余力はありますが、今の状況ですとあまり期待はできないですね。
営業活動によるキャッシュフロー
今は手元資金を増やすフェーズ
「プレサンスコーポレーション」の営業CFは2020年は黒字になっています。
2020年以降に向けて力を蓄えているみたいなので、営業CFもその頃にはマイナスになるかもしれませんね。
このあたりは、他社と少し違った特徴が見られます。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
400億に乗せてきました。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「プレサンスコーポレーション」の現金は調査日時点で400億くらい持っています。
借金を返済して、その残りを現金として積み上げた構図になっています。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
直近配当はだいたい30億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「プレサンスコーポレーション」は増資をしていますが、
減配を発表しているので、配当としては概ね20〜30億くらいと予想いておいてよいかと思います。
【まとめ】プレサンスコーポレーションは急成長中の不動産会社
マンション販売に力を注いている!
プレサンスコーポレーションの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 減配で1%台に転落 |
売上高 | ◎ | 急成長 |
EPS(1株利益) | ○ | 200〜300円くらい |
営業利益率 | ○ | 10%以上だが減少傾向 |
自己資本比率 | ○ | 30〜50%くらい |
1株配当 | ✕ | 減配 |
配当性向 | ○ | 15%以下 |
営業CF | ○ | 一旦プラスにした |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には、景気に多少左右されつつも「急成長をしてきた」勢いのある企業です。
オープンハウスとのシナジーにも期待したいですね。
「プレサンスコーポレーション」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】直近で魅力的な材料はなし
この記事の執筆時点では株価は1579円。
株価は上昇傾向にみえますが、減配などがあり、魅力はあまり感じませんね。
※投資は自己責任でお願いします。
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