プラズマコイです(^^)
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今回は「ローツェ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
ローツェは「半導体ウエハ搬送装置メーカー」です。
半導体ウエハを半導体製造装置と製造装置の間で輸送する時に使われる「搬送装置」のほか、スマホ・液晶ディスプレイなどのFPD(フラットパネルディスプレイ)を製造工程中に搬送する装置なども作っています。
ローツェ (6323)は半導体ウエハ搬送装置、ガラス基板搬送装置メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 11, 2022
半導体製造工程で必要な搬送装置を製造しています。
売上は高い成長率で上昇中🚀
2019年から3年で10バガーを達成した超成長株です📈🏋🏾♂️
最近は半導体テーマが一服して株価も下落傾向です🎏✔
半導体の製造工程に必要な装置を作っています。
高レベルの「半導体用クリーン搬送システム」をつくる企業ということで、売上が著しく伸びている企業ですね。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「ローツェ」は半導体用クリーン搬送システムを製造販売
- 「ローツェ」のPER推移を見る
- 「ローツェ」の配当利回りを見る
- 「ローツェ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ローツェ」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「ローツェ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ローツェ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ローツェ」の配当金
- 「ローツェ」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ローツェ」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ローツェ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ローツェ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ローツェ」は高成長の半導体関連企業
- 【チャートは?割安?】「ローツェ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ローツェ」は半導体用クリーン搬送システムを製造販売



ローツェのおもな製品カテゴリは3つ
- 半導体関連装置
大気用搬送ロボット、真空用搬送ロボットなど。半導体ウエハを半導体製造装置から搬送する用途の製品がメイン。 - FPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置
パソコン、スマートフォン、タブレットなどの液晶ディスプレイに使用される薄いガラス基板を製造中で搬送する装置。 - ライフサイエンス事業
細胞の培養などライフサイエンスに関わる装置。インキュベータ(細胞培養装置)など
半導体の高性能化、高需要化で業績は絶好調です
「ローツェ」の事業利益は「半導体関連の装置」の製造・販売で生み出されています。
「半導体用クリーン搬送システム」や「FPDの搬送装置」など、半導体や関連するデバイスを製造するための装置を作っています。
半導体は、各種電子デバイスなど幅広い産業で使われます。
今後もIoTやEV化が進むことが予想され、ますまず需要が見込まれる分野になります。
ビットコインや仮想通貨の決済処理を行うためにも半導体を使った電子デバイスが多数必要になったりと、近年の経済の主役に半導体関連の企業が登場しています。
「ローツェ」もそのような半導体関連の企業として高い売上成長率を達成しています。



時価総額は22/7/11時点で「1,522億円」ということで中型株ですね。
PERは8.2倍と一般的には割安水準です。
今回は「ローツェ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「ローツェ」のPER推移を見る



PERは過去比較で割安です。
「ローツェ」のPERは5.8倍(22/7/8時点)。
近年の水準は過去比較では割安です。
業績が上昇していますが株価はそこまで買われておらず、
”まだ割安”で放置さているか、今後の業績悪化が見込まれていると言えそうです。
「ローツェ」の配当利回りを見る



配当利回りは1%程度です。
「ローツェ」の22/7/8時点の予想配当利回りは1.29%。
高配当株ではないですが配当利回りは上昇しています。
半導体関連の成長企業ということで、配当利回りとしてはそこまで高くはありません。
「ローツェ」の売上(上昇トレンドであるか?)



売上は右肩あがりです。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ローツェ」の売上は上昇傾向です。
近年の売上成長率は30%を超えており高成長企業として売上を伸ばしています。
2020年以降、半導体の需要はとどまるところを知りません。
毎年成長を続けている高成長企業です。
「ローツェ」の営業利益率(10%以上が目安)



営業利益率は20%超えです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「ローツェ」の営業利益率は20%を超えています。
特に2020年以降は安定して20%を超えており「ローツェ」にとっては好景気の風が吹いていることがわかります。
営業利益率が上昇しているてんは評価できますが、同時に需要がピークアウトしたら一気に下がることも予想しておいたほうが良いでしょう。
「ローツェ」のEPS(一株当たり当期純利益)



EPSは上昇傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「ローツェ」のEPSは上昇傾向です。
2023年のEPSは1051円に上昇の予想です。
EPSが1000円を超えており、非常に魅力的な企業です。
もし過去にこの株を買っていたら、すごい価値になっていることがEPSの観点からわかります。
「ローツェ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)



自己資本比率は50%程度
「ローツェ」の自己資本比率は50%程度です。
有利子負債も年々追加していますが自己資本比率は変化なしです。
同社の製品需要が旺盛なため、積極的に借り入れを行っていますが、自己資本比率の水準は維持しつつ借り入れをおこなっています。
財務的にも問題はなさそうです。
「ローツェ」の配当金



配当は増配傾向です。
「ローツェ」の配当は増配傾向です。
2018年に一度減配していますが、それ以外は増配傾向をつづけています。
2023年は1株110円と大幅に増配予想です。



「ローツェ」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)



配当性向は10%程度が目安
「ローツェ」の配当性向は10%を目安としています。
配当性向は低い水準です。
株主還元度はそれほど高くはないですね。
配当利回りの低さからもわかるようにとともに、配当目当てで買う企業ではないですね。
「ローツェ」の営業活動によるキャッシュフロー



営業CFは急成長です。
「ローツェ」の営業CFは安定プラスです。
特にここ3年は高い水準です。
2022年は前年から大きく減少しています。
利益は上昇していますが営業CFが大きく下がっているところは懸念点でしょう。
入金タイミングの問題であれば2023年に大きく上昇してくることが予想されますので注目したいです。
「ローツェ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)



現金は上昇傾向です。
「ローツェ」の現金は2022年で236億円程度。
総資産は882億円ほど。総資産/現金比率は26%程度です(30%以上は余裕あり)。
現金比率は余裕がありますね。
有利子負債を追加しての現金増加ですがここは勝負所ということですね。
原材料の入手なども必要でしょうし、現在の高需要な時期は現金を多額に用意するのは正常でしょう。
「ローツェ」の当期純利益は上昇中か?



当期純利益は過去最高を大幅に更新中です。
「ローツェ」の当期純利益は過去最高を更新中です。
2023年181億円予想と大幅増益を予想しており、超高速で利益が成長しています。
2021年から2022年にかけてはほぼ2倍になっており、2023年も昨対で+40%ほどの増益が見込まれています。
【まとめ】「ローツェ」は高成長の半導体関連企業
著しい成長力が魅力の企業です
ローツェの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 1% |
売上高 | ◎ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 20%超え |
EPS(1株利益) | ◎ | 上昇中 |
自己資本比率 | ◯ | 50% |
1株配当 | ◯ | 増配傾向 |
配当性向 | ◯ | 10% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 近年は最高水準 |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、高成長ながら割安の企業です。
半導体関連の企業は業績は好調ですが、最近は売り込まれておりPERは7.5倍です(22/7/11時点)
ある程度業績がピークアウトすることが見込まれていると予想され、株価は下落傾向で長期投資の意味でも短期投資の意味でも今からは扱いが難しい企業でしょう。
【チャートは?割安?】「ローツェ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する



最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】トレーダー以外は触らないほうがいいでしょう
この記事の現時点(22/7/8)では株価は8,630円。
業績の変動が激しく、トレーダーの注目も高い企業です。
PERは10倍をきっており割安ですが、PBRが2.7倍ほどで急成長が過ぎるという見方もできます。
冒険者以外の個人投資家はしばらく見守っていたほうがよい銘柄でしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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