こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「京阪神ビルディング」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「京阪神ビルディング」は賃貸収入がメインの不動産会社
「京阪神ビルディング」の事業内容は、不動産賃貸です。
京阪神ビルディングの事業割合
- データセンター賃貸・・・45.5%
- オフィス賃貸・・・23.5%
- ウインズビル(競馬の場外馬券場)・・・23.2%
- 商業施設・倉庫の賃貸・・・7.1%
毎月定額の収入が見込めて
底堅そうなビジネスですね。
時価総額は執筆時で「782億円」と中型の企業ですね。
賃料がベースなので、不動産業界といっても安定した収益があげられそうです。
データセンターが事業の柱
様々なWEBサービスが生まれて、今やネットのサービスが市場を席巻しています。
それらのWEBサービスは全て「データセンター」のサーバ内で動いています。
そのため、時代のトレンドを掴み、データセンターを運営して安定的な収入を得ています。
データセンター運営は高く安定的な利益を生んでくれそうです。
今回は「京阪神ビルディング」の業績や財務状態を確認していきます。
配当金を出し続けられる企業なのか?
今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
これは、高配当株の目線からは低い!
「京阪神ビルディング」の配当利回りは大体2%が目安。
今後、先日発表された株主優待の廃止を受け、配当性向が高くなることが予想できます。
それに合わせて配当利回りが上がってくる可能性もありますが、
「超盤石なビジネス」が投資家の人気を呼んでいる形に見えます。
それではこの銘柄は買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
地味に成長中だが、ほとんど横ばい
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「京阪神ビルディング」の売上は、ほぼ横ばい。
確実に、堅実にビジネスを広げていくディフェンシブな企業といえますね。
不景気に強い企業と言えそうです。
営業利益率(10%以上は欲しい)
30%を安定して超えている!?すごい!
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「京阪神ビルディング」の営業利益率は35%ほどで驚異的といえます。
不動産業界の他の企業では20%近い銘柄もありますが、
儲ける力は群を抜いていますね。
営業利益率は非常に好水準です。
賃貸収入のみに切り替えたインカム事業の強みが数字に現れています。
EPS(一株当たり当期純利益)
70円が目安
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「京阪神ビルディング」のEPSは70円くらいが目安。
2021/03は一時的に上昇してますが、翌年からは元に戻りそうな気配です。
しかし当期純利益はジリジリと上昇していて、
良くも悪くも、非常に安定していますね(^^)
不景気の時には非常に心強い企業です。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「京阪神ビルディング」は自己資本率は、2020年03月期は50%くらいと、高配当株としては低いです。
また、中期経営計画では、30%以上は保持すると明言されています。
不動産業界のビジネスは、最初に土地や建物を取得す時、現金が先にでていきます。
そのため「長期借入金が増えて、自己資本比率は低くなりがち」です。
自己資本率は30%を目安に確実に業績拡大を目指す方針のようです。
経営としては順調ですね。
配当金(高いほど良い)
連続増配で良いです(^^)
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2020年も27円で増配でした。
2021年の配当予想も31円で更に増配を予定します。
ここまで連続増配をしてきているだけに増配余力はあまり残されていません。
配当も順調に増えていますね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向は増加中
「京阪神ビルディング」は配当性向は30%ほどで市場平均並み。
中期経営計画でも最大で40%を目安としている事が記載されています。
業績が安定しているので、配当性向を高くしていっても安心ができます。
営業活動によるキャッシュフロー
素晴らしい現金を稼ぐ力
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「京阪神ビルディング」は、常に50億〜60億を稼げています。
ある意味サブスクリプションモデルのような確実に収入が見込める事業なので、今後もこの水準が続きそうです。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
100億〜150億円くらいを準備
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「京阪神ビルディング」の現金も問題はなさそうです。
営業CFが安定しているので、それほど現金を持っておく必要もないですね。
現金は、毎年の物件取得分と、有事に備えた最低限を持っておく方針に見えます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい12億円〜15億くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。
「京阪神ビルディング」は現金などの保有額や利益を考えると減配リスクはないと思います。
近年は自社株買いも行っているので、ここも配当金に対してはプラス材料ですね。
【まとめ】京阪神ビルディングは賃貸で安定収入が見込める不動産会社
盤石な業績が期待できます
京阪神ビルディングの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 2%くらい |
売上高 | ▲ | ほぼ横ばい |
EPS(1株利益) | ▲ | 70円くらいで少しずつ上昇 |
営業利益率 | ◎ | 35%くらい |
自己資本比率 | ○ | 50%くらい |
1株配当 | ○ | 連続増配の銘柄 |
配当性向 | ○ | 40%まで引き上げの可能性 |
営業CF | ◎ | プラス60億円くらい |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には良くも悪くも安定の企業ですね。
「京阪神ビルディング」の今後の株価は?投資すべきか?
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
プラズマコイ
【中立】買うなら配当利回りが上がってきてから。
高配当株でもないので、業績以外の外敵理由で株価が下がってきたら拾いたい銘柄ですね。
- 配当利回りが3%くらいになってきたら
- 安定の配当を享受しつつ、
- 株価が上昇したら、そのまま持つもよし、売るもよし
このような買い方をしたい銘柄です。
※投資は自己責任でお願いします。
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