こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
2020年11月21日(木曜日)の日本経済新聞に「保険で貯蓄、コストに注意」という見出しの記事がありました。
今回は「貯蓄型の保険の甘い罠と、入ってはいけない理由」について解説をします。
- 保険って色々種類があってよくわからない人
- 掛け捨ての保険ってもったいないと思う人
- 今、外貨建ての保険について検討している、または既に入っている人
- よくわからないけど保険料を毎月1万円くらい払っている人
主な貯蓄型の保険の種類
最初に、主な貯蓄型の種類をみていきましょう。
保険の種類 | 概要 |
---|---|
終身保険 | 死亡すると保険金を、解約すると返戻金をうけとれる。 保証は一生涯 |
学資保険 | 子供が進学時などにまとまったお金を受け取れる。 契約者(親など)が亡くなったら、保険料の支払い免除も。 |
個人年金保険 | 一定期間保険料を払い、老後に年金として受け取る。 受け取り前に死亡しても一時金がある。 |
養老保険 | 保険期間中に亡くなれば、死亡保険金を、保険期間終了時に健在なら満期保険金を受け取れる |
貯蓄型の保険の特徴は2つあります。
貯蓄型の保険は「死亡保障という、生命保険の基本機能」に加えて、
貯蓄型といいつつ、その内訳は「投資信託」という機能を持っています。
貯蓄型は「掛け捨て保険 + 投資信託」ということを覚えておきましょう。
貯蓄型の保険は2つの機能がある
- 死亡保障・・・死んだらお金がもらえる、死んだら保険料を払わなくて済んでお得
- 投資商品・・・死ななくても、10年後など、一定期間を積み立てれば、解約時にお金が増えて戻ってくる
問題は「投資商品」としての部分
問題は投資商品の部分です。
この投資商品としての機能が、プラズマコイも実際に、○ットライフ生命の営業の方や、いくつかの保険を取り扱っている保険代理店の方に確認しましたが、投資商品としては違和感を覚えます。
最初の数年間は、解約時の返戻金が、積立額よりマイナスって、、
そのお金ってどこに流れているんでしょうかね?
貯蓄型の件が「投資商品として微妙な理由」
- 最初5年間など「一定期間は評価額がマイナスになる」
- 10年後のリターンも「自分で投資信託」に積み立てたほうが増える
貯蓄型が人気なのは「人間の感情をうまく利用している」から
2019年の生命保険文化センターのアンケートで、
貯蓄型と、掛け捨て型の生命保険との比較で、64%の人が貯蓄型の方を選ぶという結果がでました。
36%の人が「保険と、貯金」を分けて実施できているという一方、
64%の人は「投資商品として」割高な手数料の投資信託を買っていると言えます。
ここには、人間の心理的な特徴を上手くついた、絶妙なセールステクニックが使われています。
人間の心理状態
- 保険で、万が一の時に備えたい
- 万が一が来なくても損はしたくない
日本人は、多くの人が「自分で金融資産を買う習慣がありません」
つまりお金を増やす選択肢が「貯金」か「生命保険」しかないのです。
そのため、貯金をしても低金利でお金が増えないから、生命保険で増やそうという発想になってしまうのです。
ましてや、死亡保障とセットになってくるので、その安心感は凄いメリットに映ります。
確かに、貯金よりは10年間で見たらお金は増えると言えますが、
お金を増やすなら、もっといい方法があることを知らないのです。
本当は第3の選択肢の「投資信託」でお金を増やすべきなのです。
保険で貯蓄ってどういうこと?
そもそも、保険で貯蓄っていうのがよく考えると、おかしいですよね。
2つの性質をみてみましょう。
- 保険・・・一家の収入源が死亡や病気をしたときに、家族が生活に困窮しない為のお金
- 貯蓄・・・老後や、ライフイベントのために用意するお金
極端な言い方をすると、たとえば3000万円など、一家の収入源が亡くなってしまっても家族が困窮しない場合、保険は不要とも言えます。
これは日本人は強制加入で国の医療保険などに加入していることを考慮すると合理的です。
保険はギャンブルとは違いますので、
死亡してお金をゲット!やったー!というゲームではないのです。
貯蓄型の保険は楽して儲かるように見える
貯蓄型の保険の魅力は、なんと言っても「楽して儲けられる」ような錯覚に陥る所でしょう。
お金を10年間寝かせておけば、増えて戻ってくるように見えるのです。
人々はこう思う
- 掛け捨て型の保険・・・毎月2,000円を使わずに捨てているイメージ
- 貯蓄型の保険・・・毎月10,000円を、貯金しているイメージ
このイメージが「貯金型の保険の甘い罠なのです」
ここのポイントは「掛け捨ては毎月2000円ですが、貯蓄型の場合は毎月10,000万円という部分にも注目していただきたい」です。
これって死亡保障が同じならば「差額の8,000円は投資信託をしている」ということですよね。
であれば、2000円の掛け捨て保険に入って、8,000円の投資信託は自分で証券会社に口座を作ってに個人で積み立てた方が、手数料が安く、高利回りで運用ができるのです。
ドル建てなど、複雑な投資商品は、保険会社が儲かるようになっている
近年では、ドル建ての貯蓄型の終身保険が人気みたいです。
これは、僕も実際に見たのですが「これは売れるな・・・」と思いました。
シミュレーションの表が、めちゃめちゃお得に儲かるような見え方になっているのです。
しかし、買ってはいけません。
世の中の構造として、複雑になればなるほど、手数料が高くなってくるのです。
そして「手数料は基本的に消費者が払うのです」
つまりあなたです。
【まとめ】投資は保険ではやらない
結論、マネーリテラシーを高めて「保険は保険、投資は投資」と分けて出来るようにするのが、ぼったくりの金融商品を買わないコツです。
この記事のまとめ
- 貯蓄型の保険の機能は2つある。問題は「投資商品」としての部分
- 貯蓄型が人気なのは「人間の感情をうまく利用している」から
- そもそも、保険で貯蓄っておかしい
- 貯蓄型の保険は「楽して儲かる商品に見える」のが甘い罠
- ドル建てなど、複雑な商品は、保険会社が儲かる仕組みになっている
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