こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「FJネクスト」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「FJネクスト」は不動産会社
「FJネクスト」の事業内容は、首都圏(東京23区・都下、神奈川、千葉、埼玉)の新築分譲マンションの企画・分譲住宅の販売です。
不動産投資用の物件と、住宅用の物件を扱っています
不動産会社なので不動産業界の動向にも影響されますね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?今は買いなのか?を分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「FJネクスト」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
最近は人気化して、配当利回りが低下中
「FJネクスト」の配当利回りは近年高配当化してきて3%〜4%が目安です。
しかも、株主優待があるので100株で1500円分の百貨店セレクトのカタログギフトがもらえるので、実質はもっとお得です。
これだけ見ると100株は持っていても問題なさそうに見えますね。
それでは本当に買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年確実に成長だが!
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「FJネクスト」は2021年3月期は、前年比100億円以上の売上減少を見込んでいます。
この理由次第で投資判断がきまってきそうです。見てみましょう。
コロナで中古マンション販売が落ち込んでいるのが主要因
コロナの影響で中古マンションの販売事業に大ダメージがあったということですね。
”今後回復してくると思うのであれば”投資しても良さそうです。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を超えているのでOK!
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「FJネクスト」の営業利益率は10%ほどで合格点といえます。
不動産業界の他の企業では20%近い銘柄もありますが、
高配当株への投資であることを考えて評価できると思います。
EPS(一株当たり当期純利益)
100円を超えているので概ね堅調
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「FJネクスト」のEPSは100円〜200円が目安。
近年は安定的に推移していて、特に問題はなさそうです。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「FJネクスト」は自己資本率は常に高い数字を保っていて、
財務的にはOKですね。
配当金(高いほど良い)
毎年連続で増配している!
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2021年も2020年と同じ44円で配当維持の予定です。
安定した収益体質なのでその分配当金を積み上げる余力があるということですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
配当性向は20%くらいを意識している模様
「FJネクスト」は配当性向は20%ほどが目安となっているようです。
最近、経営者が配当性向を10% → 20%に上昇させたように見えますね。
そのため、減配のリスクは現在の業績を維持できている限りは低いと考えられます。
それどころか、今後は配当金の増加も狙える水準です。
業績が伸びればその分増配も期待できますね。
営業活動によるキャッシュフロー
安定しないビジネス
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「FJネクスト」は、新規で住宅を開発する業務の関係なので、度々大きくマイナスになっています。
業績をみるために、当期純利益も見てみる
不動産事業は、基本的には以下の収益モデルです。
- 銀行からお金を借りる
- お客さんに住宅を販売する
そのため「営業活動によるキャッシュフロー(現金収入)」は赤字になって、
しかし「当期純利益」は黒字というビジネスになります。
そうなると黒字倒産になることが懸念されます。
大丈夫でしょうか?
手物の「現金など」の保有額をみていきましょう。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
黒字倒産しないだけのキャッシュは持ってるぜ!
みなさんもご存知のように、基本的に現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「FJネクスト」の現金は黒字倒産しないように、豊富に持たれています。
これなら、倒産しないし、
配当金も維持できるかな?
増えた現金は「銀行などから借りたもの」
増えた現金は、借金によって調達したものです。
住宅を売って、返済をするビジネスを回すことが出来るか?がポイントですね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい14億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、
現金などの内部留保で配当が賄えれば、配当維持が期待できるということです。
現金などの保有額や利益を考えると当面は配当維持されるかな?と思います。
しかし、住宅の販売が悪化しつづけるようですと厳しくなってきますので、
四半期ごとの業績はチェックしていく必要があります。
【まとめ】FJネクストはマンションの開発、販売を行っている不動産会社
不動産業界の未来をどうみるか?が投資のポイント
FJネクストの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 4%近い |
売上高 | ▲ | コロナからの復活がポイント |
EPS(1株利益) | ○ | 100円〜200円で安定 |
営業利益率 | ○ | 10%くらいと合格 |
自己資本比率 | ○ | 60%くらい |
1株配当 | ○ | 44円で連続増配中 |
配当性向 | ◎ | 高配当株なのに20%くらいで低い |
営業CF | △ | 不動産業界なので安定しない |
現金など | ▲ | 直近では一応問題なし |
総合的には「まずまず」と言った評価ですね。
「FJネクスト」に投資すべきか?
最後の、記事投稿時点での、プラズマコイの投資判断です。
100株持っていても良いかも
3年、5年と長期で安定して株価や配当金をだしてくれる銘柄ではなさそうな、業績は不安定になりそうな会社です。
そのためざっくりですが
株価が約1000円で100株を買い
「配当利回り4% + 優待利回り1.5% = 5.5%」でお得!
このくらいの付き合い方がおすすめです。
※投資は自己責任でお願いします。
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IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。
こちらも似たような堅調さがある企業ですね。
総合商社7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
化学メーカー7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
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