プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回はソフトバンクG系の持株会社「Zホールディングス」の財務分析をしていきます。
「Zホールディングス」はBtoB、BtoCで様々なサービスを展開しています。
【一例】以下のように数え切れないサービスを展開しています。
「Yahoo! JAPAN」「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」「ZOZOTOWN」「LOHACO」「チャーム」「LINE、LINE Pay 、LINEほけん、LINE証券」「ヤフオク!」「PayPay」「PayPayフリマ」「ZOZOUSED」「一休.com」「Yahoo!トラベル」「Yahoo!ロコ」「アスクルBtoB」「PayPay銀行」「Yahoo広告」
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
IT業界の商社のような企業
様々な自社サービスのシナジーで業界シェアを取れる大手企業です。
- 「Zホールディングス」は主に「メディア」「ECサイト」「金融事業」の3つの事業を展開する企業
- 「Zホールディングス」の配当利回りを見る
- 「Zホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「Zホールディングス」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「Zホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「Zホールディングス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「Zホールディングス」の配当金(高いほど良い)
- 「Zホールディングス」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「Zホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「Zホールディングス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「Zホールディングス」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「Zホールディングス」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「Zホールディングス」はITプラットフォームを多数保有する企業。今後も業績を伸ばし続けられるか?
- 【チャートは?割安?】「Zホールディングス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「Zホールディングス」は主に「メディア」「ECサイト」「金融事業」の3つの事業を展開する企業
Yahoo系とLINE系を持ち、近年ではPayPayブランドのサービスを増やしています。
「Zホールディングス」の事業利益は主に「メディア、コマース」の事業で生み出されています。金融(フィンテック系)はまだ弱いですね。
「Zホールディングス」は子会社やグループ会社などを含めるとサービス数が数え切れないほどありますね。
近年は積極的に資本提携やM&Aを実施していて、
売上高の伸びが大きいのが特徴です。
また、LINEを獲得したことにより、台湾、タイ、インドネシアなどのアジア諸国においても事業を展開しています。
更には出前館を関連企業に加え、フードデリバリー企業が持つ配送リソースも手に入れました。
Zホールディングスのセグメントは3つ
- メディア事業
Yahoo!広告、LINE広告、その他LINEプラットフォーム内の事業 - コマース事業
Yahoo!ショッピング、PayPayモール、ZOZOTOWNなどのEC事業 - 戦略事業
フィンテック事業(クレジットカード、PayPay銀行)その他、保険、資産運用、FX事業など
時価総額は調査時点で「5兆8724」ということで超大型株ですね。
PERは83倍とかなり割高です。
時価総額の割に期待値が高い企業だと言えます。
今回は「Zホールディングス」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「Zホールディングス」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇している。
「Zホールディングス」の配当利回りは0%台です。
PERが常に高く、配当金を目当てにして買う銘柄ではないですね。
過去には3%台だったこともありますが、高配当株というよりも成長株という見方で検討するほうがよさそうです。
「Zホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)
1兆規模だが10%以上の成長
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「Zホールディングス」の売上は毎年のように10%以上の成長を達成しています。
M&Aや事業の多角化により売上高が底上げされています。
保有サービスはスマホアプリなどIT系サービスが中心です。
「Zホールディングス」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は低下中
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「Zホールディングス」の営業利益率は13%ほど。
もともとは50%を誇る高利益率でしたが、様々な事業を吸収していく過程でどんどん減少しています。
投資フェーズの事業も多数展開しており利益率を圧迫する要因にもなっています。
このため、売上の伸びに対して、利益率は下がっていますね。
「Zホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは低いですね。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「Zホールディングス」のEPSは低く、減少中です。
発行株式にたいしての利益は高くありません。
EPSでは良い評価はしづらいところです。
発行済み株式が多く、人気化がゆえの数字でしょう。
「Zホールディングス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は40%まで回復
「Zホールディングス」の自己資本比率は悪化の一途でしたが40%まで回復をしています。
株主としては、さすがに20%は怖い水準なので40%あたりは保持して欲しいところです。
自己資本比率は40%とこの水準であれば問題ないですね。
「Zホールディングス」の配当金(高いほど良い)
直近では減配しています。
「Zホールディングス」は連続で増配をしている銘柄でしたが2021年度に減配。
2022年度の予想も据え置きで5.56円です。
発行株式数が多いためか小数点以下も細く設定していますね。
減配はネガティブな材料ですが、利益が出ていないので致し方ないと言ったところでしょうか。
「Zホールディングス」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は60%が目安
「Zホールディングス」の配当性向は60%を目安としているようです。
近年減配した理由はここですね。
さすがに配当性向を60%より上にするのは事業成長にダメージが多すぎるので納得です。
配当金が上昇するためには利益が増えることが必須といえそうです。
「Zホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー
売上に比べて営業CFの増加は少めです
「Zホールディングス」の営業CFは伸びてはいますが物足りない状況です。
営業利益率の低下とも関連がありそうです。
直近2年は2000億円規模になりました。
競争が激化している小売業で、利益をあげるのは簡単ではなさそうです。
今後も少しずつでも増加傾向であればOKでしょう。
「Zホールディングス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は積み上がり中
「Zホールディングス」の現金は増加中ですが2020年度に有利子負債が1兆の大台に乗りました。
事業規模も大きくなってきており、いまは「Zホールディングス」にとって事業投資のフェーズと言えそうです。
ソフトバンク自体がレバレッジを使うカルチャーがあるので納得ですが、当然これだけ借金をしているとリスクもありますね。
資金調達で得た現金を使って事業を大きく育てられるかがポイントですね。
「Zホールディングス」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
400億円〜500億円くらいが配当総額のターゲット
「Zホールディングス」の配当金は減配もありました。
そのため当面は400億円くらいの配当総額になっています。
少し業績が回復してきても500億円くらいでしょうか。
配当性向が高いので大きく配当総額が増えることは難しそうです。
「Zホールディングス」の当期純利益は上昇中か?
利益は減少中
「Zホールディングス」の当期純利益はマイナス傾向です。
これは一見とすると良くないです。
2022年は上昇傾向なので一応はOKでしょうか。
しかし当期純利益はそこまで強い成長は見られません。
【まとめ】「Zホールディングス」はITプラットフォームを多数保有する企業。今後も業績を伸ばし続けられるか?
利益確保が近々の課題
Zホールディングスの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 0%台 |
売上高 | ◯ | 毎年成長中 |
営業利益率 | ▲ | 10%超えだが下落中 |
EPS(1株利益) | ✕ | 10円台 |
自己資本比率 | ▲ | 40%台 |
1株配当 | △ | 減配した。 |
配当性向 | △ | 60%目安 |
営業キャッシュフロー | △ | 物足りない成長 |
現金など | △ | 有利子負債が多い |
総評としては、業績の成長性や財務状況からは高評価はできません。
PERも高く、信用売りが積み上がっていたところからもマーケットは「割高」と判断していますね。
しかしながら、デジタル業界のプラットフォーマーであり、今後も業界において強い存在感を示すことも間違いない企業です。
【チャートは?割安?】「Zホールディングス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】高値付近にいることは確か
この記事の執筆時点(21/11/29)では株価は765円。
チャート的には上昇トレンドですが、時価総額もPERも高いので短期の需給を見ながら触るほうが良いでしょう。
直近の決算も良く、そのため株価も高値付近でさらなる上値を伺う展開です。
※投資は自己責任でお願いします。
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